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No.132 ニュウ
梅雨の晴れ間に、北八ヶ岳のニュウ(2351m)〜中山展望台を歩きました。この日、私の住む横浜は30℃近くまで気温が上がったようですが、山中は暑くもなく、寒くもなくで、好天の天上漫歩を楽しむことができました。

日時 2010年(平成22年)6月17日(木)
天候 晴
同行 なし

所要時間
白駒池駐車場(8.35) ←15分→ (8.50)白駒荘(8.55) ←10分→ (9.05)ニュウ分岐(9.05) ←15分→ (9.20)白駒湿原(9.20) ←1時間25分→ (10.45)ニュウ(11.00) ←1時間10分→ (12.10)ニュウ分岐(12.10) ←25分→ (12.35)中山展望台で昼食(13.25) ←1間20分→ (14.45)高見石小屋(14.50) ←40分→ (15.30)白駒池駐車場

山行概要

ニュウからの眺望
ニュウからの眺望
白駒池と共に北八の茶臼山、縞枯山、横岳の山々、更に蓼科山も頭が見える。
自宅を午前4時30分に出発し、白駒池駐車場には午前8時10分に着きました。いつものように身支度をして、道路を挟んで駐車場と反対側にある登山道へ入りました。広く整備された道が奥へ続いています。高見石への分岐を過ぎると、すぐ白駒池が現れます。池の前にある白駒荘は静まり返っており、人が居るのか居ないのか分かりません。白駒荘のまわりで写真を何枚か写し、先へ進みました。
小屋を過ぎるとまた高見石への分岐が現れ、さらに白駒池沿いに歩くとニュウへの分岐に着きました。ここで、白駒池沿いの道と分かれ、樹林の中へ入って行きます。道は結構ぬかるんでいるので、少し歩いたところでスパッツをつけました。まもなく目の前が開け、小さな湿原が目の前に現れました。白駒湿原と書かれた標識が立っています。道はこの湿原をかすめるようにして先へ伸び、再び深い樹林の中に入ります。ぬかるんだ、緩い登りの登山道を歩き、青色のロープが道の脇に現れるとその先に稲子湯への分岐が現れました。真っ直ぐ進むとしゃくなげ尾根を経由して稲子湯へ行きます。以前、しらびそ小屋に泊った際、小屋の主からここのしゃくなげは良いよと言われたことを思い出しましたが、今日はここを右に折れてニュウへ向かいました。
ルートマップここから登りは少しきつくなりますが、長くは続かずやがて道は緩やかになり、ニュウ方向を示す導標が現れ、樹林が切れると目の前に天狗岳が現れました。左方向に岩が積み重なった小さなピークがあり、これがニュウでした。岩の積み重なった上がニュウの頂上で、広くはありません。しかし、景色は抜群で、稲子岳の向うに天狗岳が手に取るような感じで眺められ、反対方向には緑の樹林の中の白駒池とその向うに茶臼山や縞枯山等の北八の山々が広がり、更にその向うに蓼科山も頭を出しています。心地よい風に吹かれ、無人のニュウでしばし時の経つのを忘れて周りの眺めに見惚れていました。
景色を十分楽しんで、次の目的地の中山展望台に向かいました。ニュウを下った所にある導標で道を確認し、歩き始めました。始めは岩がごろごろして歩きにくい道ですが、長くは続きません。最初少し下り後は緩やかな登りが続きます。時折左には木の間越しに天狗岳が眺められる崖沿いの明るい道が続きます。やがて崖から道が離れたと思ったら、中山峠〜中山の道に出ました。ここから先はこれまで何回か通っているので、なんとなく安心感があります。中山の頂上を過ぎて下り始めたところで、この日山中で初めて、登山者に出会いました。40台ぐらいの男性2人組のパーティーです。こんにちわと挨拶をしてすれ違いました。
中山展望台で湯を沸かし,インスタントのポタージュスープとパンの昼食です。好天、微風、素晴らしい景観を楽しみながら、のんびり昼食を取りました。今日は未だへばっていないので、食欲があり、旨い、不味いの味覚も健在で、素晴らしい景観とあいまって、楽しい昼食でした。1時間近くここで休み、高見石小屋へ向かいました。登山道には未だ雪が残っていたり、岩がごろごろしていたりで、決して歩きやすいとはいえません。昨年の足の骨折があるので、転ばないように慎重に歩きました。それでも登山道の残雪で足が滑り、尻と手をしこたま打ってしまいましたが、今回は幸い右手に擦り傷を作っただけで、大事にはいたりませんでした。高見石小屋でホット一息つき、白駒池駐車場へ向かいましたが、高見石小屋〜白駒池駐車場間は思ったより時間がかかりました。

