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TIME 2019年6月11日
カナダは使い捨てプラスチックを2021年には禁止する ’我々は環境をきれいに保つ義務を子どもたちに負っている’ ヒラリー・レオン 情報源：TIME, June 11, 2019 'We Owe It to Our Kids to Keep the Environment Clean.' Canada to Ban Single-Use Plastics as Early as 2021 By Hillary Leung https://time.com/5604447/canada-single-use-plastic-ban/ 訳：安間 武 （化学物質問題市民研究会） http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/ 掲載日：2019年6月15日 このページへのリンク： http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/kaigai/kaigai_19/190611_TIME_ Canada_to_Ban_Single-Use_Plastics_as_Early_as_2021.html カナダは、最終的には生態系に行き着く廃棄物を削減することを目的とする措置の一環として、2021年には使い捨てプラスチックを禁止する目標を設定したと、ジャスティン・トルドー首相は月曜日（6月10日）に発表した。 年間約 300万トンが捨てられている袋、ストロー、及びプラスチック製ナイフ・フォーク類（カトラリー）のような使い捨てプラスチック製品は同国では禁止されるであろうと首相官邸は声明の中で述べた。その取り組みはまた、プラスチック製品を製造又は販売する会社も彼らの廃棄物を責任をもって処分することを求めている。 ”これは簡単に見過ごすことはできない問題である”と同声明は述べた。 現在、カナダは全プラスチック製品のわずか 10％しかリサイクルしていない。カナダ政府によれば、世界中で毎年 100万羽以上の鳥類と10万以上の海洋生物がプラスチック廃棄物のために死ぬか、傷ついている。 BBC によれば、”我々が親として子どもたちを海岸に連れて行くと、ストローや発泡スチロール、ボトルなどで汚されていない砂地を探さなくてはならないというのが現状である。それは我々が何かをしなくてはならない問題である”と、トルドー首相は述べた。 数年後には使い捨てプラスチックを禁止するための目標を設定した多くの諸国の後を追っている。3月に欧州連合は、数あるプラスチック製品中でも特にストロー、食品容器、綿棒などを2021年までに禁止することを圧倒的多数で採択した（訳注1）。昨年インドは、同国内で2022年までに全ての使い捨てプラスチック製品を廃絶することを誓った。 トルドー首相の発表はまた、マレーシアとフィリピンの両国がリサイクルできない大量の廃棄物を送りつけてきたカナダを含むそれらの廃棄物生成国に送り返すという計画を発表した後になされた（訳注2）。東南アジア諸国は、中国が昨年、廃プラスチックの輸入を禁じた後、富める国のための廃棄投棄場所になることに、ますます反発している（訳注3）。カナダはそれらのゴミを自国に送還することを誓約した。 ”我々は次世代のために環境をクリーンで安全に保つ義務を、我々の子どもたちに負っている”とトルドー首相は述べた。 訳注：関連情報
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