Text - Diary - Past - June,2002
| 02.06.01 | ・ | 西へ |
| 友人の家へ遊びに行ってきた。お互い都内、それも23区内に住んでいるというのに、片道の電車賃が500円近くかかってしまうというのは、なんとも腑に落ちないモノがある。 かたや千葉県の、かたや埼玉県の境界線ギリギリのところだから無理もないとも言えるのだが、乗り換えは1回だし乗車時間も1時間足らず。……やっぱ高いっすよ、都営線。これじゃおいそれと遊びに来てもらうのも申し訳ない感じだなあ。 |
| 02.06.06 | ・ | No Neta |
| 今年もあっという間に6月になってしまいました。日差しも強く、夜も蒸し暑くなり、次第に過ごしにくくなる今日このごろ、皆さまいかがお過ごしですか。 ――などと、陳腐そのものの書き出ししか思い浮かばないほど、慢性的にネタ不足の日々が続いている。何しろ先週末あたりから、家にいる間はぼんやりワールドカップ観るくらいのことしかしていない。日曜などは布団も敷きっぱなしで寝転がったまま、買い溜めた食料をつまみつつ、一日中テレビを観ていた。ひどい堕落っぷりである。 といっても私は別にサッカーファンというわけではなく、普段はJリーグなどにも全然興味はない。ただ、「選ばれた最強の精鋭たちが、それぞれの国の名をかけて戦う!」――みたいなシチュエーションにわくわくしてしまうのだ。各国の意気込みも、なぜかサッカーに対しては半端じゃないから非常に熱い。 それにサッカーはアメフトなどと違ってルールがものすごく単純明快で助かる。覚えなきゃいけないのはせいぜいオフサイドくらいだろう。おかげで、ほとんど知識のない私などから観ても、上手いプレイヤーの凄さというのが感覚的に掴みやすい。スポーツ観戦において、この「ピンと来る」というのは大事な要素だと思う。 そんなわけで、特にどの国のファンということもなく、どの試合も楽しんで観させてもらっている。日本対ベルギー戦は、なんだかジャッジが不透明でモヤモヤした感じが残ってしまったけど、まあ負けなかっただけ良かったのかな……。今後の展開に期待してます。
冷めることのないペペロンチーノ熱(ごく一部で)。今度はこんな情報をいただいた。 >ぺぺろんさんは、サイゼリアなら480円でございます。 480円! それは安い。というか、それくらいがあの料理の場合、適正価格のような気もする。だいたい、本場イタリアとかじゃペペロンチーノはあまりに庶民的すぎて、レストランのメニューには載ったりしないらしいぞ。本来はそれぐらいチープな食べ物ってことだね。 ただ残念なのは、うちの近くにサイゼリアがそもそもないってことだな……。ガストもない。その代わり、BLDY(ビルディ)という安いファミリーレストランが駅前にある。あそこならかなり安いペペロンチーノが食べられそうな気がするな。今度確認してみよう。 でもやはり、安いところは安いなりに…… >味は値段相応ですが。そして、たまにニンニクが炭に……。 こういう罠も待っているようだ。うーん、ペペロンチーノ程度だったら、結局は自作するのが一番なのかも知れない。
Mr.Childrenのニューアルバムをようやく聴いた。でもほとんどの曲は、残念ながら私の趣味ではなかったのだけど、ただ1曲だけ例外があった。『蘇生』である。この曲がとにかく抜群にいい! 私にとっては『名もなき詩』以来のヒットと言っていいくらい気に入ってしまった。これはぜひ歌えるようになりたいなあ。 ――何度でも 何度でも 僕は生まれ変わってゆける ――そうだ、まだ やりかけの未来がある。 |
| 02.06.07 | ・ | 年輪 |
| うちの親父殿が誕生日を迎えた。これで、あと1年で60歳。還暦というやつにリーチがかかってしまったわけである。そりゃまあ、息子が30なんだから、その親が60手前だって何ら不思議はないのだが……。 時の流れを、時が有限であるということの意味を、ものすごく重たく感じる。 本来なら普段から意識していなければならないことだが、こうした節目を迎えるたびに、そのことを再認識する。 ……親孝行しよ。
もしかしたら前にも書いたかもしれないが、私は眠るたびに必ず何かしら夢を見る。だいたいは支離滅裂なもので、目が覚めて5分としないうちにその内容をあらかた忘れてしまうのだが、数日前に見た夢は妙に印象的だった。というのも、 「『ゆりかもめ』という名の花は、英語で『ゼクシー』という」 という知識を得られたからである。 自分の脳内で生み出された映像でありながら、その中から「自分の知らない知識」を得られた、ということが、ひどく奇妙に思えたのだ。 私は目を覚ましてすぐ辞書を開き、それが正しいのかを確かめた。……しかし、『ゆりかもめ』は花の名などではなく、皆さんご存じのように鳥の名であり、『ゼクシー』という単語も英語には存在しなかった。わざわざ検索までかけたが、ヒットしたのは同名の結婚情報誌だけだった。残念無念。 こう思い返してみれば、まったく取るに足らないことなのだけれども。 今朝は、ベランダから野良猫が入り込んできて私の部屋に住み着いてしまう内容だった。餌として与えたシーチキン缶が、ほんとに一瞬で食い尽くされてびっくりしたのを覚えている。 「今はこんなにかわいいけど、でもオレよりは先に死んじゃうんだよな……」 なんて、猫の寝顔を見ながら真剣に考え込んだりもしていた。夢の中でまで悩むなよ、俺……。 |
| 02.06.08 | ・ | リンク |
