〜今日のお気軽ひとこと翻訳〜



英語、と聞くと大部分の人が「嫌い」「見ただけでアレルギーが...」その一方で「いつかちゃんと習ってみたいとは思うけど」というかたも少なくないようです。でもみんな一度は習ったはず。いつから苦手になったんでしょう?英語の歌詞が何と歌っているのか知りたいと思ったことはありませんか?外国の本が翻訳されるまで待つのはじれったいと思ったことは?アクション映画のヒーローのせりふ、実際に外国人に使ったらどうしてヘンな顔をされたんでしょう?お菓子の箱に書いてある英語、何か変じゃない?堅苦しく「勉強」と考えずにちょっと視点を変えてみたら、新しい楽しみも見つけられるのでは...そんな思いつきから生れたこのセクションは「今日の一言翻訳」ちょっと興味深い記事や街で見つけた面白い英語の表現など、解説をつけて肩の凝らない翻訳をしてみよう、という試みです。「英語って思ったより面白いかも」と思っていただけたら幸い、なのですが...




自分のウェブサイトを運営していれば、訪問者が多くなるほど嬉しいもの。大抵のサイトアドレスに含まれている"www" はWorld Wide Web、つまりあなたのサイトはオンラインに乗せた瞬間世界中の人に向けて開かれることになるのです。あなたのサイトにいずれ偶然海外からの訪問者が訪れるのも必至。そんなとき、テキストが日本語だけなら言語を理解できない人はすぐに立ち去ってしまいますが、いくらかでも英語の説明があれば興味を持ってくれるかも知れません。日本のサイトでも英語ページや英語の説明を添えているところはとてもたくさんあります。けれども残念ながら中にはせっかく載せても英語として意味を成していないもの、悪くすると誤解を招きかねない表現が使われているところも少なくないようです。翻訳ソフトなどで日本語の原文を訳しても、どうしても機械には限界があります。自分のサイトを色々な人に見てほしい、全部は無理でも画像やウェブデザインだけでも楽しんでほしい、でも日本語では当たり前のこういう表現は英語で何と書けばいいのか...今回はそんな方のためのよく使われる表現の英語版、実際にあなたのサイトでもそのまま使える「英語表現素材」です。


さて世界に向けて開かれたあなたのウェブサイト、知らないうちに外国からの訪問者も訪れているとすれば、その人達もあなたのサイトを見て色々な感想を持つでしょう。そんな中からサイトを気に入ってメイルをくれる人が出てくるかも知れません。以前触れたように日本語でも他の国の言語でも英語以外の言語はそれが読めるソフトが入っていない限り文字化けしてしまうので、外国からのメイルは英語圏の人からではなくても、誰のPCでも読める英語で書かれて送られてくる場合が大半です。ぜひ外国からメイルが欲しい!という方、海外からのメイルは嬉しいけど返事に困ってしまうという方、英語は苦手だけどできるだけ返事をしたいという方、そんなあなたのための表現をいくつか取り上げてみました。



今日の素材:「メイルは大歓迎です」


1. Your comments are always welcome.
コメントはいつでも歓迎です。

2. (Please) Send me your comments by e-mail.
あなたのコメントをメイルで送って下さい。

3. Your comments and questions by e-mail will be very much appreciated.
メイルでのご意見ご質問は大変ありがたいです。

4. If your e-mail is in English please try to use easy words
and make it short & simple, so that I will be able to understand.

英語でメイルを下さる場合は易しい言葉で短く簡潔に書いていただければ理解できます。

5. If possible, please write your message in Japanese.
できればメイルは日本語でお願いします。

6. I would appreciate it if you could write your message in Japanese.
メイルを日本語で書いて下さればありがたいです。

7. I'm afraid I cannot assure you of the reply if your e-mail is in English.
あなたのメイルが英語の場合は、残念ながらお返事は確約できません。

8. I'm afraid I cannot reply to English messages (, as I'm not good at the language).
残念ながら英語のメイルにはお返事しかねます(、英語は得意ではないので)。

9. It may take some time for me to reply to an English message,
but I will write you back, so please be a little patient.
英語のメイルへのお返事は少し時間がかかるかも知れませんが、
きっとお返事しますのでどうか辛抱強くお待ち下さい。

