EurActiv 2008年9月25日
欧州理事会 水銀輸出禁止を正式承認 ヨーロッパは世界が水銀禁止に続くことを望む 情報源:EurActiv, 25 September 2008 Europe hopes world will follow mercury ban http://www.euractiv.com/en/environment/europe-hopes-world-follow-mercury-ban/article-175762 訳:安間 武/化学物質問題市民研究会 http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/ 掲載日:2008年10月2日 このページへのリンク: http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/mercury/EU/080925_EU_mercury_ban.html EUの大臣らは競争力理事会で昨日(9月25日)、水銀の全ての輸出を2011年に禁止する規則を採択し、この有毒な重金属の環境中への排出を制限するというヨーロッパの戦略の中の重要な部分に決着をつけた。 昨日の採択により、EUからの全ての水銀輸出は2011年3月をもって禁止される。この新たな規制により残った余剰水銀を安全に保管することも同日をもって求められる。 この理事会採択は、この禁止がいつから発効するのか、輸入禁止も含むのかに関する議論の末に、今春、EUの3機関の間でなされた妥協に基づくものである(EurActiv 22/05/08)。 水銀輸入の禁止を課すという欧州議会による要求は現実的ではないという理由で却下されたので、水銀の輸入はまだ可能である。一方、輸出禁止の発効は当初、欧州委員会によって提案された2011年10月より早められた。 水銀は非常に有毒な物質であり、その汚染は廃棄物リサイクルや、非鉄金属、天然ガスなどからの水銀除去設備など広範な排出源からもたらされる。EUでは、塩素-アルカリ産業界が最大の単独水銀ユーザーであるが少なくとも20、20年までに水銀プラントを閉鎖するか他のプロセスに転換するすることをすでに約束している。 欧州委員会によれば、この輸出禁止は世界の水銀供給を削減し、したがってこの極めて有毒な重金属の環境への放出を制限するためのEUの戦略の重要な部分”である。 欧州委員会は2006年、最初に水銀管理のための規則の提案を発表した(EurActiv 26/10/06)。この提案はEUの2005年水銀戦略に基づくものであり、それはEUと世界の両方における水銀汚染に目を向ける包括的な計画の概要を示すものであった。 リンク:
訳注1:EU関連記事:
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