| うだるような暑気の中、とにかく始めから終わりまで、いろんな友人たちと出会い、接し続けた一日だった。 まず最初の場は新宿である。昼に待ち合わせた友人たちとマクドナルドでミーティング。なんのミーティングかといえば、仲間のひとりが結婚したので、そのお祝いに何を贈ったらいいかということだった。X−Boxはどうか、という案も出ていたが、好意なんだか嫌がらせなんだか私には判じかねた。結局は無難に現金でご祝儀を、ということでまとまった。芸がないかも知れないが、変にウケ狙いするよりいいだろう。 ミーティングが終了したあと、もうひとり友人が合流した。というか本来は彼も待ち合わせ通り来るはずだったのであって、なぜ遅刻したかを問うてみると、朝の9時からパチスロしてたから、なんてことを臆面もなく言ってのける。 「出るような気がしたんすよ〜。でも4万円スッちゃいましたけど」 もし恋人相手にこんなことを言ったなら、その場で破局を迎えても文句は言えないであろう。パチスロジャンカーの業の深さよ。 その後、パソコンショップと(怪しい)本屋ばかりを見て回るのに付き合った。自分が新宿にいるんだか秋葉原にいるんだか分からなくなりかけた。 4時になった頃、私は皆と別れて単身、柏へと向かった。定期的イベントの様相を呈してきた『餃子オフ』に参加するためである。 参加を募っていた当初は、数人でのこぢんまりしたオフ、ということのはずだったのだが、最終的には16人もの人数が集まる非常に賑やかなオフとなった。ビールオオワダ氏、すごい、えらい。 例によって強烈な個性派揃いなので、餃子を食べつつ話す内容も幅広い。生きてく意味・結婚する意味、なんていうシリアスな話題から、元気よく朝立ちするにはどうするかというような最低レベルの(しかし考えようによってはこれもシリアスな)話題まで、とめどもなく話した。……とはいえ、このメンバーの中だと私は圧倒されて、もっぱら聞き役に回ってしまうのだが。 それにしても、意外な人から「日記読んでるよ」と言われたり、内容にツッコミ入れられたりするのって、思いのほか恥ずかしいのだということを、今さらになって知った。 テーブルに所狭しと並べられた400個もの餃子、そのうち実際に食べられたのは半分ほどではなかったろうか。おみやげとして包んでもらった食べ残りの餃子を片手に、2次会としてカラオケボックスに入った。 ここでも皆、それぞれにサービス精神を発揮しまくって、歌に踊りに大騒ぎだった。いかにウケるか、盛り上げるかを優先した選曲で、ボックスの中は常に笑いが充満していた。無芸な私はここでも観客に徹して楽しんでいたのだが、促されて一曲だけ歌ったら、「ホストみたいな歌い方」とか言われ、案の定シラケてしまった。やっぱりなぁ。 夜も10時を過ぎたので、駅で解散し、それぞれ帰路についた。途中まで同じ電車の人たちもいたが、新松戸から武蔵野線に乗り換えるというところで私はひとりになった。 ところがすんなりいかないのは(例によって)ここからである。この武蔵野線が、「人身事故のため運転を見合わせています」。って、おいおい、もう11時近い時間だぞ。私はこれから西船橋まで行って、さらに地下鉄に乗り換えないと帰れないのだ。このまま遅れると、武蔵野線に乗れたはいいが西船橋で電車がなくなっていた……なんてことにもなりかねない。 悠長なアナウンスの声を聞きながら、何度も電光掲示板に目をやり、高まる焦りに気を揉んでいた、その時である。 目の前を横切ったスーツ姿の男性に、私はふと目を奪われた。 まさか、と思うとともに、私には確信に近い気持ちがあった。そして、 「――おいちゃん!」 呼び掛けの言葉が口を突いていた。それは、会社の同僚でも、ネットの友人でもない。 中学校の時の同級生である。 男性は驚きの表情で振り向き、答えた。 「よおっ、何やってんの、こんなとこで?」 『おいちゃん』というのは彼の当時のニックネームであって、仮に人違いならその名で呼んでも反応しないだろうという読みもあった。しかし、最後に会ってからもう何年も(下手すると十何年も)経つというのに、見た瞬間にそうと分かるほど、彼はまるっきり彼そのものだった。 それが何より嬉しかった。 「いや、柏で友達と遊んでて……その帰りなんだ」 「そっかぁ。俺はこの隣駅に住んでるんだよ」 思わぬ再会に話も弾む。彼は結婚しており、もうすぐ1歳になる女の子もいるという。 「目に入れても痛くないってのはこのことだね……。ホントは男の子が欲しかったんだよなあ。女の子だと、メロメロに甘くなっちゃうことがわかってたからさ」 そういえば今日の飲みでも、結婚や育児のことについて熱く語っている人たちがいた。私自身は今のところ結婚の予定はないし、そもそも結婚する資格もないと思っているので、積極的に議論に加わることはしなかった。そんな私でも、いつか子供は欲しいと思っている。だから、目元を緩ませながら娘のことを話す彼が、ちょっと羨ましくも、微笑ましくもあった。 話し込んでいるうちにいつしか電車は復旧し、一緒に乗った車内でも会話は途切れることがなかった。偶然にしては出来すぎているこの再会。大げさかも知れないが、こういう時は、見えざる手の配剤というものを信じたくもなる。 名残惜しい気分で彼と別れたあとは、地下鉄の終電にも間に合い、無事に帰ってくることができた。電車が止まったおかげで彼に会えたともいえるのだから、今となってはむしろ感謝したいくらいである。 人は、どこまで独りなのだろう。どこまでが一人なのだろう。 自分の力で生きているつもりだけど、人との繋がりの中でしか存在しえない自分を見つけた時、ふとそんなことを考える。 |
| 02.06.11 | ・ | タッチの差 |
