[1] ふつうに正坐する。
[2] 膝の間を少し開く。膝立ちをし、足の親指を立てます。
この時、両太腿に体重が乗っていることを確認する。(図1)
[3] 両手を後ろに回し、中指で坐骨に触れる。
この時、手の平でお尻を包むようにする。(図2)
[4] 腰を下ろしてきて、坐骨を踵に乗せる。(図3)
両踵に坐骨がきちんと乗るように調節する。(図4)
「坐骨感覚」を踵で覚えましょう。
★今は跪坐(きざ)を知らない人が増えています。
坐った時、上体の重さは坐骨に掛かる構造になっており、そのように坐るのが体にとっての「良い姿勢」です。
椅坐で坐る時にも、坐骨の感覚を確かめる習慣をつけると良いでしょう。
[5] 跪坐の姿勢により、坐骨を確認します。(6-1の図4)
[6] 次に膝立ちとなり、自分の中指で坐骨をしっかり押さえて、手のひらでお尻を少し持ち上げるようにします。(図1)
[7] 親指を立てた足を戻し、腰を下ろしていきます。
四分の三ほど下ろしたら「出っ尻」(中指で触れている坐骨を後方に突き出すようにする)にして、坐骨の前に踵が来るように下ろします。(図2)
[8] 坐骨の下にある半腱様筋を踵でしっかり押えて正坐します。(図3)
きちんとできると太腿にしっかり力が入り、仙腸関節が立つことで仙骨も腰椎も立ち、これこそ「立腰」となります。
これは金井のオリジナルで、「正しい正坐」と呼んでいます。
★「腰がきちんと入る」感覚というのは、お尻の筋肉に力が入るということで、お尻の筋肉に力が入るということは、股関節の動きが良いということです。そのために、座骨からアキレス腱にかけての筋肉の伸び縮みが大事なのです。