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エンバイロンメンタル・ワーキング・グループ プレスリリース 2005/06/28
テフロン化学物質 PFOA は”ヒト発がん性であるらしい” EPA科学諮問委員会がEPAに報告書 この事実は、ブッシュ政権のEPAに、アメリカ人の血液を 高度残留性化学物質で汚染することをやめさせる圧力となる 情報源：Environmental Working Group Press Release on June 28, 2005 Independent Science Panel to EPA: Teflon Chemical is 'Likely' Human Carcinogen http://www.ewg.org/issues/pfcs/20050628/index.php Environmental Working Group: http://www.ewg.org/ 訳：安間 武 （化学物質問題市民研究会） 掲載日：2005年7月8日 このページへのリンク： http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/research/ewg/05_06_ewg_PFOA_carcinogen.html ワシントン6月28日−アメリカ環境保護局（EPA）に意見を進言している中立的学者から構成されるEPA科学諮問委員会が本日、デュポン社のテフロン化学物質 PFOAは”ヒト発がん性であるらしい（likely human carcinogen）”と発表した（訳注）。この調査結果はEPAへの勧告の一部となるもので、動きの鈍いブッシュ政権下のEPA当局に拍車をかけることになる。有毒で、特に一度環境中に放出されると決して分解することがないこの化学物質がアメリカ人の血液を汚染するであろうことをこの巨大化学会社デュポンが知っていたことを示唆する証拠である。 訳注：EPA科学諮問委員会ドラフト報告書 SAB Draft Report dated 6/27/2005 to Assist Meeting Deliberations -- Do not Cite or Quote Issue 2: Descriptor for Carcinogenic Potential (Page 2) DRAFT MINUTES FROM THE EPA SCIENCE ADVISORY BOARD Perflourooctanoic Acid (PFOA) Draft Risk Assessment Review Panel Telephone Conference Meeting July 6, 2005 Issue 2-Dr. Drinkwater noted that the current cancer guidelines did not provide an ideal descriptor for the panel to select. Looking at all of the data, PFOA appears to fit best under the “likely” designation.(Page 2)
EPAは、この化学物質が消費者の血液の中にどのようにして入り込むのか−そして、それは安全なのかどうかを決定するための、かつてない大規模な調査を実施しており、現在重要な最終段階にある。デュポン社は、先天性欠損障害や安全性調査を不法に隠したことについて最高3億1,400万ドル（約330億円）の罰金をEPAから求められるところであったが、EPA当局はもっと低額の罰金1,300万ドル（約13億7,000万円）程度を考えていると示唆した。 訳注：Toxic Substances Control Act8 (e) の日本語訳（JETOC） 有害物質規制法第8 条(e)項 相当なリスクに関する情報の届出 http://www.jetoc.or.jp/No196.pdf デュポン社はまた、調査結果を隠したことで連邦政府による不正摘発調査の対象となる。 ”化学産業界から資金をもらっていない科学者たちがこの化学物質の有毒性を確認しており、有罪は明白である。このテフロン化学物質はヒトへの発がん性がありそうな物質とみなされるべきである。もし、EPA当局がこの246億ドル（約2兆6,000億円）企業に最高額の罰金を科す理由が必要なら、EPAは、今、その理由を手にした。デュポン社はロビーストたちと政治的につながっているであろうが、依然として説明責任がある”−とエンバイロンメンタル・ワーキング・グループ（EWG）副代表リチャード・ワイルスは述べた。 7月6日に科学諮問委員会は、テフロン化学物質に対する健康上の予防措置を EPA 当局が強化するよう求める勧告について討議する。 EWG のスタッフである毒物学者ティム・クロップ博士と副代表ワイルスは、調査委員会の結果に関する報告について説明することが可能である。インタビューを設定するので、出席希望者はローレン・サッチャーまで電話で連絡いただきたい（02/667-6982）。 調査委員会報告書からの抜粋： ”多くの証拠を考慮すると、調査委員会の大多数は、PFOA の発がん性に関する実験に基づく証拠の重みは、文書で提案されているものよりも大きいとの結論に達し、PFOA はヒトに対し発がん性がありそうであると提案した。”(p. 2) ”発がん性に関する評価に関し、調査委員会は複合がん評価項目を導入することを支持する”。(p. 3) ”免疫毒性が報告され、その影響のための derivations of MOEs が推奨される。脳のPRA-アルファを含むPRAレセプターが優勢なら、神経系構造と機能への影響は注目すべきである。”(pp. 3-4) *************************************************************************** エンバイロンメンタル・ワーキング・グループは人間の健康と環境を保護するために情報力を駆使している。この団体の4年間にわたるテフロン化学物質に関する研究の成果は下記ウェブサイトで入手できる。 http://www.ewg.org/issues/siteindex/issues.php?issueid=5014 EPA の PFOA 調査委員会の報告書は下記ウェブサイトで入手できる。 http://www.epa.gov/sab/panels/pfoa_rev_panel.htm SAB Draft Report dated 6/27/2005 to Assist Meeting Deliberations -- Do not Cite or Quote 当研究会日本語訳資料 地球を汚染する過フッ素化合物類 PFCs（EWG報告書） テフロン化学物質 PFOA は”ヒト発がん性であるらしい”−EPA科学諮問委員会がEPAに報告書−（EWGプレスリリース）（EWGプレスリリース） ＰＦＯＡに関する基本情報 （EPA） ＥＰＡニュースルーム 2004年7月8日／ＥＰＡ デュポン社に行政措置 有毒物質報告違反で ＥＰＡ ファクト・シート／ＰＦＯＡに関するＱ＆Ａ PFOA 関連リンク （京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康要因学講座環境衛生学分野の”個人運用ページ”とのことであるが、国内におけるPFOS や PFOA の汚染に関し、河川水、沿岸海水、大気、野生生物、飲料水中のPFOSとヒトへの暴露予測、ヒト母体・臍帯血、ラットでの毒性試験などの論文の解説や 「国内機関の有機フッ素化合物研究発表リスト」 などがあり興味深い。） EPA PFOA Homepage EPA Science Advisory Board/PFOA Review Panel Perfluorooctanoic Acid (PFOA) Investigation Intensified:Serious Health Concerns PRESS RELEASE / EPA 14apr03 EPA Investigate Health Risks of Polymer Additive PFOA PFOA/PFOS Chemical Used in Teflon May Be Hazardous DuPont Statement on PFOA and the Use of Fluoropolymers in the Communications Cable Industry Overexposure: PFOA EPA Concerned of Chemical Found in Consumer Products, PFOA CRE Raises Data Quality Act Issues in EPA's PFOA Review |