| 月曜の夜、レイトショーで『少林サッカー』を観に行ってきたのである。劇場内で人目もはばからず爆笑し、笑い泣きの涙を拭きつつ家に帰ってくると、友人からの留守電が一件入っていた。 既に深夜0時を回っていたので、すぐには返信しなかった。そして今日になって改めて電話してみたところ、友人が言った。 「うん、実は、一緒に観に行かないかと思って、『少林サッカー』」 ……なんでよりによって、このタイミングなんだ……。3日後とかならまだ諦めもついたのに。くうう。 そういえばこの映画、私はもともとK氏と観たいと思っていた。こういうバカ系映画は、奴も絶対好きそうだと思ったからだ。そこで、以前に会った時に誘ってみた。 「なあK氏、今度、一緒に観てみたい映画があるんだけど……」 すると奴は間髪入れずに、 「ああ、『少林サッカー』だろ?」 ……ま、まだタイトルも何も言ってないのに! なんで分かった?! 「だって俺、彼女にも同じこと言われたもん。……というかあいつの場合、俺が『少林サッカー』って観てみたいな、って言ったら、『もう前売り券買ってある』だって。『絶対好きそうだと思ったから』とか言ってさ」 さすがに彼女さん、K氏の好みの把握具合が違う。あるいはK氏が分かりやすすぎるのか。
さてすっかり恒例となりました、本日のペペロンチーノ情報コーナー。待ってました! >BLDY、けっこうおいしいですよう。サイドメニューも(サイゼリアに比べれば)豊富だし、値段は張るか安いかくらいだったような気が。 すかいらーく系列ということで、安いわりに、味は安定してるね。最近はあまり行ってないけど、一時期はあそこでハンバーグ&海老フライのセットばっかし食べてました。ライスを大盛りにしても値段が一緒、というのがポイント高い(……というかデフォルトのライスの量がそもそも少なすぎる気もするが)。 >スパゲティと言えば、ナポリタンなんてメニューは向こうにはないらしいですね。 へー、ナポリタンってのは日本オリジナルなのか……。調べてみたら、戦後、ケチャップと野菜と適当に絡めただけのものが作られたのが始まりらしい(今でも大して変わらないけど)。当時はケチャップって高級感のある調味料だったんだね。名前の由来は、ナポリがトマトの名産地だったからとか。即席メニューのわりには、もっともらしい名前を付けたもんです。 逆に、思い切り日本伝統の食べ物っぽい「肉じゃが」が実は、日本海軍のお偉いさんが、ビーフシチューを日本風の味付けにアレンジして作らせたのが発祥……とかいう話も聞いたことがあります。もっともこちらは真偽のほどがはっきりしないので注意するべし。 >まあそりゃそうか、蕎麦屋に「江戸の民」なんてメニューないもんなあ。どっちかと言うと日本酒だ、この名前じゃ。 そういう納得の仕方もどうなのかと思うぞ。だってお好み焼き屋には「大阪風」とか、いろいろあるじゃん〜。 ところで先日話題に出たサイゼリアでは、最近メニューの刷新があったとのことで、 >ニンニクがガーリックチップに変わってて、炭になる心配なしでした。済まんサイゼリア、アンタのこと誤解してたよ……。 焦げないのはいいが、ますますお手軽な調理法になってしまった気もする……。そのぶん安くなってて欲しいけど、たぶん据え置きなんだろうなぁ。 それともう1通メールから。これはフォームからではなかったのだけど、お店情報なのでこちらでご紹介します。 >池袋丸井近くのギオットーネというお店。 >形式的にはカプリチョーザみたいな感じですが、なかなか美味しいです。 池袋では有名な、行列の出来る店らしいですね。一皿のボリュームがすごいんだとか。ぜひ一度は行ってみたいな。ただ、池袋にはなかなか行く機会がないので、系列店が近くにあればいいんだけど……。 ちなみに、渋谷にもある「タントタント」という店も、量が多くて美味しいですよ。普通の女の子が食べるには持て余すくらい。……あっ、別に、食べ尽くせる人がフツーじゃないなんて言ってるわけじゃないので、心当たりのあるかた、怒んないでね。あわわわ。 |
| 02.06.14 | ・ | へいぽー |
| W杯、日本と韓国が揃って決勝トーナメント進出だそうです。おめでとう。 でも……正直言って、ここに至るまでの試合をずっと見ているうち、私はかなり気持ちが萎えてしまった。にわかサッカーファンの私がこんなことを言うと怒られるかも知れないが、サッカーって結局、審判次第のゲームなのか……と思えてしまったからである。正確には「W杯のサッカーは」と言うべきか。 ファールを取るか取らないかの基準がすごく曖昧で、主審の感覚任せなくせに、そのファールひとつの重みが大きすぎるのが何より問題。たった1点を取り合うゲームなのに、ファール次第で得点が有効かどうかや、プレイヤーの人数にまで関わってくるのでは、戦術として「わざとファールを取りに行く」なんてことが起きるのも当たり前だろう。 せめて判定は複数の審判の合議制にするか、できればビデオの判定も取り入れて欲しいところ。 たぶんこんなことはサッカーファンの間では言われ尽くされてることなのだろうが……それをあえて言うのは、 「共催国である日本と韓国がともに、初の決勝トーナメント進出! しかも、今まで1勝もできずにいた1次リーグを1位通過!」 ……そんな都合のいいこと、起こるわけねーだろ! こうツッコミを入れずにいられないようなことを、目の前でされてしまっているからである。これはもう、いかに「審判によってゲームが作られた」か、その証左に相成らないと思うのだが。 日本はベルギー戦で逆に不利な審判をされたりもしてたけど、それ以外の2戦は日本に甘めの判定なのは、素人目にも明らか。韓国のほうの審判のひどさは、二人の退場者を出したポルトガル戦を例に挙げるまでもない。 何の確証もなく言っていることではあるが、ただ、W杯もつまるところ商売でやってるわけだから、スポンサーたる開催国にいい気分を味わってもらうような「演出」があったとしても何ら不思議ではない。スポーツ競技たるもの公正であるべし、というのは幻想だったのかも……。 まあ、それは穿ちすぎ(……であることを祈っている)としても、要はそんな疑惑を抱かせるほどに、納得のいかない試合続きだったということ。試合を面白くするのもつまんなくするのも、選手だけでなく審判の技量にもかかっているので、これからのトーナメント、よろしく頼みます。日本を贔屓するなら、見ていて分かんない範囲でね。 |
