地理の勉強

作成日:2011-09-24
最終更新日:

地理の勉強の仕方はわからない

というのが結論である。しかし、それではこのページを書いた意味がない。 結論にいたるまでの経緯をダラダラと綴る。

地理は学んだけれど

私が入学したのは国立理科系の大学だった。 当時は、国公立大学に進むときには共通一次試験(現センター試験)を受ける必要があり、社会も必修だった。 社会は6科目あり、地理A、地理B、日本史、世界史、政治・経済、倫理・社会(以下倫社)の2科目から選ぶ必要があった。 ここで、地理A とは系統地理であり、具体的なテーマ、たとえば地形や気候といった観点から学ぶもので、 地理B は地誌であり、個別の地域や国、たとえばアフリカとかヨーロッパといった観点から学ぶ。 なお、ここでの地理 A と地理 B は当時の区分であり、その後の地理 A と地理 B とは異なる。 また、共通一次では地理Aと地理Bの2科目を受けることはできなかった。

社会科の2科目は何を取るかを考えた末、地理 A と倫社を選択するつもりだった。 これは、地理と倫社が自分の中では親しみがもてるということが大きかった (地理 A は高校1年の授業であった。地理 B の授業はなし)。 負の理由は、私は歴史がきらいだったこと、 私がいた高校では理系には日本史の授業はなかったこと、 政治・経済の授業は高校3年生になってからで、私にはよくわからなかったことが理由としてあった。

ただし、実際の共通一次では地理 A のかわりに地理 B を選んだ。 そのほうが点が取れそうだったからだが、実際はよくなかった。

大学に入ってからも一般教養で人文科学系の科目で地理を選んだ。 学問としての地理は難しいということがわかった。

なぜスリランカの首都はスリジャヤワルダナプラコッテか

昔、スリランカはセイロンと呼ばれていた。セイロンと呼ばれていたときの首都はコロンボだった。 そして今、セイロンの首都はスリジャヤワルダナプラコッテとなっている。 なかなか長い名前だ。

ある有名な評論家が言っていた。「いったんスリジャヤワルダナプラコッテの意味をわかれば、 絶対に忘れることはない」私もそう思っていたけれど、もうすっかり忘れてしまい、 意味の抜け殻であるスリ……コッテだけが残っている。

当時はこんな風に覚えたはずだ。スリは現地のことばで<美しい>、ジャヤワルダナは将軍のなまえ、 プラが思い出せず、コッテが街道の意味ではなかったか。

Wikipedia を見たら、スリは<光り輝く>だから当たらずいえども遠からず、 ジャヤワルダナは将軍の名前だからよし、プラが普通名詞で<街>か、道じゃなかった。 そしてコッテがもともとの土地の名前である固有名詞、というわけだ。

福島県についての社会科自由研究的雑感

はじめに

2011 年 3 月 11 日から、福島県は日本においてのみならず、世界において特別な存在となった。 しかし、私は福島県のことをあまりにも知らない。 もちろん、福島県だけでなく、どの都道府県も知らないのだが、 この機会に福島県のことを知ることはいいだろう。 社会科自由研究的とは、目的が不純であることと、その記述が低水準であることの象徴である。

地勢

福島県の面積は、日本の都道府県のうちで広いほうから数えて北海道、岩手県に次いで3番目である。 これをある福島県の人に話したところ意外そうな顔をしていた。 ちなみに、狭いほうから数えると香川県、大阪府、沖縄県ではないかと予想した。 ところが、全国で三番目に狭い都道府県は沖縄県ではなく東京都だった。意外だった。 Wikipedia の「都道府県の面積一覧」を参照されたい。

福島県は東北地方にある。東北地方は南東北と北東北に分けられ、福島県は南東北に入る。 南東北と書くと4方角のうち3つが入っているので妙な気分になる。福島県は地域が広いこともあり、 主に浜通り、中通り、会津の3地域に分かれる。浜通りは海に面している。中通りは山脈に囲まれている。 会津は盆地である。 この3地域はそれぞれ気候が違うというが、そこまでは調べていない。

