Valvole は、イタリア語で、『真空管』の意味です。
Celeste は、『碧空、天空』色のことです。
改造パーツ群です。
日ケミKMG,エルナー電解コンデンサー
春日OUT41-357Sタイプ出力トランス
アルプスRK27ボリューム
シャーシとツマミの間を埋めるワッシャ
切り替えスイッチ付きヘッドフォン端子
スピーカー端子
東京光音RDカーボン抵抗
ダブラーメタルシールドカーボン抵抗
KOA SPR1C抵抗
デールCMF−55抵抗 等
鉄シャーシ加工用に、専用ドリルを購入しました。
鉄シャーシはとても固いので、ドリルのモータートルクが強力でないと加工できないです。
トルクが大きいので、鉄加工は大変危険です。
加工する際は、安全に充分注意して下さい。
いろいろ調べて、ドリル仕様が鉄φ10mm加工可で安価なヤツを選定しました。
【リョービ│RYOBI】電気ドリル D-1100VR
楽天市場で、送料込み¥5,380で購入しました。
あと、近所のホームセンターで、φ8.5とφ9.0の鉄鋼用ドリルを買ってきました。
鉄加工する場合は、切削油を使用します。
無給油で加工すると一回の加工で高価なドリルがダメになってしまいます。
切削油といっても特別なモノでなく、CRC5−56やミシン油などを適当な容器に入れ、加工する前に、ドリルの先を浸すだけです。
使用ごとに、一回浸けます。
それだけで、工具の保ちが全然違います。
φ3.5ジャックを標準ジャックに変更します。
ドリルで順番に穴径φ6を、→7→8→9mm
と広げていきます。
あと、φ16ボリュームをアルプスRK27に変更します。
穴径φ7を、φ8mmに広げます。
写真は、加工が終了して養生テープを剥がした状態ですが、フロント面はキズが目立ちますので、加工する際は、穴の周囲に入念に養生テープを貼って傷付き防止を行った方が良いです。
スピーカー端子を新規に追加する加工
まず、キズ付き防止の養生テープを貼ります。
そして、端子を取り付ける位置にポンチ打します。
その後、穴径φ3→4→5→6→7→8mm
と、順番に穴を開けていきます。
鉄シャーシの場合は、切削油を併用して、
丁寧に1mmずつ穴を大きくしていかないと、
綺麗に穴が開きません。
パイプカッターを利用して、アルプスRK27のボリューム軸を切断します。
元ネタはマイミクさまです。。。(汗
パイプカッターは、ネット界隈で、自転車(MTB等)のハンドルを切り詰めるのに使用されていて、ダイソーで売られているらしいです。
近所にダイソーないので、アマゾンで千円くらいで購入しました。
アンプのシャーシとツマミの隙間を埋めるために、φ8(t=1.6)ワッシャ2枚を入れるのですが、そのワッシャを入れた状態で付属の ナットを付けてナットにパイプカッターの側面を当ててセットしたら、ちょうどネジ部から8mmのところで切断できました。
パイプカッターをクルクル回していくと、
途中で軸がコロンと折れます。
基板にコードをハンダ付けします。
ハンダ付けしやすいように、養生テープで基板を作業板に固定しています。
コードを配線した基板を、
アルプスRK27本体に、ハンダ付けします。
あとは、シャーシ本体に取り付けるのですが。。。
。。。実際のところ
厚さ1.6mmのワッシャ2枚を入れると、
実は、かなりギリギリです。。。(汗
まあ、装着できるので良しとします。。。(汗
ボリュームをアルプスRK27に変更して、端子面を底板側(上側)にすると、ゴム足の取り付けビスと端子面が接近するので、いちおう念のため、絶縁用テープを貼って底板を取り付けました。。。(汗
(右)切り替えスイッチ付き標準ジャック
スピーカーへ切り替える時に使用します。
(左)スイッチクラフト製ステレオ標準ジャック
標準ジャックをそのまま取り付けると、先端が出っ張るので、φ9平ワッシャと菊ワッシャを交互に入れて出具合を調整します。
同種のナットが入手できる場合は、ナットを入れても良いでしょう。
チェレステ色シャーシ試作品アンプは、旧モデル19AQ5ヘッドフォンアンプ限定版に使用されていたSタイプ出力トランスを搭載しているのですが、Sタイプトランスは、ギャップを詰めて一次インダクタンスを増したモノなので、電流を多く流すと飽和するので、厳密なプレート電流の管理が必要です。
新しいSタイプトランスは型名がシール貼りなので、19AQ5ヘッドフォンアンプ限定版に使用されていた旧タイプ(左)との違いが歴然です。
プレート電流の許容値が15mAらしいので、
要するにプレート電流を管理してそれ以下になるように調整しなくてはいけません。