| 02.06.15 | ・ | 便乗商法 |
| ところで明日は「父の日」だそうだが、この父の日というものは、世間ではどの程度認識されているのだろう。 あと何日で父の日だわ、と家族全員がそわそわしたり、当日にはパーティーを開いたり、プレゼントを贈ったり、父が感涙にむせんだりするのだろうか。私は今日某スーパー(別名ジャスコ)に行って、「父の日フェア」とか何とかいう看板を見るまで全く気が付かなかったのだが。 母の日と比べると、なんだかずいぶん影の薄い日のように思う。もっとも、だからといって母の日が正確に何月何日か覚えているわけではないけれど、あっちはわりとカーネーショナブルな日だった気がする。 で、そのジャスコの食料品売り場に行ってみると、父の日にちなんだ特設コーナーが設けられていた。「お父さんの大好物」と題して、フライやグラタンなどのおかずや、色とりどりのケーキなどが並べられている。これらを大好物というのもかなり主観入ってる気がするし、あんましお父さんの実態を分かってない気もするが、それはまだいい。その先には、こんなものまで並べられていたのである。 「キューザイの青汁」 どさくさに紛れて何を売ってんだ。父の日の食卓に青汁出てきたら、お父さん、別の意味で泣いちゃうと思うぞ。
先日の日記で、量の多いスパゲティ屋のことを話題にした時に、 「別に、食べ尽くせる人がフツーじゃないなんて……」 とか書いたら、 >なにおぅ。(笑) と、フォームで一言だけの反応が来てしまった。 どうも何か心当たりがあったらしいけど……おかしいなあ、別に食べ過ぎだなんて書いてないし、ましてや特定の個人を意識して書いたわけでもないのに……。 ……いや、すいません、かなりウソです。期待通りの反応、ありがとう。ほほほ。 |
| 02.06.17 | ・ | カットマン |
| 私は基本的にズボラなので、自分の服装や髪型などには人一倍無頓着である。しかしそれでも、極端に変な髪型にされたりしたらへこんだりもする。 日曜日に髪を切ってもらいに行き、カット終了を告げられ鏡を見て、唖然とした。頼んでいたより、倍以上も短く刈り込まれていたのである。例えば、それまで眉を隠すくらいだった前髪が、眉の上3センチのところまで豪快に切られていたという具合に。こういうところはたいてい注文通り切ってくれないのが常だとはいえ、さすがにこれは酷い。理容師とあやうく喧嘩になりかけたが、今さら文句を言ったところで髪が元通り生えてくるものでもなく、虚しくなった私は涙目になってアパートへ帰った。 鏡を見るたびに嫌でも目に入るから、そのたびに自己嫌悪に陥ってしまい、非常に困る。無頓着だということと、変なものがイヤ、ということは全く別次元の問題なのである。何より、こんな頭を人に見せるの、恥ずかしくてたまんねーよ。ひーっ。どうしたらいいんだ……。 と、半ば文字通り頭を抱えつつ、今日になって職場の人たちなどと顔を合わせたところ、ほとんどの人に 「別に普通」 と言われた。 他に、 「むしろマシになった」という答えや、「え、切ったの?」などという反応も見られた。 要は、変に見えてたのは俺本人だけだったってことだな……。まあ、得てして世の中そんなものである。ならいっそ、もっと笑える髪型目指してみるのも、ひとつの手だったかも知れない。何を言ってるのか自分でも分からないが。
ベルギー対ブラジル戦を見ていたのだけど、またインチキくさい審判のせいで、ベルギーの先制ゴールが無効になった。それまで、レベルの高い試合展開にわくわくしながら見てたのに、それでまた一気に白けてしまった。その上、その問題のシーンをテレビでもリプレイしなかった(それどころかベルギー好プレーのシーンをひとつもリプレイしない)ため、解説者にさえ「作為が感じられますね」と言われていた。なんなんだか。 14日に書いたことについて、フォームでの反応をいただきました。 >ていうか、審判の裁定以前に、組み合わせの時点で両国が確実に各下の相手の居るリーグだったってのは、FIFA仕組んだかなあ、という気がしました。 組み合わせに恵まれている、ということに関しては、実は4年前のフランス大会でも言われている。この時日本と同じ組になったのは、アルゼンチン・クロアチア・ジャマイカ。アルゼンチンは鬼だが、残りの2チームはW杯初出場の、まだサッカー歴の浅いチーム。ちなみにフランス大会で初出場だったのは、日本を含めても4チームしかなかったりする……。 >とにかく、W杯に限らず、元々サッカーってのは審判次第のゲームなのだと思います。 少なくとも、サッカーというものを広くアピールする機会であるW杯という場で、そういう印象を持たせちゃったのは失敗だと思う。 >少林サッカーみたいなことは、現実にはなかなかないのです。 なかなかない、うん、それは確かに。今後のカンフーの普及次第では分からないけど。 >なので、多少の不公平はあるにせよわりと判定に納得出来て、最後の最後で大逆転の可能性もある野球の方が好きなのです。 そうだね。サッカーも面白いんだけど、あの審判にはやっぱりどうも納得いかん。「審判がゴールって言ったら、手を使ってボール入れててもゴールなんです」なんて言ってた解説者もいたけど、そういう一種のおおらかさも、もしかしたらサッカーというゲームの面白さのうちなのかも知れない。あとはそれを認められるかどうかで。 逆転の要素が少ないから、たった2点差付いただけで、急に緊張感がなくなってしまうというのも辛い。お互いに守備にスキがない、ハイレベルな試合だからこそなのかも知れないけど。 逆転ルールとして、そうだなあ、ハーフウェイラインの向こう側からいきなりロングシュート決めたら3点入る、とか(←だからそれは少林サッカーだろ)。 |
