2010年12月4日
NGO国際水銀シンポジウムの記録
水俣と世界の水銀問題 水俣から学び、強い水銀条約とする
掲載:2010年12月6日
更新:2011年2月25日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/mercury/INC2_CACP/101204/Mercury_symposium.html

1.はじめに

 連環境計画(UNEP)は世界の水銀汚染を削減するために、2013年の水銀条約制定に向けて、政府間交渉委員会会合(INC)を5回開催する予定であり、その第2回目の会合が2011年1月に千葉・幕張で開催されます。このUNEPの取り組みに世界のNGOも参加しており、幕張での第2回会合に世界から多くのNGOの参加が予定されています。世界のNGOは、水俣の経験を学び、このような悲劇を二度と起こさないよう、強い水銀条約にすることを望んでいます。
 水俣病の経験と世界の水銀問題を明らかにしていただくために、原田正純先生、水俣病被害者/支援者、水銀問題に取り組む海外のNGOを招聘し、2010年12月4日(土)に、東京で水銀に関するNGO国際シンポジウムを開催しました。シンポジウム開催には59団体及び51人の賛同を得て、当日は約160名の参加があり、熱気にあふれて盛会でした。
 シンポジウムの内容については、今後、ピコ通信で紹介の予定です。


約160名の聴衆で熱気
2.プログラム

はじめに
13:00-13:05 「開会挨拶」:藤原寿和(化学物質問題市民研究会代表)
13:05-13:30 「日本の水銀問題と水銀条約の概要」:安間武(化学物質問題市民研究会)

第一部 水俣病から学ぶ (司会:藤原寿和)
13:30-14:00 「水俣病被害者の闘いと今後の課題」:谷 洋一さん(NPO法人水俣病協働センター理事)
14:00-14:10 「水俣病被害者の報告」:佐藤英樹さん(水俣病被害者互助会会長)
14:10-14:15 「世界水銀条約に向けての水俣病被害者/支援者の声明」佐藤スエミさん(水俣病被害者互助会)
14:15-14:55 「水俣から学ぶ−50年の歴史から」:原田正純先生(元熊本学園大学教授)
14:55-15:25 質疑応答:30分
15:25-15:40 休憩:15分

第二部 世界の水銀問題 (司会:安間武)
15:40-1610 「水銀:世界の問題とNGOの活動」:
         ジョセフ・ディガンギ博士(米)(国際POPs廃絶ネットワーク(IPEN)上席科学顧問)
16:10-1640 「途上国における小規模金採鉱について:フィリピンの事例」:
         リチャード・グティエレスさん(比)(バン・トクシックス代表)
16:40-1710 質疑応答:30分

閉会
17:10-17:20 「まとめと閉会の挨拶」:安間武

3.資料の一部
4.参考資料:イベント告知/講演者プロフィール
2010年12月4日(土)NGO国際水銀シンポジウム/水俣病と世界の水銀問題水俣から学び、強い水銀条約とする

5.写真

谷 洋一さん

佐藤英樹さん

佐藤スエミさん


原田正純先生

ジョー・ディガンギさん

リチャード・グティエレスさん

安間 武さん


講演者の情報交換(中央・アイリーンスミスさん)

化学物質問題市民研究会
トップページに戻る