Acerentomidae クシカマアシムシ科


16属36種が報告されている。

Genus Acerentulus Berlese, 1908 ミスジカマアシムシ属
アズマミスジカマアシムシ A. keikoae keikoae 全形 第2・3腹脚が3毛の点で、他のクシカマアシムシ類と区別できる。3種1亜種が知られる。ミスジカマアシムシA. kisonisが青森県〜長野県から、ミチノクミスジカマアシムシ A. omoiが北海道、青森県、秋田県、岩手県から、アズマミスジカマアシムシ A. keikoae keikoaeが福島県、茨城県、栃木県から、A. keikoae capillatusが愛知県と京都府から記録されている。
Genus Tuxenentulus Imadate, 1974 オオバカマアシムシ属
オオバカマアシムシT. ohbai Imadate, 1974 一種が、茨城県・新潟県以北に分布している。
Genus Wenyingia Imadate, 1986 オンタケカマアシムシ属
日本固有の属で、オンタケカマアシムシW. kurosawai Imadate, 1986 一種が、群馬県草津町、富山県大山町、岐阜県小坂町から記録されている。
Genus Sugaentulus Imadate, 1978 スガエカマアシムシ属
日本固有の属で、スガエカマアシムシS. masumii Imadate, 1978一種が、秋田県協和町からのみ知られている。
Genus Yamatentomon Imadate, 1964 ヤマトカマアシムシ属
第8節の腺開口部の覆いが後方へ突出し、前肢感覚毛t-1が棍棒状。3種が知られている。ヤマトカマアシムシY. yamtoが全国に、ヒメヤマトカマアシムシY. kunnepchupiが北海道に、ミヤマカマアシムシY. fujisanumが神奈川県〜岐阜県に分布する。
Genus Filientomon Rusek, 1974 タカナワカマアシムシ属
タカナワカマアシムシ F. takanawanum 全形 第8節の腺開口部の覆いが後方へ突出し、前肢感覚毛t-1が糸状。4種が知られ、タカナワカマアシムシF. takanawanumが全国に、サイカイカマアシムシF. lubricumが鳥取県以西に、シナノカマアシムシF. kurosaiが埼玉県〜愛知県に、トウゴクカマアシムシ F. gentaroanumが茨城県・栃木県分布する。
Genus Kenyentulus Tuxen, 1981 フタフシカマアシムシ属
小顎腺には末端以外にも2,3の肥大がある。3種が知られ、フタフシカマアシムシ K. japonicusが全土に、サキモリカマアシムシK. sakimoriが福岡県、長崎県に、」 K. monticolaが埼玉県、山梨県に分布する。
Genus Gracilentulus Tuxen, 1963 アオキカマアシムシ属
第8腹節の帯状構造が発達し、下唇肢は3本の刺毛型。アオキカマアシムシG. aokii が広島県、愛媛県に、G. chichibuensisが埼玉県皆野町から知られている。
Genus Baculentulus Tuxen, 1977 モリカワカマアシムシ属
サカヨリカマアシムシ B. sakayorii 全形 日本からは7種が知られ、モリカワカマアシムシB. morikawaiとトサカマアシムシ B. tosanusは全土に分布する、普通種である。
Genus Neobaculentulus Yin, 1984 イズミカマアシムシ属
下唇肢は2本の刺毛型。イズミカマアシムシN. izumi一種が福島県〜富山県、福岡県に分布する。
Genus Silvestridia Bonet, 1942 カグヤカマアシムシ属
第2・3腹脚が1毛。カグヤカマアシムシS. hutan一種が本州・九州に分布する。特異な人工環境で採集されることが多い。また、一度に多くの個体が得られることもまれではなく、しかも全てメスである。単為生殖をしている可能性が高い。
Genus Verrucoentomon Rusek, 1974 コブクシカマアシムシ属
カワカツカマアシムシV. kawakatsuiが北海道に、コブクシカマアシムシ V. shirampaが北海道と岐阜以北の本州に分布する。コブクシカマアシムシでは通常第8節腹板に後列毛があるが、本州中部に分布するものでは、しばしばこの毛が消失する。
Genus Nosekiella Rusek, 1974 ウラシカマアシムシ属
ウラシカラアシムシN. urasi一種が、北海道に分布している。
Genus Paracerella Imadate, 1980 キタクシカマアシムシ属
キタクシカマアシムシP. shiratki (Imadate, 1964)一種が、北海道から知られている。最近、白神山地から1個体であるが記録された。
Genus Imadateiella Rusek, 1974 ヨシイムシモドキ属
3種が知られ、ヨシイムシモドキI. yosiianaが千葉県以西、九州に、シデイカマアシムシI. shideianaが群馬県以北の本州に、オクノヨシイムシモドキI. shiria が北海道、青森県に分布する。
Genus Nipponentomon Imadate et Yosii, 1959 ニッポンカマアシムシ属
ウエノカマアシムシ東日本亜種全形図 第9・10腹節後端に歯列があり、3種が知られる。ヨシイムシN. nipponは日本で最初に記載された種類で、普通種。カムイカマアシムシN. kamuiが北海道に分布する。ウエノカマアシムシN. uenoiが全国に分布するが、本種にはいくつかの型が報告されており、それらを種として扱うべきか、種内変異なのかはまだ結論が出ていない。

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