| 02.06.18 | ・ | オレがルールだ |
| 『少林サッカー』の中で、主人公たちが試合中、対戦相手に袋叩きに合うというシーンがあった。この“袋叩き”というのは比喩ではない。実際に殴られたり蹴られたり、ボコボコにされるのだ。サッカーの試合なのに。で、涙目の選手が審判に「反則なのになんで止めないんですか」と訴えると、 「サッカーは戦争だ! これくらいで負けるな」 と突き放されてしまう。そんな馬鹿な、と笑うシーンである。 しかし、これを実際の世界で見ることになるとは、よもや思いもしなかった。 もちろん、今日行なわれた、W杯・韓国対イタリア戦のことである。 日本に対して強烈な対抗心(敵愾心といってもいい)を燃やす韓国のことだから、是が非でも今日のイタリア戦には勝とうとするだろうということは、誰でもある程度までは予想していたと思う。そうでなくとも今回のW杯は不透明なジャッジが相次いでいる。そもそも、当の韓国が数日前にポルトガルに勝った試合だって、相当怪しかった。 いったいどんな試合になるやらと、ある種の残酷な好奇心も抱きつつ、開始のホイッスルを聞いた。 そしてそのわずか5分後のことである、韓国にペナルティーキックが与えられたのは。それも、全く意味不明のファウルによって。……予想以上だった、ここまであからさまだとは。 しかし、ブーイングなどは聞こえてこない。場内はほぼ100%、韓国人サポーターで埋め尽くされているからである。 このPKは幸い得点にはならなかったが、ここからはもう極端に韓国寄りジャッジの連続。相当なラフプレーをしてもお咎め無し。なにしろこんなことをしても、イエローどころか警告も受けないのだ。まるで先述の『少林サッカー』の再現そのもの。普通なら一発退場だぞ。 逆にイタリアの方は、ちょっと相手のシャツを引っぱった程度でもイエローカード。ゴール前で足を引っかけられて転んでも、「ワザと転んだ」として、逆にファウルを取られてしまったり、ゴールを決めてもオフサイドにされたりなど、審判はもはや偏向ジャッジを隠そうともせず、無法の限りを尽くしていた。――それは既に、サッカーと呼べるようなものではなかった。 審判だけでなく、実況中継をしていたテレビ朝日も、なぜか完全に韓国の味方だった。韓国の悪質プレーの映像がリプレイで流れても、「ファウルにならなくて良かったですね」などととぼけたことを言うだけで、プレーの是非そのものには全く触れようとしない。その不自然さがかえって、分かっていてあえて口をつぐんでいる、ということを証明することにもなっていたが。 イタリアの選手が怪我をして、こめかみあたりから大出血して倒れていた時でさえ、 「あれは韓国のせいじゃありません」 「血がたくさん出てるだけで、怪我は大したことありません」 「むしろ韓国は、イタリアの選手が一人減ってる今がチャンスですよ」 本来中立であるべき人間が、いたわりの言葉ひとつもなしである。正直、呆れた。 韓国はさらに、観客のマナーも頂けない。いつでもどこでも、イタリアがボールを取った瞬間から猛烈なブーイングが始まり、持っている間中、ず〜っとブーブー言いっぱなしなのだ。イタリアがフェアプレイをしても拍手のひとつもない。これはもう、愛国心が強いとか何とかいうのとは別の問題で、相手に対して失礼極まりない。韓国サポーターにとってサッカーはどうやら勝敗が全てで、ゲームとしてサッカーを楽しもうという意識はゼロらしい。 最終的に韓国はイタリアに勝ったわけだが、その内容に納得している人はいないだろう。韓国の選手の動きそのものは良かったから、不正ジャッジなどなくても十分やれた可能性もあるが、ああも審判が酷くては公平に判断する気にはなれない。ファウルを恐れるイタリアと、逆に全く気にしないでいい韓国とでは、動きに差が出て当たり前だからである。 狂喜する韓国に対して、イタリアはもちろんのこと、各国のマスコミからも非難の嵐。この試合のことは間違いなく国際問題に発展するはずだが、韓国はこれからどう対応していくつもりなのだろう。そして、次の試合、スペインとの対戦はいったいどうするのだろう。今日トルコに負けてしまった日本より、とりあえずは優位に立てたから、もう今日ほど露骨なことはやってこないかも知れないが。 しかし日本のスポーツニュースでは、みんな口を揃えて韓国を褒めちぎることしかしないのが、不思議というか情けないというか。少なくとも終盤、イタリアのトッティが退場させられたところなんて、みんな疑問に思ってないはずはないのに。気骨ある報道を日本に期待するのは無理なのか? とにかくこの試合で私は、W杯ってほんとに狂ってるんだな、ということを再認識した。日本が負けて脱落した時はちょっとへこんだりもしたが、こんなデタラメな大会の結果を真剣に受け止めて一喜一憂するなんて、まったくばかばかしい。完全に醒めた。こんな茶番に今まで付き合わされたことに対して、言いしれぬ怒りが湧き上がってきたりもしたが、それすらももうどうでもいい。勝手にやって下さい。あーあ。 ……とか言ってるわりに、気が付いたらこんな長い日記をダラダラ書いてるのだから、どうにも救えません……。
