俺、Gore?-33 am I Gore?-33
すべての部品が出来上がりましたので、組み立てていきます。
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パワーユニットに単2電池を入れておきます。 組み立ての途中で動作確認をしますので、電池を入れておく必要が有ります。 |
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パワーユニットに、首を左右に動かすギミック部品を取り付けます。 首を左右に動かす機構としては、珍しい構造です。組み立てやすさを考えての事と思います。 |
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パワーユニットの電池カバーを取り付けます。ひっくり返している内に首のギミック部品が外れてしまいました。この後取り付け直します。 |
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パワーユニットを組み込んで、一度胴体の形にします。 アイアンコングでは、パワーユニットを胴体パーツで挟み込む時、背中の単3電池ボックスや胸の装甲を一緒に挟み込む事になりますので、ここが一番組上げるのに気を使うところです。なので、先に一回パワーユニットだけを胴体パーツで挟み込んで完成後の形を確認してから、残りの部品を再度挟み込み直す方がわかりやすいです。 |
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脇腹の内部フレーム部品を取り付けます。 装甲部品に後付けする手順で組み立てますが、設定的には内部構造になっているところが、組み立てやすさとデザイン性を考えた上での組み立て手順の工夫が感じられるところです。 |
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単3電池ボックスを組上げます。ここでは、 単3電池ボックスは、この先ギミック部品を入れますので、まだ単5電池を入れていません。よって、蓋のネジ止めはしていません。 |
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胴体パーツを一部分解して、隙間から単3電池ボックスと胸の装甲を取り付けます。 アイアンコングの組み立てで、一番難しいところです。ゴムキャップで組み立てるゾイドの中でも、最も難しい組み立て手順ではないかと思われます。 |
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挟み込んで止める部品で胴体部品を固定します。 胴体部品を挟み込んで留める部品も、外部装甲と同じ色にしています。この腰部の部品は、上下で同じ形状ですが、塗装の際、デカールを貼る時に上下が決まりますので、加工の段階で上側部品と下側部品をあらかじめ決めておく必要が有りました。 |
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脚部品。 ゾイドは後のメンテナンスを考え、組み立て説明書通りではなく、脚だけを組上げておいてそのまま胴体に取り付ける手順を理解しておく事をお勧めします。 |
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両足を胴体に取り付けます。 一度スイッチを入れて動作確認をします。 |
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左腕を取り付けます。 ゾイドは後のメンテナンスを考え、あらかじめ腕を組上げておいて取り付けるのが良いのですが、アイアンコングの腕は、ギミック部品の構造上肩から順番に組上げていかなければなりません。 |
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右腕も組上げます。 ここでスイッチを入れて歩行を確認します。
単3電池ボックスの高機動ウイングの為のシャフトの切り込みがほぼ垂直になっている事がわかると思います。高機動ウイングの為のシャフトを組み立てるのに必要な切り込みを、単3電池ボックスの蓋に対して垂直にしなかったのは、完成後の正位置に対して垂直にしたかったからです。 |
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脚に装甲部品を取り付けます。 組み立て段階で左右を決めておいて、それに合わせてデカールをはってありますから、間違えないようにします。 |
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右腕に装甲部品を取り付けます。 肩の装甲もゾイドにしては組上げにくいところです。 |
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左腕の装甲も取り付けます。 左肩の装甲は右肩よりも挟み込む部品が多いので、更に組上げにくいです。 |
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頭部、顎の裏側の部品を組み込みます。 こんなところ見えないのですが、やっておきます。 |
