予防原則を推進する BE SAFE キャンペーンの紹介
環境健康連合(Environmental Health Alliance)

健康・環境・正義センター(CHEJ)のプロジェクト

情報源: Environmental Health Alliance
BE SAFE
Environmental Health Alliance
A Project of the Center for Health, Environment, and Justice


訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会
掲載日:2004年1月24日


 環境健康連合(Environmental Health Alliance )の BE SAFE キャンペーンは、汚染と環境破壊が起こる前にそれらを防ぐための予防的アプローチ(Precautionary Approach)を支援する全国的運動である。

 この運動はアメリカの化学政策を変えさせようとするものである。アメリカでは、食品、水、大気及び環境中に含まれる化学物質は、ほとんど全ての場合、害を引き起こすことが証明されてからでないと市場から回収されることはない。時には、たとえその有害性がはっきりしていても、企業は少々の有害性は許容できると主張する。

 下記の比喩は、深刻な汚染が環境と体を侵すことを正当化するために企業が用いる複雑な論理を人々が理解し、また同様な状況に遭遇した時に人々がどのように対処すべきかを分かりやすく示すものである。

 ほとんどの人は、もしヨチヨチ歩きの幼児がいて、開放型の階段があれば、幼児が階段から落ちるのを防ぐための予防措置として階段の降り口に柵を設けることは理にかなっていると考えるであろう。

 アメリカでは、化学産業界は柵を設けることに投資する必要はないとし、いったい何人の幼児が転落するのか、そして転落する幼児の被害の程度はどくらいかを算定するための調査を主張するであろう。

 そして最終的に産業界は、幼児が転落することは確かにあるであろうし何人かの幼児は大怪我をすることがあるであろうということが判明した後、柵を設けるという投資は高価で度が過ぎると主張する。産業界は安い枕を階段の下に置けば防護として充分であると提案するであろう。

 BE SAFE は、階段に下の枕を置くのではなく、階段降り口に柵を設ける方向に社会を動かそうとするものである。

 次の資料をお読みください。


BE SAFE キャンペーン
  • 誰もが保護された安全な地域社会、職場及び環境を必要としている
  • 我々の子どもたちを化学物質曝露から守り、汚染を防ぎ、安全な技術の使用を推進し、我々全てがきれいな空気水土地を享受できる環境とするために最も理にかなったBE SAFE 予防的アプローチを支援しよう
  • BE SAFE キャンペーンは、企業と政府に我々の健康と環境を、警戒と予防に基づく後悔より安全を求めるアプローチ(a better safe than sorry approach)によって守らせるという立場に人々を結集するものである。
  • BE SAFE 綱領原則 (当研究会訳 2003/12/10)
     ・早期警告に留意する
     ・安全第一とする
     ・民主的に行う
     ・最も安全な解決策を選択する
 あなたは、BE SAFE 綱領原則に同意して署名することでこの運動を支援することができます。
 2005年にホワイトハウスに提出する請願の仲間入りをしてください。
 オンライン綱領原則同意署名をご覧ください。

 我々は予防的アプローチをどのように環境と健康の問題に適用することができるのでしょうか?
 BE SAFEが発行する様々な環境と健康問題に関する手引き書をご覧ください。

 エンバイロンメンタル・ヘルス・アライアンスのBE SAFE キャンペーンについてもっと知りたい方は下記にご連絡ください。

BE SAFE
c/o C Center for Health, Environment, and Justice (CHEJ)
P. O. Box 6806
Falls Church, VA 22040
703-237-2249
http://www.chej.org



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