で、フォームメールの方は、昨日頂いたものの続きです。 >バスケのスリーポイントの如く、ペナルティエリア外からのシュートは2点とかあれば、若林君がそこにこだわる必要性も出て来るかも。 懐かしいな、キャプテン翼の若林くん。そういえば言ってたね、ペナルティエリア外からのシュートは100%止めるとかなんとか。でも、 >ていうか、余程のキッカーでない限り、ペナルティエリア外からのシュートを簡単には決められないっての。ゆえに、彼の主張は、キーパーとしては義務の感すら。 そうだよねえ。でもあの世界だと、超ロングシュートを決めてゴールネットを突き破ったりする超人がゴロゴロいるからね。ペナルティエリア外だからといって油断は出来ないのです。 小中学生のサッカーって、実際はどうなんだろ。プロと違って防御が甘いから、もっと派手に点の入れ合いになったりするんじゃないかな、5対7とか、8対12とか。野球みたいなスコアだな。でも攻撃もそのぶん甘いから結局はプラマイゼロか? >あ〜、少林サッカーのノリでキャプテン翼実写版作らねえかなあ。 うーん、少林サッカーのあとじゃ、もう何をやっても「焼き直し」のそしりを免れない気がする。特に、ジャンプ漫画的なエッセンスは、熱血アクションからギャグまで、ほとんどあの映画一本の中に詰め込まれてる感じだし。 個人的に『ジョジョ』の実写化が見たい……とちょっと思ったけど、あれは映画が元ネタになってる場面が多いから、実写にするとそのまんまパクリになってしまうのだった……。 |
| 02.06.20 | ・ | だいじょうぶ |
| 定期的に通ってる外科の医院で、今日はレントゲンを撮った。持病がなかなかよくならないから出費ばかりかさんでかなわない。 でも今日はもしかしたら、何か進展があるかも知れない。白く骨格の浮かび上がった写真をしげしげ眺める医師を前に、淡い期待を抱いていると、医師はやがてこんなふうに言った。 「大丈夫です、気にしなくて。これ以上悪くはなりませんから」 ……いやあの、これ以上悪くならないとか、そういう問題じゃなくて。 症状が一向に治らないから、何とかしてもらいたくて、ここに来てるんですが……。 それは例えば、頭痛が一週間前から続いてて医者に来たのに、 「それはただ頭が痛いだけです、大丈夫」 と言われたようなもので。 まあ、いつもどおり薬はもらったけど……この医師に身を委ねてて、本当に大丈夫なんだろうか。
最近のBGMでお気に入りは、岡北有由というシンガーソングライター。 ボーカルの感じはCharaとか椎名林檎とかに似た感じだけど、ブルージーなアコギが気だるい雰囲気を出してて格好いい。飾らない女の子っぽい詞もユニーク。好みの分かれる音楽性だとは思うけど、ハマる人はかなりハマるんじゃないかな。 それともう一人、最近になって再評価してるのが、aiko。 以前から好きではあったのだが、AMラジオでの彼女のピアノ弾き語りを聴いたら、その歌唱力と表現力の高さに唸らされてしまった。CDで聴いてただけじゃ、ここまで上手いとはわからなかったなあ。大げさでなく感動してしまったぞ。 |
| 02.06.21 | ・ | フェイクニュース |
| もはや試合の勝敗なんてどうでもよくなってしまったW杯。しかしなおもそれ関連のニュースが連日取り沙汰される中で、特に目に付くのが、やはり審判と韓国の問題である。 だがこのあたりの件に関して、日本の新聞やテレビのニュースなどでは事実の湾曲・隠ぺいが激しく、何よりも優先して韓国擁護に躍起になっているのがありありと感じ取れる。共催国という立場の苦しさもわからないではないが、メディア上で公然とウソを付くことの方がよほど問題なのではないか。 分かりやすい例として、韓国のアン・ジョンファン選手の件が挙げられる。 彼はもともとイタリアのペルージャというチームに在籍していたのだが、W杯では当然ながら韓国代表の一員として参加した。そして、韓国−イタリア戦において決勝ゴールを放ち、それがペルージャの会長の不興を買って、結果的に解雇させられることになった。 ――日本のメディアではそう伝えられている。ご存じの方も多いことだろう。 しかし、これには大きな事実湾曲がある。 ペルージャの会長は、別にゴールを決められたから怒ったわけではないのだ。「10ゴール決められたって構わない」と、彼はBBCのインタビューの中で明言している。 ではなぜ憤慨したかというと、ジョンファン選手がイタリアのサッカーを侮辱する発言をしたからである。いわく、「イタリアの選手はロートルで体力がない」「韓国のサッカーはイタリアのレベルを超えた」など。これらの発言事実に関しては、韓国のマスコミですら認めている。 もちろん、ジョンファン選手の発言が捏造であるという可能性も捨てきれないわけだが、だとしてもペルージャ会長の怒りの要因となったのは確かであり、そのことを報道しないのはフェアではない。しかるに日本のマスコミはこれらの事実を伏せ、今日のニュースステーションなどに至っては、今さら「ジョンファン選手は暴言は吐いていない」などとまでした上で、ことさらにペルージャ会長の逆恨みであるかのようなニュース作りをしていた。そして最後は「イタリアにも困ったものですね」と視聴者の同意を煽る。これはかなり卑怯なやり口であると言わざるを得ない。 吹き替えの声も、会長はいかにもな悪役声になってたし……。 これはあくまでひとつの例に過ぎず、同様のことはW杯絡みでいろいろと行なわれている。韓国の試合で審判の裁定が怪しいなんてことは口の端にも上らせないし、日本が負けた時に韓国で大歓声が挙がったというニュースも一般には伝えられなかった。 ネットなどで情報を得られる環境にある人間になら、そうしたウソはすぐばれるわけだが、テレビしか見ていない人などにとってはそれを鵜呑みにしてしまう可能性も十分ある。 コトがサッカー程度だからまだいいようなものの、もっと大きなレベルのニュースでも同じようなことが行なわれてると思うと空恐ろしくなってくるし、仕事とはいえ平然とウソを吐けるキャスターたちの信用度というのもガタ落ちになった気がする。正直言って、彼らを見る目が変わってしまった。 W杯がひととおり終わったら、全てを洗いざらいぶちまけてくれるのだろうか。でないと、ニュースや新聞見てても、常に本心は隠した報道をされているようで、気持ち悪くて仕方がない。 それにしても、熱いスポーツの大会だとばかり思っていたのに、こんなにも生臭い催しだったとはなあ……。 |
