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ふぇ 名古屋オフラインミーティング企画

 グループ対抗 台詞伝言ゲーム 

オフで遊んだゲームのご紹介をします。

基本ルール
チーム内で伝言(森作品中で登場人物が話す台詞)を伝えてゆき、
最後の人に伝わった台詞の正確さを競う

合図と同時に最初の人が封筒に入れられた台詞を一つ選び、次の人に耳打ちで伝えていく。
 メモをとるのは可。自分のとったメモを次の人に見せて伝えるのは不可。
一人30秒の時間制限あり。
最後の人はホワイトボードに台詞を書き、演技をしつつその台詞を言う。
スタッフによるホワイトボードに書かれた台詞の採点(技術点)。
 審査員(森先生を含めた3名)による演技の採点(芸術点)。
技術点・芸術点の合計が多いチームが優勝。
優勝チーム賞品は「トーマくんラック」(スタッフ提供)。
台詞は文節の数などにより、初級・中級・上級の3段階で用意されている。
 難しい問題で高得点を狙うか、易しい問題で確実に点を稼ぐかは、各チームの作戦次第。

以下に、オフで各チームが引いた台詞と、それ以外に用意された台詞を掲載します。
どの作品で、誰が言った台詞なのか、わかりますか?

 注意! 
トリックや犯人に触れた台詞はありませんが、未読作品の台詞は知りたくない!
という方は戻りましょう。 →レポート展示室にもどる

短編集以外の全てのS&Mシリーズと、『黒猫の三角』から台詞を採用しています。







※台詞の引用・掲載には、森先生のご了解を頂いています。
※台詞の表記は、講談社ノベルス版によっています。
※出典作品名・ページ数・台詞を言った人物は、
カーソルを合わせて反転させると見えるようになっています。

1回戦】【2回戦】【初級】【中級】【上級













第 1 回 戦

赤チーム 「貴女が天才だと感じられる人物と、実際に会って話をしたことがありますか?」
出典 『有限と微小のパン』(講談社ノベルス)・P93・塙理生哉
青チーム 「でも、yを左辺に移項して積分することに気がつけば五分で答にたどり着くでしょう?」
出典 『冷たい密室と博士たち』(講談社ノベルス)・P10・犀川創平
黄チーム 「貴女は、赤いドレスを着て、頭にリボンをつけていたわ。
 十六年前の三月の……、十六日ですね」
出典 『すべてがFになる』(講談社ノベルス)・P12・真賀田四季
緑チーム 「真賀田四季博士といえば、やっぱり一生に一度は会って話を直接してみたい人物だ」
出典 『すべてがFになる』(講談社ノベルス)・P40・犀川創平
白チーム 「私の肉体が両親を殺したのなら、私が覚えていないはずはないの。
 私だけが、7なのよ……」
出典 『すべてがFになる』(講談社ノベルス)・P15・真賀田四季

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第 2 回 戦

赤チーム 「皆さん、よろしくて?
 誰のためでもなく、何のためでもなく、誰にも願わず、何も祈らず、乾杯!」
出典 『黒猫の三角』(講談社ノベルス)・P169・瀬在丸紅子
青チーム 「私の人格の中で、両親を殺す動機を持っているのは、私、真賀田四季だけなのよ」
出典 『すべてがFになる』(講談社ノベルス)・P15・真賀田四季
黄チーム 「ゴルフはジウジアーロだし……、オースチンのミニは好き……。
 まえのエンジンは絶品だったそうだけど……、もう部品が手に入らない」
出典 『笑わない数学者』(講談社ノベルス)・P88・西之園萌絵
緑チーム 「貴女は、赤いドレスを着て、頭にリボンをつけていたわ。
 十六年前の三月の……、十六日ですね。場所はシャンペーンです」
出典 『すべてがFにる』(講談社ノベルス)・P12・真賀田四季
白チーム 「まあ、本当に……、あの子は天使よね」
「本当のご馳走がどんなものなのか、一度、へっ君に見せてあげなくちゃ……」
出典 『黒猫の三角』(講談社ノベルス)・P259・瀬在丸紅子

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初 級

「電波科学研究部? いかがわしいなあ。
 それって、宇宙からの神秘なメッセージを待っているやつ?」
出典 『黒猫の三角』(講談社ノベルス)・P62・小鳥遊練無
「一度でも、私の名を叫べば、どんな密室からも抜け出してみせよう。
 私は、必ずや脱出する。それが、私の名前だからだ」
出典 『幻惑の死と使途』(講談社ノベルス)・P117・有里匠幻
「ベテルギウスは赤い星だね。リゲルは青い」
出典 『笑わない数学者』(講談社ノベルス)・P224・犀川創平
「思考プロセスと記号化についてです。
 私がコミュニケーションをしたがっている、というところまででした」
出典 『今はもうない』(講談社ノベルス)・P165・西之園萌絵