10. Thank you for your understanding.
どうかご理解をお願いいたします。



1-3は単純に「メイル下さいね」という表現。あまり長くて複雑だと手に余る場合は、その後に4をつければいいでしょう。2はpleaseをつけても構いませんが、この単語は文章にする場合多少なりともこちらが下手に出てお願いするという状況で使うので、「お願いです、どうか私にあなたのメイルを下さい」とぜひとも英語のコメントを乞いたいのでない限り、つけなくても失礼にはなりません。もっと親しげな感じだと Send your message to me! あるいはさらに気さくに E-mail me! (メイル下さいね!)などと書いてもいいでしょう。e-mailは元々は名詞ですが、日本語で「メイルする」などと言うのと同じように動詞化されて使われることも多いようです。
5,6はメイルは嬉しいけどできれば日本語にしてくれるとありがたいなあ、という場合。これは本当にお願いなのでpleaseは必須です。海外からたまたま日本のサイトにアクセスした人にこれは無理な話だと思われるかも知れませんが、相手が日本に馴染みの深い人(または日本在住)だったり日本に相当興味のある人だったりしたら、読み書きも少しはできるし日本語ソフトも入れている、ということもないとは言えません。

7,8は英語メイルを送ってくれても構わないけど、返事できる自信はないので期待しないでねと断っておきたい場合。ただしこの二つの表現を1や2と一緒に使ってしまうと、「メイル下さい!」と言っておいて「でも返事はできません」ではわがままにしか聞こえませんので(英語で「メイルは歓迎」と書いた時点で特に英文メイルが欲しいことをアピールしてしているわけですし)、7や8は返事ができないのに英文メイルがちょこちょこ来て困っている方向けの単体で使う注意書き、という前提で入れてみました。英語のメイルはあまり得意ではないけど、時間がかかってもちゃんと返事をしたいから諦めずに待っていて欲しい、という場合は、9 のように書き添えるといいかも知れません。
10は4-9のような文章を使った後につけて、こちらの事情をご理解下さいね(相手が理解してくれるものと仮定して先にお礼を言う)とお願いする、多少かしこまった表現です。ちなみに9は、以前扱った著作権関係の表現とも一緒に使えます。またサイト運営とは直接関係ありませんが企業の顧客向け公式書簡などで、例えば「○月×日に○○工事(インターネットならサーバのメンテナンス等)を実施します。ご不便をおかけしますがご理解ご協力お願いいたします」などというときにも使います。


さて、実際に英文メイルが来た場合の参考として、以下にごく簡単で一般的な英語メイルのやり取りを想定したものを載せてみます。特に英語ページがなくても写真や絵(素材)、サイトデザインは海外のPCでも問題なく見られますので、センスのいいレイアウトや綺麗な画像を載せたサイトには英文メイルが来る確率も高いでしょう。


Hello Eri,

I just visited your website and I love it! Nice layout.
The photographs / pictures on your site are awesome.
I wish you had English pages as well so that I would
be able to know more about your works.
I look forward to seeing more works added to your page.
Keep it up! ; )

Jane


こんにちはエリ。
今あなたのサイトを見たけど、とても気に入りました!デザインが素敵ですね。
あなたのサイトの写真/絵は素晴らしいです。
英語のページがあれば作品についてもっと分かるのになと思います。
また作品が増えるのを楽しみにしていますね。
その調子で頑張って!

ジェイン


Hello Jane,

Thank you very much for visiting my site.
I am glad you like my works and site design.
I'm sorry that there is no English page at the moment,
but I'm thinking now about adding short English captions
to photographs / pictures, when I have time.
I will try to keep adding new works, so please come back again!

Eri


こんにちは、ジェイン。

サイトにご訪問ありがとうございます。
私の作品やサイトデザインを気に入って頂けて嬉しいです。
今は英語ページがないので申し訳ないですが、時間があれば写真/絵に
短い英語の説明をつけることも考えているところです。
もっと作品を増やしていくつもりなので、またいらして下さいね!