| 02.06.24 | ・ | 農協牛乳 |
| 久しぶりにいとこ同士の男3人が集まって、下北沢で飲んだ。先週の土曜日の話である。 物心ついたころから仲は良く、お互いの印象も今に至るまでほとんど変わってない。もうそれぞれ30にもなろうという歳なので、飲みの席での話題はさすがに仕事や結婚といった現実的なものが多くなるが、それでも20年前の内輪ギャグが平気で飛び出てきたりもする。付き合いが半端でなく長いだけあって息は合っている。とにかくこの3人は一緒にいて楽である。 ふとしたことから「空耳アワー」の話題が出たのだが、ふたりともやたら詳しいのに驚かされた。わりとメジャーな作品である「バケツリレー」だとか「農協牛乳」、「パン・宿直」といったあたりを知っているのはともかく、「兄貴の位牌・ヤクザ」やら「大仁田〜」なんてものまで、しっかり画像の内容まで覚えてるのがすごい。 個人的には、小野リサの「電車賃・電気館・電話・手品」がすごく好きだった。テンポのいい映像作りもうまい。空耳アワーの面白さってもともと映像の力に寄るところが大きいけどね。
フォームメールにお返事。 >呑気に韓国を応援している日本人を見ると苦々しく思ってしまう自分はちょっとアレだなーと思いつつも、やっぱりムカムカしながら生きてます。 とりたてて反韓・嫌韓感情は今まで持っていなかったけども、さすがに今回のW杯での所業については弁護のしようがない。まさかスペイン戦でまで、あんな形で勝ちを奪うとは。にわかファンに過ぎない私ですらこんなにムカついてるんだから、本当にW杯を楽しみにしていた生粋のサッカーファンの怒りは想像するに余りある。W杯を汚された、という気持ちもわかる。 ネットをしてない友人や職場の同僚なども事の異常さには気付いていて、日本のマスコミの一方的な「韓国は偉い」報道を信じる人は、さすがにもういないようだ。 >そーいや、韓国と戦ったチームの選手の殆どは試合終了後にユニフォーム交換してないそうで、うはは。 イタリアは一人も交換してなかったし、アメリカも当然ゼロ。スペインで一人だけいたかな……。何にせよ、ちょっとあり得ない光景だろう。韓国の選手自身にはあまり責任はない気はするから、なんだか可哀想にも思えるが。 火曜日は対ドイツ戦。ネットでは、韓国サポーターがいったい何をやらかすかという話題で持ちきり。冗談でもカギ十字の旗なんて振ったら、本気で戦争になるからね。半島が火の海になるよ。 でもイタリア戦での様子などを見るにつけ、あるいは韓国サポーターならやりかねないとも思わせられてしまう。こと観戦モラルに関しては最悪ランクだよ、韓国は……。 |
| 02.06.26 | ・ | 渋い夜 |
| 仕事帰りの帰宅ラッシュ、そのいつもとは逆方向の電車に乗るのは、そこはかとなく痛快である。 夜の渋谷に着いた私は、まず駅前のツタヤに行って『ゴーストワールド』のDVDを買った。 Movieで6点以上を付けた映画のDVDは極力買いたい。現実には、高くて買えないのや、まだ売ってないのも多いのだが。今回の『ゴーストワールド』も5000円近くして、好きだからいいけども、でも高いと思った。DVDは3000円くらいで統一してほしい。 とりあえず『GO』は7月、『アメリ』は8月に出るそうなので、買い確定。 その次にハンズへ行って、タオルを何枚か買った。タオルくらい近くのジャスコ(別名・某スーパー)でもいいと思ったのだが、実際買いに行ってみたら、あまりにもあんまりな安っぽい色のタオルしか売ってなかったのだ。よくわからんアニメの絵が描いてあったりとか。そういうのはイヤなので、ある程度選択の余地がある店としてハンズに行ったというわけである。 それでも別にわざわざハンズじゃなくたっていいじゃないかと思われるかもしれないが、実は私もそう思うので、深く追求しないで下さい。 最後に、本来の目的である、シアター・イメージフォーラムという名の映画館に行った。宮益坂にある、座席数64の小さな映画館である。初めて行くので場所がよく分からなかったのだが、すぐ手前に交番があったので助かった。……というか、もし交番がなかったら確実に迷っていた。目印のはずのウェンディーズがなくなっていたからである。 そこで『鬼が来た!』という映画を見た。 単館上映の映画をひとりで見終わった後というのは、同じくひとりで見ていた人を帰り際に捕まえて友達になりたくなる。そう思うだけでいつも終わるのだけど。 坂を上ったり降りたりしたので、足が棒になった。 翌日、『ゴーストワールド』を吹き替えで見ていて、やっぱりいいなぁと思うとともに、先日の『少林サッカー』に6点を付けたのはちょっと甘かったかなと思い直してもいる。採点というのは相対的なものなので、そういうこともままある。サイト開設初期のころに高得点を付けたもの、例えば『シン・レッド・ライン』なんて、いま見直したら5点なんて付かないような気もするが、見直す気が全く起きないのも事実だったりする(ダメじゃん!)。 |
| 02.06.28 | ・ | フロフロたる所以 |