家を出る時は、飛び込みで稲子湯に泊る積りだったのですが、下山して駐車場で帰りの支度をしているうちに泊るのがおっくうになり、泊る代わりに八峰(ヤッホー)の湯で汗を流して帰宅しました。

オサバグサの写真を追加しました。

白駒池駐車場 白駒池駐車場
国道299号線(通称メルヘン街道)沿いにある
大きな駐車場で、有料
出発の準備をしている時に、管理人が車で登ってきて500円を徴収された
トイレもあるが有料(50円)
登山道入口 登山口
国道を挟んで駐車場の反対側にある
大きな標識が立っていて、迷うことは無い
白駒荘まで広く歩き易い道が続いている
高見石分岐 高見石分岐
登山道へ入るとすぐ現れる
ここは十字路で、高見石と反対方向が青苔荘
この日は、ニュウ、中山展望台、高見石小屋と回って、ここへ下ってきた
白駒荘 白駒荘
割合大きな山小屋で、この先にもう一棟ある
小屋の前は白駒池
白駒池 白駒池
人気や風がなく、静寂そのもの
白駒荘の前に貸しボートが係留されていた
八ヶ岳へは若い頃も含め、随分来ているが白駒池に来たのはこれが初めて
高見石分岐 高見石分岐
白駒荘の先に2つ目の高見石分岐がある
ニュウ分岐 ニュウへの導標ニュウ分岐
ここから湖畔の道と分かれ、樹林の中に入って行く
ぬかるんだ登山道 ニュウへの登山道
ぬかるんだ道がしばらく続く
登りは緩やか
白駒湿原 白駒湿原コバイケイソウ
小さな湿原で、スノーシューを履いたトレッキングコースになっているようで、その注意書きが立っている
何か花が咲いていないかと少し注意して歩いたが、まだ花をつけていないコバイケイソウが1株あっただけで、花は見かけなかった。
しゃくなげ尾根分岐 しゃくなげ尾根分岐
ここには、ニュー 中山、白駒池、しゃくなげ尾根経由稲子湯、等を表示した導標が立っている
ニュウへの登りはここから少しきつくなる
登山道 ニュウ近くの登山道
道がフラットに近くなり、明るい感じになる
天狗岳 天狗岳
白駒池から登ってきて、樹林が切れると崖縁で、目の前に天狗岳が見える
ニュウ ニュウ
大きな岩が積み重なっている
二方向は切り立っており、そこに立つと高度感がある
ニュウ頂上 ニュウの頂上
三角点が設けられている
写真手前側に岩が積み重なってさらに高い場所がある
天狗岳
ニュウから見た天狗岳
東天狗岳は、見る方向で姿が全く異なり、にうからは崩壊している崖が強調されて見える。ここから見ると東天狗岳の天狗の鼻が意外に小さい
中山への道 中山へ
ニュウを下って樹林に入ると中山峠方向を示す導標が立っている
中山への登山道 ニュウ〜中山間の道はがけ沿いの比較的明るい樹林の中が多い
ニュウ分岐 ニュウ分岐
中山峠〜中山間にある
ここにニュウ方向を示す導標が立っている
以前は小さな粗末な導標で、初めてここを通った時はその導標を見落としたが、この新しい導標は見落とすことはなさそう
中山への登山道 中山までの登山道
中山までは明るい樹林の中を歩く
この日のように晴れていると実に気持ちが良い
中山から見たニュウ 中山手前からニュウ
これまでここは何回か通っているが、ニュウには気がつかなかった
今回は良く分かる
この先で樹林に入るが、樹林に入るとすぐ中山頂上
中山頂上 中山
中山山頂、標高2496Mと表示された標識が立ってる
周りは樹木に蔽われ、視界は無い
景色を見るなら、この先の中山展望台か上の写真の樹林の入口
中山展望台 中山展望台
中山山頂からゆっくり歩いても5分かからない
展望台と名が付いているように、ここからの眺めは素晴らしい
中山展望台 中山展望台
大きな岩がごろごろしており、広い
この日はここで昼食を取った
中山から見た蓼科山 中山展望台
写真中央左のピークが蓼科山
このほか、北アルプス天狗岳も眺められる
登山道の残雪 雪道
中山展望台から下り始めると、すぐ道に残雪が現れた
雪道は結構長く続き、雪の上を歩かざるを得なくなった
ポールを頼りに、慎重に歩いたが、それでも転んで尻餅をついた
高見石小屋 高見石小屋
今年の1月、この小屋に泊ったが、その時雪で分からなかった小屋周りの登山道の位置関係が良く分かった

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