エリ


ジェインからのメイルの文中のawesome は元々は「恐ろしい」という意味ですが、口語で「すごい、素晴らしい」という褒め言葉によく使われます。最後の; )は日本にもある「顔文字」です。日本の場合はそのまま真直ぐ見て顔に見えますが、欧米の場合は横向きです。ですからこの場合は「ウィンクしている笑顔」になります。他にも: )「笑顔」: (「がっかりした顔」など色々あるようです。

基本的に日本語でメイルを貰った場合とそう変わらないと思うのですが、知らない人からの初めてのメイルへの返事は相手よりも多少丁寧な調子にするのが無難だろうと思います。あまり丁寧すぎると「随分よそよそしい人だ」という印象を与えかねないので、相手側の文章の調子に微妙に合わせるのがいいでしょう。適度に省略形を用いる(I am → I'm、Do not → Don'tなど)だけでも随分柔らかい印象になります。冒頭の名前も、相手があなたの名前(またはサイトで使っているハンドルネーム)で呼び掛けてきた場合、たとえ相手の文末の署名がフル・ネームで書かれていても、返事ではこちらも相手のファースト・ネームを書くのが普通です。仮に文章の内容で明らかに相手があなたよりずっと目上の人と分かっても、向こうが「私の名前はMr.XXです」などと書いていない限り(サイトの感想メイルでそんなことを書く人も普通はいないと思いますが)は相手のあなた自身に対する呼び方に準じて下さい。
英語は日本語ほど複雑で多様な敬語表現がないのと、欧米のネット・ユーザ達は色々な場で日本人よりも気軽にオンラインの交流をすることもあって、一般的に英文感想メイルや掲示板の書込みなども気さくな感じが多いようです。特に掲示板は、あちらでは管理人の返事を期待する掲示板よりも「気に入りました」ということだけ伝えるのが目的のゲストブックを設置しているサイトの方が多いようなので、「Hi, great site! Keep it up!(やあ、すごくいいサイトだね!頑張って!)」などという一行感想も珍しくないようで、この場合メイルよりも更にくだけた調子なのが普通です。こういう時は、こちらもそれなりに気さくな調子で返しても構わないと思います。

しかし先に書いたように、メイルにせよ掲示板にせよあくまで「相手より少し丁寧」が基本というのは忘れない方がいいでしょう。留学や海外滞在経験がある人でも話し言葉や単語の選び方で相手と理解が行き違うことはよくありますし、特に若者言葉はどこでも誰にでも通じる訳ではありません。相手の文章が比較的カジュアルな感じだったからといって、こちらも流暢な英語に見せようと下手に口語体で極端な省略や俗語を使った返事を書いて「失礼な人だ」と思われるより、多少堅苦しくたどたどしくても丁寧な英語を使った方が「日本人は礼儀正しい」と思ってもらえると考えて下さい。逆に言えば、相手からのメイルや書込みが初めてにも関わらず馴れ馴れし過ぎたり、あまつさえ4文字言葉などの卑語や俗語だらけだった場合、これも日本と変わりませんが相手はマナーもよく分からないままネットで遊んでいる子供か、大人だったら「ただの変な人」だと思った方がいいでしょう。「欧米ではこれが普通なのかな?」とは思わないで下さい。日本でも外国でも失礼なことは失礼だ、というのは基本的にネットでも変わりません。先に上げた顔文字も、特に若い女性はセンテンスの終わりなどにちょっと使ったりする人も多いようですが、相手が使っていればこちらも少しなら使っても構わないという程度で、あまり多用し過ぎるのはお勧めできません。

また、一見個人に宛てたメイルのようでも本文に「私のサイトです、見てね!」などとはっきりした内容も書かずにどうも個人サイトではなさそうなアドレスが貼ってあったり、サイトの感想は「見ました」程度で「友達になりたいのでお返事下さいね」などと書いてあるものはいわゆる広告メイル、恐らくアダルトサイト関係を疑ってもいいかと思います。あなたのサイトに掲示板がある場合、(掲示板に日本語のボタンが多すぎて何をどこに書けばいいのか分からない場合を除いて)短い感想であればそこに書けばいいところをわざわざメイルを送ってくれるということは、それだけあなたのサイトを気に入ってくれたということですから、短くても何かしらコンテンツの内容に触れた感想があるのが普通です。それなのにただ「いいサイトですね」程度の誰にでも使えるコメントだけで、後は自分のサイトなどの話題、というのはこれもちょっと「変」です。