簡単なのは、真空管のバラツキで、プレート電流の少ないモノを選別して使用すれば、キット標準回路でまったく改造する必要がなく、私自身、これまで製作したアンプは、そのようにしています。
左から、
カソード抵抗 東京光音RD1Wカーボン抵抗
パスコン エルナー ピュアキャップ 50V470μF
グリッド/発振止抵抗 デール CMF−55
。
出力トランス2次側のスピーカー切り替えの配線は、
ラジオ技術2005年3月 長島氏18GV8シングルと同じです。
春日無線サイトの回路図をご参照下さい。
http://www.e-kasuga.net/amp_pdf1/18gv8.pdf
左図の配線図は上記回路図から転載させて頂きました。
(ぺこり)
実際の配線は、こんな感じです。
鉄シャーシに追加工して取り付けたスピーカー端子にコードをハンダ付けします。
能率93dB以上のスピーカーユニットを接続するとリビングルームで使用しても充分な音量が出ます。
写真のユニットは、能率93dB
フォステックス FE126E (廃品種)
上記のFE126Eや、アルテックCF404−8Aあたりに、ベストマッチするかもしれません。
フォステックスFE126Eは、適当なバスレフエンクロージャに入れて使用しています。
とはいえ、アルテックCF404−8Aも廃品種ですし、FE126Enはバックロード専用になってしまって能率93dB以上のユニットの現行品はない?ので、今後、能率91dBくらいのユニットで充分な音量が出るか検証する予定です。
能率91dBですと、
コイズミオリジナル FE127KOとかありますし。。。(汗
Sタイプ出力トランス対応のため、真空管のプレート電流をいちいち選別するのは面倒くさいので、動作点のプレート電流を若干絞って、真空管のプレート電流がバラついても、Sタイプ出力トランスの許容電流を超えないような基準動作点に変更します。
具体的な作業は、電源の抵抗値を大きくしてB電圧を下げる→プレート電流が減少する。→バイアス電圧が下がってしまうので、カソード抵抗の値を大きくしてやる。という作業になるでしょうか?
抵抗値を大きくする電源の抵抗はマイナス側2段目(マイナスバイアス)の所の抵抗(一箇所)
270Ω2Wを、390Ω2Wに変更します。
これにより、ここの部分のマイナス電圧値は、−11V位になって、ヒーター電圧AC6.3V(実効値)のピーク電圧(6.3V×√2倍)以上になるので、たいへん具合が良いです。
あとは、カソード抵抗を大きくしてやるのですけど、E12系列の場合ですと、120Ωの次は150Ωなので、とりあえず、入手性の良い150Ωとしました。 今回は、英国ウエルウイン・メタルシールド・カーボン抵抗150Ω を使用してみました。
上記の改造で、手持ちの中で最もプレート電流が流れる球(16.4mA)を挿して電流を計測したところプレート電流は、14.2mAになったので、とりあえず15mA以下になりました。
E81Lは、エージングすると多少プレート電流が変化するので、この状態でしばらくエージングして、経過を観察するつもりです。。。(汗
あと、実際に音を聴いてみると、ちょっと抜けの抑えが強すぎるかな?って感じがするので、ウエルウイン抵抗は、東京光音RDとかKOAのSPRでも良かったかな?って気もしました。
Sタイプ出力トランス対応化の改造をしたので、
真空管のバラツキで、プレート電流が15mA以上流れてしまう球も、Sタイプトランスで使用できるようになりました。
写真の6686/E81L金足は、シルバニアの箱に入った
シーメンス管壁プリントのバルボ製の球です。
写真のE81Lは、軍箱 AMPEREX PQ球
のバルボ製です。
金足なら、たいていバルボかムラード製です。
E81Lアンプは、直結アンプですが、カップリングコンデンサーを追加しても支障はありません。
初期の実験機では、入力カップリングを追加してあるアンプもありました。
写真は、入力 カップリング ON−OFFスイッチ搭載の実験機です。6Pスイッチで切り替えます。
真空管アンプを製作される方は、オイルコン等を使用して音質調整をなされる方もいらっしゃるので、
カップリングを追加できるように、入力側のラグ端子を多めに余らしてあります。
左図の位置に、0.1μF以上のコンデンサーを追加します。
通常の抵抗結合の真空管アンプは、カップリングコンデンサーを省略できないので、必ずカップリングコンデンサー自体の付帯音が付いている事になります。
E81Lアンプは、基本的には直結アンプですので、
直結←→カップリングを切り替えてみて、普段、自分が使用しているコンデンサーに、どんな付帯音(音のクセ)が付いているか、実際に聴き比べて確認してみるのも面白いかもしれません。