福島県の形は広島県に似ているという人がいる。東西に長く、中央部が上下にくびれている形からだろう。 それを言ったら神奈川県にも似ている。 ただ、福島県が広島県とも神奈川県とも異なるのは、中央部に湖がある点である。もちろん、猪苗代湖である。

浜通りは、南はいわき市から北は新地町に至る一帯である。 この浜通りは、福井県の若狭湾に次ぐ原子力発電所(以下原発)の銀座である。

福島には原発があることは知っていたが、どういうわけか福島原発は山の中にあると思い込んでいた。 日本の原発は例外なく海に面していること、 その理由は温排水の処理にどうしても海水を使わなければいけないことは知識としてはあったが、 それとイメージが結びついていないのは困ったことである。 常磐線は東京都の上野から千葉県、茨城県、福島県を経て宮城県の仙台に至るのだが、 この浜通りを通ることをすっかり忘れていた。 常磐線には何度か乗ったが、たいていは偕楽園か水戸までであり、 北茨城市の磯原駅までが2度、いわき市の平駅(当時)が1度である。 平駅(現いわき駅)より北は行ったことがない。 東北地方に行くには夜行の急行がいくつかあり、私が使ったのは東北本線のみの「八甲田」、 奥羽本線を使う「津軽」の2本で、常磐線経由の「十和田」にはついぞ乗る機会がなかった。というのも、 私が旅行に行き出したのは 1986 年からで、 十和田は 1985 年に臨時電車に格下げになっていて乗車する機会が少なくなったからである。 その数少ない臨時電車に乗っていればよかった、と残念でならない。 そして、久ノ浜駅と亘理駅の間は現在も不通である。私が生きている間に乗れるかどうか。

その後上記不通区間は開通したが、乗る機会はいまだ見つけられていない。(2021-08-05)

中通りは東北本線や東北新幹線、国道4号線、東北自動車道が通る。中通の東には阿武隈山地(阿武隈高地とも)、西には奥羽山脈がある。 東北新幹線の駅には福島駅と郡山駅があるのは知っていたが、もう一つ新白河駅があることは知らなかった。 県庁所在地は福島市だが、郡山市も交通の要所にあり規模も大きい。 福島市と郡山市の間に確執があることは想像に難くない。

県内の都市の確執といえば、私が現在住んでいる埼玉県でいえば昔の浦和市と大宮市があった。 いまは合併してさいたま市になったが、 浦和駅と大宮駅は存在しているし、浦和レッズと大宮アルディージャはともに J リーグにあるし、 確執は変わらないといっていいだろう。他にも多くあるのではないか。 どの都道府県をとっても一組以上はあるだろう。ちなみに、 県内対立 (wiki.chakuriki.net) を参考に、主な二つの都市の対立をあげてみた。<>内は私の戯言。

郡山と聞けば思い出すのは勤務先での合宿である。 場所は郡山から来るまで 30 分以上かかるあるゴルフ場のクラブハウスだった。 ゴルフをしない私は翌朝すぐ出立した。郡山でもっと楽しんでくるのだったか。

福島市、郡山市ともに、交通の要所である。福島駅は宮城や盛岡を通る東北本線と、 山形や秋田を通る奥羽本線の分岐点だ。 郡山駅は、東北本線のほか、磐越西線、磐越東線、水郡線の発着駅でもある。

会津地方は、私がもつ福島県のイメージである。磐梯山、猪苗代湖、野口英世とくると、 これで固まってしまう。 福島県は東西に広く、会津地方に分類される猪苗代湖でさえよく見ると県の中央部にある。 磐越西線の会津若松駅は会津地方の中心地である。只見線や会津鉄道も発着している。

結論

やはり地理の勉強をどうこういう資格は、俺にはない。

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MARUYAMA Satosi