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コックピットをギミック部品に噛み合わせながらゴムキャップで留めます。 コックピットの前後に装甲部品を取り付けます。クリアパーツを忘れずに。 |
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単5電池を準備します。 |
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単3電池ボックスを開いて、単5電池ボックスごと装着します。 |
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ライトユニットを仕込みながら頭頂部を組上げます。 パワーユニットのスイッチを入れて、ライトの点灯を確認します。 |
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パイロットには乗ってもらいます。 まだ組み立ての途中なので、絶境マシン並みに揺すられる事になるとは思いますが・・・。コックピットにパイロットがいる様子を見たくなってしまいました。 |
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ロケットランチャーの内部にダミーの予備弾を仕込みます。 |
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ロケットランチャーを組上げます。この後、砲口からダミー弾を差し込みます。 設定上はミサイルランチャーなのですが、ロケットランチャーにしか見えないです。 |
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ロケットランチャーを右肩に装備させます。 |
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大型ミサイルにロケットエンジンノズルを取り付け、パイロンに取り付けます。 塗装後のミサイルを仮組して、本来のミサイルと比較してみます。 |
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単3電池ボックス内に高機動ウイングの為のギアを組みあげます。 電池ボックスの蓋をしたら、ネジ止めします。 |
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ミサイルターレットの裏側にクラウンギアを仕込み、ミサイルターレットを単3電池ボックスの位置に差し込んで、ミサイルパイロンごと軸を挟み込んでゴムキャップで留めます。 クラウンギアの位置とミサイルの位置関係が、高機動イングの動きと連動するので、クラウンギアをどの位置のとめるかは完成後の動きの面白さのカギにはなります。しかし、結構頭を使うところなので、今回は組上げる事を優先してクラウンギアの位置は気にしていません。 |
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高機動ブースターにノズルを取り付けます。 ゴムキャップがノズルの真ん中に有るのは気分良いです。 |
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グレーの塗装に赤いラインはお気に入りの塗装方法だったりします。やり過ぎ感もないわけではないですが、ゾイドにはそれ相応のモールドが有ると解釈しています。 コックピット内部は計器デカールで表現しています。 |
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パイロットに搭乗してもらいます。 |
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キャノピーを被せます。 |
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高機動ブースターを単3電池ボックスに被せネジ止めします。 ゾイドはゴムキャップを使うから分解組み立てがしやすいので、それがギミック改造の誘因なのですが、強度上ゴムキャップでは心もとないので、ネジを使わざるを得ないです。 |
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高機動ウイングの先端部分にノズルを取り付けます。
スイッチを入れてミサイルターレットを回し、ウイングのシャフトの駆動範囲を確認します。その上で、ウイングの最後退位置でスイッチを止めて高機動ウイングを最後退位置にしながらゴムキャップで留めます。 |
すると、
:設定
アイアンコング空挺隊仕様が完成しました。
完成まで、ずいぶん時間がかかりました。時間がかかった原因の大部分は、ゾイド特有の部品点数を減らしながららしさを表現している事による複雑な形状の部品の整形とジャンクパーツによる肉抜き穴の装飾です。
部品の周囲に走っているパーティングラインを消そうとしても、通常の金ヤスリやデザインナイフでは届かないところがあったり、届いても力が入れにくいので弱い力で時間をかけて作業せざるを得なかったりと、時間の掛かる要素ばかりでした。時間かける事自体は苦にはなりませんが、手を動かしながらなかなか作業が進んでいないという自覚は有ります。