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中 級

「遊びで殺すのが一番健全だぞ」
「仕事で殺すとか、勉強のために殺すとか、病気を直すためだとか、
 腹が減っていたからとか、そういう理由よりは、ずっと普通だ」
出典 『黒猫の三角』(講談社ノベルス)・P40・瀬在丸紅子
「実際に、宝石とか金塊とかがきっとあるのね。
 できれば、マルタの鷹とかピンク・パンサーとかって、
 気の利いた名前の高価な宝物があると嬉しい」
出典 『黒猫の三角』(講談社ノベルス)・P59・瀬在丸紅子
「あ、私は、トーストで良いわ。根来、一緒に食べましょう」
出典 『黒猫の三角』(講談社ノベルス)・P259・瀬在丸紅子
「どこかが間違っているんだけど、それがわからない。
 そうだろう? 君たちも考えているはずだ。
 お互いに、あの事件をどう認識しているのか、ちょっとディスカッションしないか?」
出典 『冷たい密室と博士たち』(講談社ノベルス)・P26・喜多北斗
「え、本当? へえ……、驚いた……。
 創平……、いや、犀川君とは、もう……二十年のつき合いになりますけどね、
 妹君がいるなんて……全然知らなかった。まいったなあ」
出典 『数奇にして模型』(講談社ノベルス)・P44・喜多北斗
「ふ……、あるわけがない。ハートなんて、出尽くしてる。
 ミステリィのトリックと同じだね。実際にあるのは、メソッドの形骸だけだ」
出典 『詩的私的ジャック』(講談社ノベルス)・P51・篠崎敏治
「価値があるからです。それは、別の理由で、私にも一部共有できる価値です。
 今の質問は、将来、
 貴女を精神的な破滅に導く可能性があることを警告しておきましょう」
出典 『有限と微小のパン』(講談社ノベルス)・P169・真賀田四季

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上 級

「私も熟慮致しまして、逡巡しておりますうちに、時間ばかりが過ぎてしまいました。
 しかし、やはり、
 犀川先生にはお伝えしなくてはならないと決心いたしたしだいでございます。
出典 『封印再度』(講談社ノベルス)・P245・諏訪野
「このスカート、特に奇襲攻撃には抜群に適してるんだよ。
 足の位置が相手に見えないから、いつ、どこから蹴り出すか、
 相手は必ず判断が一瞬遅れる。それが命取り」
出典 『黒猫の三角』(講談社ノベルス)・P65・小鳥遊練無
「あ、いえ、これは何の役にも立ちませんね。どうでしょう。
 ペーパーウエイトくらいには使えそうですけど、使ったことはありません。
 実際には見た目よりずっと重いんです。少し重過ぎます」
出典 『黒猫の三角』(講談社ノベルス)・P16・保呂草潤平
「長良川という名の川がこの辺に何本もあるのか、
 それとも、一本の長良川がサインカーブみたいに曲がりくねっているところを、
 この道路が真っ直ぐに、こう……串刺しにしているのか、どっちかだね」
出典 『今はもうない』(講談社ノベルス)・P12・犀川創平
「中にいるのに、外から見ることが可能なのは、高度な思考力によるものだ。
 それに、非接触による観察は極めて難しい。
 何故って、どうしても、覗き見ているうちに、影響を受けてしまうんだ」
出典 『夏のレプリカ』(講談社ノベルス)・P304・犀川創平
「西之園君、コーヒーを飲む?
 アラジンと魔法のランプの絵本を読んで、最初、
 あれはランプじゃなくて急須じゃないかと、子供のとき思ったんだけど、
 まあ、その種の疑惑が、学問には貴重なんだよね」
出典 『幻惑の死と使途』(講談社ノベルス)・P52・犀川創平
「より新しい情報で、古い情報を書き換える。
 0に1を足せば1。0に1を掛ければ0。
 計算をして、処理をして、格納して、参照して、消去して、
 結局は、答えを一つに規定する。
 この単純化を伴う統合に、自らの能力を抑制する。それが普通の人間です」
出典 『有限と微小のパン』(講談社ノベルス)・P96・塙理生哉
「それは、最初は単なる所有欲だと思うわ。
 そう、気に入ったもの、格好の良いもの、素敵なものを自分の身近に置いておきたい。
 だけど、実物は買えないものだったり、
 あるいは、そう、既に失われたものとか、失われつつあるものだったり。
 それを留めておきたい」
出典 『数奇にして模型』(講談社ノベルス)・P51・大御坊安朋
「物理の難しい法則を理解したとき、森の中を散歩したくなる。
 そうすると、もう、いつもの森とは違うんだよ。
 それが、学問の本当の目的なんだ。
 人間だけに、それができる。ニューラルネットだからね」
出典 『幻惑の死と使途』(講談社ノベルス)・P202・犀川創平

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いかがでしょう?
完璧に伝えるのはなかなか難しかったようです。
オフで迷伝言・名演技を見せてくれた参加者の皆様、
どうもありがとうございました!


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