ただ、欧米ではプライバシー保護とどこにいてもチェックできる便利さから無料アカウントのメイルアドレスをメインとして使っている人も多いので、相手のアドレスがhotmailなどの無料アドレスだったからといっても「怪しい広告メイル?」と疑う根拠にはなりません。あくまでメイルの内容によります。もちろんあまり神経質になる必要はありませんが、英語メイルが来た場合「外国語だ!」と緊張または興奮してしまって返事をどうしよう?ということばかり悩んでしまうことはあると思うので、まずはちょっと落着いて読み直してどんな内容なのか、どういう人から来たのか、それが日本語だったとしたら自分ならどういう返事を書くか、ということを考えてから返事に取りかかるのが、しっかりした返事を書くためにもいいのではないかと思います。一生懸命書いた英語のメイルで「サイトの雰囲気も本人も感じがいいな」と思って貰えたら、嬉しいですよね。

3/10/2003

今後もこのページで、他の記事と交互に「ウェブ英文素材」を取り上げていきたいと考えています。ここに載せた英文はそのまま使えると思うので、ご自分のサイト上で使ってくださってもちろん構いません。この項目に限ってコピーライト・フリーとします(ここにあるようなごく一般的な短文に著作権があるとすればの話ですが、主旨は分かって頂けるかと。ただしもちろん対象となるのは実際に使われる英文のみで、解説の日本文については通常通り当サイトの著作権を主張します)。「こういう表現は何というのか」「なぜこの表現ではいけないのか」などのご質問がありましたらぜひ掲示板やメイルでどうぞ。


→翻訳書類保管庫1へ
→翻訳書類保管庫2へ
→翻訳書類保管庫3へ
→「一言表現」書類保管庫へ
→「ウェブ英文素材」書類保管庫へ




このページについてのご意見をお寄せいただけると大変嬉しいです。この辺をもう少し詳しく知りたい、こういう場合は何と言うのか、などのご質問も大歓迎です。掲示板かメイルでお気軽にどうぞ。このページのQ&Aでお答えする場合もあります(お名前は掲載しません)。またここで取り上げる英文や表現のリクエストなどもありましたらぜひ。(ただし現代音楽の歌詞やすでに邦訳が出版されている書籍類などの翻訳の掲載は著作権法に触れる恐れがありますので、その場合はメイルでお問い合わせください)




☆ 翻訳承ります ☆ 〜英語のホームページを作ってみませんか?〜

あなたのホームページ、メイル、その他英・日文書の英文和訳/和文英訳をうけたまわります。せっかく海外からのお客様が訪ねてきてくれたのに、英語のページがないために自分のサイトをちゃんと見てもらえない、メイルをもらったのによく意味が分らない、返事がうまく書けない、海外通販に申し込みたいけどどこに何を書けばいいか分らない、商品を取りかえてほしいけどどうすれば...などという経験はありませんか?英単語がただ文法通りに並んでいるだけの退屈な英文とは違う、日本語と同じようにあなたの個性を反映させた魅力的な英文ページやメイルを作るお手伝いをいたします。その他ビジネスレター・各種資料などの翻訳もどうぞ。

料金の目安としては日本語→英語の場合200単語で1500円程度、英→日の場合200字で1000円程度から、プラス手数料が300-500円程度になりますが、それよりも短いものでももちろんお受けします。料金は通常の相場に比べてかなり抑えているつもりですが、内容によってご相談に応じます。完成品のお届けは基本的にメイルまたは郵送、料金のお支払いは郵便振替になります。料金の見積もりは無料ですので、詳しいことはメイルでお気軽にお問い合わせください。その際には翻訳をご依頼になりたい文の内容など、簡単で構いませんのでお書き添えいただけるとありがたいです。

* ご依頼の内容によっては(公序良俗に反する利用目的・その他当方で不適切あるいは万一の場合に責任が負えないと判断したものなど)まれにお断りする場合がありますのでご了承下さい。




いつもお世話になっている原田みどりさんのウェブサイト"Aire Verte" に掲載されているオリジナルオンライン絵本「歌を思い出すために」と漫画風物語「ケルトの悲歌」の英訳をさせていただきました。原田さんご自身の静かな余韻の残る原文と絵の雰囲気が充分に反映できたか自信はないのですが、二本ともとても素敵な物語なのでぜひご覧になってみてください。トップページのpicturebookの項からご覧になれます。

Aire Verte へ


メイルはこちらへ。

お手数ですが、宛名欄の「leannescafe*Gmail...」の * マークを半角英数の @ マークに置き換えてから送信下さい。
最近とてもSPAMが多いため、折角頂いた大切なメイルをSPAMに紛らせてしまわないためにもよろしくお願いいたします。




Leanne's Cafe フロントページに戻る