利酒師 大場正行のサイト

利酒師とは(資格呼称では「唎酒師」)

利酒師とは、主に飲食店・酒販店等において日本酒の香りや味わいなどを分かりやすく説明したり、お客様の好みや料理、その日の体調などを的確にとらえ、最もマッチした日本酒を提供できるスペシャリストの事です。
資格としては、
日本酒サービス研究会・酒匠研究連合会の認定する呼称資格となっている。
資格取得のためには、実際の認定業務を行っている、NPO法人のFBO(料飲専門家団体連合会)の主宰する講習会を受け、その後に約一月位おいて、同連合会の試験(午前9時から1時過ぎ位まで)を受けてのことになる。
試験の内容は、第1次試験として、筆記による「プロに求められる要素&食品・飲料の基礎知識」、第2次も筆記による「日本酒に関する基礎および専門知識」、第3次はテイスティングによる「数種のテイスティングを行い、香りや味わいの表現及び提案」で、最後に第4次試験として、「試験管と1対1で基礎知識編・サービス編など」を口頭で行う。
このように記載すると何だか難しい試験のように見えるが、落とすような試験内容ではなく、講習会から試験日(選択可能)まで約一月の間にそこそこ勉強すれば合格するものである。
利酒師ではなく、敢えて利くに口の当て字を使用しているのは、お客様への説明を口頭できちんとできることを重要視している点からきているとのことだった。
ただ試験に合格するためだけに勉強するのではなく、飲食業界のプロとして今後も勉強し続けるための良い機会でもあるように私は感じた。またその意味でも受験勉強はしっかりと取組べきであると思っている。
広く知られているワインの専門家であるソムリエとは違い、日本酒のテイスティングを行い、その産地や銘柄を言い当てるようなものではない。

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