中小企業診断士受験勉強(1999年3月)


作成日:1999-01-08
最終更新日:
1999 3/29

生産情報システムの本(23)を読んでいて、リーン生産方式が述べられていた。ムダのない、スリムな生産の ことをいうのだそうだ。本当にそれでいいのだろうか?
ある本1)で日本と合衆国の生産方式の違いについて述べてあった。日本の生産方式は lean and fragile, 合衆国のそれはfat and robustというものだった。日本の生産方式は むだのない分だけもろいということであった。
日本で某社工場の火災がおこり、部品を調達できないため各種工場の生産が止まったという事件は 私にとってはもう過去のものになってしまっている。
1)飯塚悦功監修:ソフトウェアISO9000、日科技連出版社(1995)

1999 3/28

プリヂストンの社員が痛ましい死を遂げた。その方が作った書面に「リストラより前に、事業の再構築を やるべきではないのか」との一文があったそうだ。そう、まさに今の日本ではリストラ=馘切りとして使われている。 しかし、これはおかしい。リストラはもともとリコンストラクション、これが事業の再構築として 言われるものなのだ。そして馘切りはリストラのごく一部で、結果として生じるかもしれないということだ。 どこでどうして意味が変質してしまったのだろう?略すときに「コン」まで抜けてしまったことで、作るほうが なくなってしまったのか1)

さて、この事件より昔、かなりの馘切りを行なって有名になった日本のある製造業会社がある。その一方で、 その会社はある非常に有名なクラシック音楽のコンクールへの援助を止めることはなかったという。 その援助がどの程度で、どの程度の効果を期待したかは知らない。ともあれ、企業の行う社会貢献とは何か、 考えてしまう事件であった。ちなみに私は、この場合には援助を止めても社員を雇うべきだと判断する立場である。
なぜかといえば、そのコンクールに援助したからといってクラシック音楽文化に貢献するとは私には 思えないからである。一体にそのコンクールに限らず、かなりの数のコンクールに対して私は否定的である。

1)上記「リストラ」の正式名称はリコンストラクションではなくて、リストラクチャリングでした。 リコンスラクションは、画像処理で「画像の再構成」、特にCT(コンピューテッド・トモグラフィー) などの分野で使うことばと混同していました。ああ、恥ずかしい(1999 3/29)。

あ、ぜんぜん勉強していないな。とりあえず、(22)の本のノートまとめは終わり (人事管理システムは残っているがこれは飛ばす)。次は(23)だ。今週金曜日までにできるか?

1999 3/25
連れ合いに「ゴーイング・コンサーン」は本当にあることばか?と聞かれ、出典を示す必要が出て来た。
(15)の本に「永続的な企業」の意味として出てきていた。
中小企業白書を電車の中で読んでいた。結構誤植があるので楽しめた。「御売業者」とあるのはどうやら 「卸売業者」であったりした(自分で書いても間違える)。

1999 3/22

この一週間は(22)の本からノート作成。同じことをあちこちで書いてあるので冗長な気がするが、 それだけ大事なことが書いてあると理解した。
それでも、「競争優位」であるとか「情報企業の先進性」とかあちこちで書いてあるので、洗脳されそうになる。 あ、洗脳されないといけないのかな。でも中小企業は共生なんていう悠長なこと考えていると企業が存続できなく なるのだろう。
少し昔、経営基礎の勉強で、「ゴーイング・コンサーン」ということばがたしか勉強中出てきた。 そこでこのことばをつれあいにいうと、 つれあいは「ほんとにそんなことばあるんだ」と驚いていた。ほんとに、というのは、つれあいの妹さんの 上司がカタカナ好きでよく使っていた言葉だとのこと。とてもそんなことばあるはずない、と思い込んでいたらしい。

1999 3/21

映画「メールが来ました」(原題"You've got mail")を見にいく。 恋の物語のわきに、ニューヨークにある小さな本屋が大きな本屋に客を取られ、閉店するという物語がある。 この映画ではけっこうあっさり主人公が閉店を決意する。アメリカからだから、それとも恋の物語を 邪魔しないようにするためのものか。映画を見ていてもこの診断士試験のことを考えてしまう。

1999 3/20

次の本を買う。

これで本を買うのは一段落とする。専門6科目の教科書はこれで揃った(経済的知識は中小企業白書で カヴァーできるし、技術的知識は本試験免除の申請をする予定)。また、中小企業診断士対策専用書籍も これでいいだろうと判断した。あとは今年発行される中小企業白書、労働白書ぐらいだろう。

