ゾイド改造計画のために 

 

 既にホビーフェアでゾイド改造コンテストが小規模ながらも行われるなど、ゾイドを改造することが、ゾイドの遊び方としてトミーからも推奨されるようになっている。

 しかし、いきなり改造と言われても、ミニ4駆の改造とはひと味もふた味も違う改造方針であるわけで、ゾイドで初めて、こうしたミリタリー性を帯びた改造をするユーザーがいても不思議ではあるまい。そんな彼らが改造しやすいように、専用のキットを用意するのは、改造という遊び方を誘引するには良い方法である。

 やはりホビーフェアで限定販売されたレッドホーン、シールドライガー、セイバータイガーのそれぞれの改造セットは、旧シリーズを知るユーザーにはお馴染みの、ダークホーン、シールドライガーMk-2、グレートサーベルにグレードアップするためのランナーパーツであることは周知の通り。本体が再販されたことで、旧シリーズの改造セットの再販が待たれており、いよいよそれが具体的になってきたと言うわけである。

 まず、アナウンスされているのは、ホビーフェアで限定販売された3つのキット、レッドホーン、シールドライガー、セイバータイガー用の改造パーツである。ホビーフェア時のキット名は、「○○専用改造セット」という表現であったが、このおもちゃショーを見る限り、「アサルトユニット」というように、パーツそのものの名前で呼称されるようになるようである。こうして、名称から「専用」という表現をなくすことで、それら以外の機体にもその改造パーツを使うことを促そうという目的が感じとれる。商品を売る上で、「専用」という言葉は、限定的な意味を持たせるため、購買意欲をあおるのに使われることが多い。それが、「専用」という言葉の魔力である。改造セットなのであるから、手にした人が自由に使えばいいのであるが、ネーミングのちょっとした工夫で固定概念を作ることが避けられるようにすることで、改造という遊びの幅を広げようとするトミーの戦略には、アニメ終了後も生き残るおもちゃを目指しての展開を目指していることを感じずに入られない。

 だが、価格がホビーフェア時の300円から400円に値上がりしたのは、ホビーフェアの売れ行きから、人気商品と判断し、大人の経済原則が働いた事は否定できない。

 

 このほか、ゴジュラス、アイアンコングをそれぞれMk-2にグレードアップさせる改造セットの展示もされており、改造セットの完全再販も、そう遠くないことであろう。

 


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