更新日2007/12/09「ことば・言葉・コトバ」新「Blogことば・言葉・コトバ」

日本コトバの会はこんな会です
Japan Language Sociaty ( J.L.S.)
生きたコトバの4原則=(1)正しく (2)わかりやすく (3)切れ味よく (4)ふさわしく

こうして創立されました

 日本コトバの会は、1952年(昭和27年)3月に創立されました。創立のきっかけは、故・大久保忠利会長が翻訳出版したS・I・ハヤカワ著『思考と行動における言語』(初版1951年。岩波書店。現在第四版として刊行中)の読書会をしようではないかという当時の新進の学者・研究者が集まったことでした。

 1952年3月18日、東京都千代田区小川小学校での創立総会に集まった当初のメンバーには、大久保忠利のほかに、宮城音弥、小林英夫、石黒修、鶴見俊輔、クロタキチカラ、マツサカタダノリ、平井昌夫、倉石武四郎、藤岡端、小林喜三男、武藤辰夫、林進治、三宅史平、倉沢栄吉、上原久などの方がたがいました。(その後、評議員には次のような方がたがいました。岡本太郎、金田一春彦、木下順二、鶴見和子、野間宏)

 創立までの経緯について、日本コトバの会の名誉会長をつとめた武藤辰男氏は、会の創立のきっかけとなった出版記念会について次のように紹介しています。(日本コトバの会編『コトバ勉強八つの門―創立30周年記念文集』1982あゆみ出版))

「その年(1951)の暮、神田のYMCAでその本の出版記念の会があり、その席上、読者の多くから、「こういうコトバの研究会を、日本でも作っては――」という話が出ました。大久保さんは戦後間もなく「百万人の言語学」という本を真光社から出し、戦前戦中のコトバの魔術批判を積極的にやっている街の言語学者でしたが、アメリカにもコトバの魔術退治の言語学者がいるということで興味を感じ、その本を訳したということでした。」

現在はこんな活動をしています

 その後、学者・研究者を中心にした団体からしだいに、一般の社会人や主婦なども集まるようになりました。会の目標を一言でいうなら「日本民族の言語知識の向上と言語能力(話し・聞き・読み・書く)を高めることを目標にした非営利的民間研究団体」です。

 現在、東京周辺を中心に、毎月8つの部会10以上の支部で、文章・話し方・表現よみ(朗読)など毎月の研究会・勉強会を開催しています。毎年、夏には総合コトバ勉強会。また、1994年から開始した秋の表現よみコンテストは、表現よみフェスティバルに発展しています。2001年には創立50周年を記念した「内山文学賞」を開催しました。理論機関誌『日本のコトバ』刊行。「ML日本コトバの会」を開設(2002.2.25)、会員以外も参加可能。

おもな役員は次の方がたです

●顧 問―山田知子
●評議員―朝比奈昭元、伊藤克敏、見城慶和、杉本つとむ、関可明、鶴見俊輔、中島可一郎、野林正路ほか
●会長―下川浩
(2013/6/8現在)