生産情報システムの本を選んでいた時、まっ先に除いたのは「トヨタのかんばん方式」があちこちにわたって 書いてある本であった。鎌田さんの本を読んでいたからである。ちなみに、 まっ先に除いた本の執筆者は愛知県にある大学の先生二人である。

鎌田さんの本とは、鎌田慧「自動車絶望工場」(講談社文庫)のことを指す。

本屋に「私はこうして中小企業診断士を獲得した」という類いの本があったのでちらっと見てみる。 こういう本を買って参考にするのもいいだろうが、これだけ勉強しましたという自慢がすけてみえるのが いやなのだ。もちろん、いやだなんていう感情的な次元で話をするようではそうそう合格できるものではないだろう。 でも私はこういう本への反発をばねにして今まで勉強してきたのだ。

もし合格できるのならば、それは自分の「厚み」が生きた結果でありたいと思っている。「厚み」とは囲碁の用語であり、 現在はまだ地(実利)になっていないが、のちに地に転化しやすい、あるいは相手の地を減らしたり相手の石を殺したり するのに役立つ石の形、構造のことをいう。将棋でも「厚み」ということがある。ただ将棋の場合は少し抽象的であり、 「位(くらい)」と同義のこともある。
経営のことばでいえば、とりもなおさず厚みとは「資本」のことである。 「資本」が「資金」として運用されて利益を生むという仕組みで動いていくわけだ。それと同じことが、 診断士の資格でもいえるようになっていなければいけないと思う。

1999 3/14

次の本を買う。

(21)はまだきちんと読んでいない。(22)はノートを作ることにする。

1999 3/7

労務管理の勉強中。介護休業制度を運用することによる企業側の利点として、企業イメージがよくなるという説明が あった。
それで思い出したことがある。たまたま縁あってある御夫婦と知り合いになった。なかなか仲がよさそうで、 御夫婦は小さいお子さんをつれてきていた。そのあと?年後、そのだんなのほうが 新聞に出ていた。何かと思えば、そのだんなは勤務先に「育児休暇申請」をしたという話だった。 上司は最初びっくりしていたが、ややあって「がんばれよ」といって申請を認めてくれたそうだ。
翻って自分の家庭を考えてみるに、子供がいない状態で、 家事はほとんどつれあいにまかせっきりという状態である。
あまり手伝いをしていないので、心苦しい。

1999 3/5

ニュースを見ていると、元気な企業の条件というのをやっていた。 どうやら「企業の論理」から「消費者の論理」へというのがテーマらしい。いたるところで消費者のニーズというのが 出ていた。私の住んでいるところのすぐ近くにあるスーパーマーケットが出ていたし、お馴染みのフランチャイズ チェーンもあった。
消費者の論理はじつは「わがまま」かもしれないな、と思ってみていた。
ああ、そうそう、別の番組を見たところ、 コンビニエンスストアによってはレジで客層を見て「30歳台男性」とか打っているらしい。 そこまでやるかねえ、しかもそれが役に立っているなんて、恐ろしい世の中になったものだ。そして 中小企業診断士もその片棒を担いでいるのだ。

1999 3/4
次の本を買う。

だれも買ってないだろうが、出た年が比較的新しかったのとハードカバーというので買った。 同じ参考書でもわざわざ中小企業診断士のための参考書でござい、というのは買いたくないのだ。
本当はこのとき、もう一冊、情報部門用のまとめの参考書を買う予定だった。しかしそちらはソフトカバーのくせに 5400円と高く、一度レジまで持っていったのをやめ、戻してしまった。
こんなことをけちって合格できるのだろうか?

1999 3/2

ニュースを見ていると、有効求人倍率とか労働力とか失業率とかいっている。明日は我が身かもしれない。 労務管理をきちんと勉強しなければ。

1999 3/1

ニュースステーションを見ているとこんな会社を紹介していた。
景気の変動に合わせて月単位で給料がかわっていく会社である。ある月に70万円もらっていた人が 次の月は20万円、そのまた次の月は10万円、さらに次は7万円となり、最後に別の会社にいって 本来業務でない販売を行うというものであった。
ローンを払っている人にはたまったものではないだろう。一定量を保つというのも難しいけれど。

秋葉原へよって、iMacでADBが使える変換器を買いに行った。iMacを買った店でみたところ、9700円以上した。 もとの情報では市価6000-9000円とあったので、買わずに帰った。まったく、なんでこんなに高いのだろう、 知名度で高くても買っていくという読みだろうか?

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