ブログにも日々の養生を書いております。そちらも参考にしてください。
皆さんは、“気功”と聞いてどんなイメージをお持ちですか?「○○法」といった功法を覚えることが気功だと思っていませんか?確かに功法はとても大事ですが、気功においての“功法”は目的を達成するための手段です。毎日“適した功法”を実践することで“心と身体の調整”を行い、“長寿”“体質改善”“病気予防““能力UP”などの目的を達成できるのです。さらに、目的達成のために重要なことは日常にもあると考えます。“適した功法”の実践と共に、飲食、睡眠、行動、思考などの調整もとても大切にします。それらすべてに対しての智慧が“気功的養生”です。それは、人類が長い年月をかけて体得した智慧の集約と言えるでしょう。
では、その基礎となる考え方を知るために、私たち自身について少し考えてみましょう。
私たちは、この宇宙のこの星(地球)に存在している生命体です。“この宇宙の環境下で生まれ育ち、現在、存在できるのもこの環境だからこそ”と言えるでしょう。もし、今の自然環境に少しでも変化が生じたら…、私たちの存在に影響が出るであろうことは容易に想像できることだと思います。
「人は、この大自然と共にある存在であり、常に影響を受けている」
まずは、このことに目を向け、日々、生活することをおすすめしたいと思います。
<旧暦生活のススメ>
月と太陽の動きを基準とする暦を「太陽太陰暦」と言います。このように自然界の動きを観察してできた暦で生活すると、大自然から受ける影響を知ることができ、それに対応できます。
旧暦(太陰太陽暦)で季節を正しく示すために1年を24の期に分けたものを「二十四節気」と言い、だいたい1期を15日間(約2週間)としています。これで「春・夏・秋・冬」を見ます。
それに五行論(古代中国の哲学思想)に由来した雑節「土用」も加わり、一年を「春・夏・秋・冬・土用」に分けて見ます。土用は「季節の変わり目」と考えてください。約18日間ずつです。
「春」には春の過ごし方があります。
季節によって、私たちがどういう影響を受けるのかを知ることで、どう過ごしたらいいのかがわかるのです。気功の養生には“古代人から伝わってきた智慧“があります。現代社会は古代とは環境が違うのは確かですが、もっと広範囲に目をやると、大自然や宇宙はどうでしょう。太陽は今も昔も大きく変わっていないはずです。今も昔も、毎日、必ず日は昇りますね。つまり、多少現代に合わせた考え方を取り入れるにしろ、基本は変わっていないと考えて良いと思うのです。暑い夏に、どんなにクーラーを入れても、夏が暑い季節なのは変わりません。それは人間が変えられるものではないのです。
私たちも自然の一部。本来は自然に合わせた生活をしてきたはずです。二十四節気を意識することで、大自然の一員としての生活を取り戻しませんか?本来の命としての過ごし方は“心と身体に無理をかけない生き方”のように思います。
2025年
小寒 1月5日 大寒 1月20日
立春 2月3日 雨水 2月18日
啓蟄 3月5日 春分 3月20日
清明 4月4日 穀雨 4月20日
立夏 5月5日 小満 5月21日
芒種 6月5日 夏至 6月21日
小暑 7月7日 大暑 7月22日
立秋 8月7日 処暑 8月23日
白露 9月7日 秋分 9月23日
寒露 10月8日 霜降 10月23日
立冬 11月7日 小雪 11月22日
大雪 12月7日 冬至 12月22日
春節:1月29日
端午節:5月31日
中秋節:10月6日
2026年
小寒 1月5日 大寒 1月20日
立春 2月4日 雨水 2月19日
啓蟄 3月5日 春分 3月20日
清明 4月5日 穀雨 4月20日
立夏 5月5日 小満 5月21日
芒種 6月6日 夏至 6月21日
小暑 7月7日 大暑 7月23日
立秋 8月7日 処暑 8月23日
白露 9月7日 秋分 9月23日
寒露 10月8日 霜降 10月23日
立冬 11月7日 小雪 11月22日
大雪 12月7日 冬至 12月22日
春節:2月17日
端午節:6月19日
中秋節:9月25日
二十四節気をさらに細かく分けた「七十二候」はより季節感があります。
「七十二候」←クリックすると表が見られます。