| 小学生の頃までは遊び半分でよく行ってた銭湯だが、オトナになってからはほとんど行ってない。銭湯そのものも減る一方だろう。調べてみたら、80年代には全国で1万5千軒以上あったものが、97年には約8400軒と、20年の間に半減してしまったそうだ。 しかしうちのアパートの近所には、銭湯が2軒もあるのだった。どちらも自転車で1分ちょいで行ける距離である。今どき珍しいのではあるまいか。 そんな銭湯に今日、完全な思い付きだったのだが、タオルとシャンプー持って行ってみた。 番台(今はオシャレに、受付のカウンターのようになっている)のおばさんに、入浴料を払う。 ――400円。 う〜ん、高いよなあ、これは……。銭湯というものをどういう意識で捉えているかにもよるのだろうが、少なくとも、家の風呂の代わりとして毎日通うには、400円という負担はキツイ。単純計算で、1ヶ月だと1万2千円にもなる。ちょっとしたスポーツクラブ並みの料金だぞ。たまに来るゼイタクって感覚だな。 中学生までだったら180円なのに、高校以上は大人料金の400円になるという価格設定も謎である。肉体の体積はそんなに変わらないはずだが、どういう根拠でいきなり倍以上になるんだろう。せめて大人は250円くらいにしてくれんかのう。 でも、久しぶりの銭湯は、思ってた以上に、すごーく非常にとても気持ち良かった。普段はユニットバスでシャワーを浴びるだけだから、湯船に浸かるってこと自体しばらくなかった。それもあって、広い風呂にゆっくり身を沈めた気分は、思わず小さく歓声を上げてしまうほどだった。ぶくぶく湧いているあぶくに体中を刺激されながら、体を伸ばして軽く浮かせ、うっとりと目を閉じる。たまりません。 浴場内には、9時過ぎという時間帯もあってか2,3人しか他に客はおらず、浴槽を独り占めし放題だった。 ほんと思いつきだったんだけど、来てよかった。たまに湯治に来るって感覚だったら、400円も高くは……いや、やっぱり高いけど。でも、自分でも驚くほど疲れが取れたのは事実。銭湯に行こうと思い立ったのも、このごろ妙に疲れが溜まっていてだるだるになっていたことが後押ししていたのだが、銭湯から帰ってきたら、ずいぶん体がラクになったのを実感した。薬効風呂とか、いろいろ入ってみたのが良かったのかな。 フローティングフロンティアとかいうお間抜けなサイト名の由来を、自ら改めて認識した夜だった。 ただ、次はもうちょっと時間に余裕をもって来た方がいいようだ。 私は今回、あらかじめ「閉店は10時」と聞いていたので、だいたい9時45分くらいに風呂から上がった。 ところが、まだ体を拭き終わっておらず肌もあらわな私がいるというのに、さっきの番台のおばさんが着替え場に入ってきて、どんどん片づけやら掃除やらを始めてしまうのである。おばさんは男の裸とか見慣れてるのかも知れないが私は慌ててしまって、着替えもそこそこに、半ば追い立てられるようにして銭湯を飛び出た。 出入口は既にシャッターが半分降りていて、身をかなり屈めないとくぐれないし、ずいぶんな扱いである。厳密にはまだ閉店時間じゃないんだが……。私以外にもまだ客は残っていたが、ちゃんと帰れたんだろうか。湯船に取り残されたりはしていまいか。 そして帰る道すがら、ふと思い出したのは、湯上がりのビン入り牛乳を飲み忘れたということである。やっぱり今度はもっと早めに来ることにしよう。 |
| 02.06.29 | ・ | 野球という商売 |
| ワールドカップがほぼ一段落し、3位決定戦と決勝を残すばかりとなったこの日、友人とともに東京ドームへ観戦に行ったのはサッカーでなく、野球である。カードは西武対日ハム。正直なところ、私も友人もパリーグにはそれほど興味がないので、ちょっと微妙なカードといえる。西武も首位とはいえ、主砲のカブレラをケガで欠いており、華やかさに乏しい。 実際、ゲーム自体は一点を争うシーソーゲームで、ホームランも何本か飛び出し、ファンであればかなり面白かったろうが、私と友人はところどころウトウトしてしまった。野球って思い入れに左右されるゲームなんだなと実感した。 外野席から観戦していると、野球がいかに動きの少ないスポーツかよく分かる。外野の守備の人たちなんて、ほとんどの場面ではただ立ってるだけだからね。テレビ放送だとピッチャーとバッターしか基本的には映さないし、それで十分だから、外野の様子は、ボールが飛んだ時にさえ分かればいい。野球というのは非常にテレビ向きのスポーツなのだ。 このことが実は、スポーツ大国であるはずのアメリカでサッカーが流行らない理由に繋がってくる。すなわち、サッカーと違い、野球はテレビ放映の際に、回の変わり目ごとにCMが入れやすい。ということは、テレビ放映のスポンサーが付きやすい。つまりオーナーが潤い、結果的に、選手にも多額の年俸を払えることになる。サッカーはこの逆に、ハーフタイムにしかCMが入れられないので、スポンサーが付きにくい。スポーツの能力で儲けたい人間が、より高収入の道として野球を選ぶのは必然なわけである。 その他にも、アメリカ人は「大量得点」や「一発逆転」という要素を好むのだが、そのどちらも野球にはあって、サッカーにはない。前者はともかく、後者に関しては日本人とも好みが合っているかも知れない。 ところで話は全く変わるのだけど、東京ドーム内での飲食物の高さは異常である。生ビールがカップ一杯でいきなり800円、というのはボッタクリもいいところではないか。 で、さらにわけが分からないのは、ピザが450円なのはいいとして(高いけど)、これと生ビールのセット、というのが売っている。1000円超えるんだろうなあと誰もが思うところだが……これがなんと、850円で買えてしまうのである。いったいどういう基準で値段設定をしているのだろう。つか、儲けすぎだよ。アイスモナカ350円とか、ありえねーだろ。ドームの内外で関税でもかかってるのか? 試合のあと、うちのアパートで友人と一緒に酒を飲みながら、韓国−トルコ戦を見つつ、いろいろ話をした。 友人の仲間たちの間では、なんでも「クラブ」だとか「部」を作ってるのが流行っているらしい。最近できたのが「海部(うみぶ)」。語呂の悪さもお構いなしに、とにかく海に行きたい人たちの部だそうだが、 「○○さんは車持ってるから海部ね」 交通手段確保のために、本人の意志と関係なく、勝手に部員にしてしまうこともいとわない。恐るべし、海部! |