今回もあっちこっちで肉抜き穴を埋めるためにジャンクパーツを貼ったりしていますが、これらの大部分は時間をかけた割に外からほとんど見えません。アイアンコングの優れているところは、肉抜き穴を別の部品で隠すように部品の分割を考慮した設計されている事です。そのため、他のB/Oゾイドと比較しても、360度ぐるっと回しても肉抜き穴がわかりにくい構造になっています。それにもかかわらず、肉抜き穴だから、とわざわざジャンクパーツを貼ったりしているので余分に時間をくってしまいました。やらなければ、時間短縮に繋がるのは解りますが、後で後悔しそうですし、やればやったという満足感を得られます。そうすると、結果的に後者を選択してしまいます。
アイアンコングMk-2の高機動ウイングの連動は、ずっとやりたいと思っていました。その事は以前にハンマーロックを改造した際にも触れています。アイアンコングMk-2の高機動ウイングを動かすとなりますと、どうしても90度動かさないとゾイドらしくないと思っていました。ハンマーロックのように20度〜30度程度の動きでは、ウイングではなく何らかの砲身が上下しているのと同じ動きになってしまいます。高機動ウイングがゴムキャップで留まっていて、いかにも回転しそうに見えるので、他のゾイドとのギミック的差別化を意識して、90度動かす事を目指しました。ゾイドワイルドを含めると、90度動くギミックが有るのですが、メカ生体期には、90度動くギミックは無かったので既存のゾイドにないギミックにする事も出来て納得しています。細かいところでは、いつか同じ改造をする事が有れば改善したい点はいくつか有りますけど、現時点ではこんなもんでしょう。
アイアンコングは、1990年代半ばにMk-1の完成体を2体手に入れた事が有り、過去に分解修理を2度行っています。しかし、ランナーから自分で切り離して組上げたのは今回が初めてでした。ランナーから自分で切り離しますと、部品を一つ一つ成形する時間をかけているうちにいろいろな事を考えるので、気付く事がたくさん有ります。前述した肉抜き穴を別の部品で隠すようにしている事は、今回気付きました。なんで過去の修理の際に気付かなかったのだろう、と不思議にも思いました。やっぱりゾイドは、自分で最初から組み立てる事と改造しようと意識して構造を見ていると、思わぬ事に気付かされます。ゾイドは、出来上がった物としての価値だけでなく、自分で組み立てる行為にも価値が有ると思います。ゾイドの価格には、部品として物の金額と、組み立てると言う行為を体験させてもらう料金が含まれていると考えています。ゾイドは自分で組み立てる事にも大きな価値が有ると思います。だからといって、完成体を取り引きする中古市場やアンティークトイ市場を否定するわけでは有りません。ゾイドが模型ではなく玩具でありながら、アッセンブルキットになっている以上、組み立てると言う行為にもゾイドの価値が含まれていると考えるのです。ゾイドを自分で組み立てる事の意味が広く理解されるようになってもらえれば良いなとは思います。
今回のギミック改造では、アイアンコング本体へのギミック的改造はほとんど有りません。唯一右肩のロケットランチャーの取り付け部分のみ加工していますが、これはバランスウエイトの逃がしなので、やり方次第では省ける加工です。そう考えると単3電池ボックスと高機動ブースター高機動ウイングだけでギミックの改造を成立させています。もしアイアンコングが現行商品だったら、改造用の単3電池ボックスと高機動ブースター、高機動ウイングを一まとめにした高機動ウイング連動改造セットが発売される事を望みたくなります。実は、考えられていたのかも、とも思ってしまいます。
今回の改造の大きな成果は二つです。一つは、アイアンコングのミサイルターレットの回転から動きを取り出して、新たなギミックを作り出す可能性が広がったこと。もう一つは、ある一定以上の大きさになりますが、自分で欲しい大きさのクラウンギアを自作する方法を見出せた事。前者は、アイアンコングに限られてしまいますが、ミサイルターレットの回転を取り出して単3電池ボックス内にギミックを押し込む事ができれば、、他にも色々なギミックを創り出せるような気がします。後者は、これまでは入手可能なクラウンギアを加工して使っていただけだったのが、場所に合わせて必要な大きさのクラウンギアが作れるようになるので、ゾイドをギミック改造するにあたり改造の幅が広がると思います。今後のゾイドの改造に必要なアイディアが得られたのは大きな成果と思っています。
アイアンコングは、バトルストーリーでもバリエーションの多い機体なので、別の仕様の改造もしてみたいと思いますし、同じMk-2でも他の改造で経験を積んだ後、別のギミックの方法を工夫した改造も出来れば面白いなと思います。
アイアンコングMk-2の高機動ウイングが動けば良いのに、と最初に思ったのはいつの事だったでしょうか。アイアンコングMk-2量産型を店頭で見た時だったか。そもそもこの時は、店頭でパッケージを見ていただけだったので、ゾイドなんだからウイングは当然動くであろうと勝手に思い込んでいたような気がします。少なくとも1999年にゾイドが復活して、アイアンコングが発売され、マニューバスラスターが発売されてからはずっと思っていたので、20年以上は高機動ウイングを動かす方法を考えていました。高機動ウイングを動かす改造は、商品発売を基準にしますと、帝国軍改造セットかアイアンコングMk-2限定型からか30年以上もかけないと実現しない大きな課題でした。アイアンコングMk-2は、改造方法を考え悩む事を30年も楽しませてくれる優れたおもちゃでした。