EcoWatch 2016年9月16日
フランスはプラスチック製の
ナイフ/フォーク、皿、カップを
禁止する最初の国になる

クリスティン・ファルゾン

情報源:EcoWatch, September 16, 2016
France Becomes First Country to Ban Plastic Silverware, Plates and Cups
By Kristin Falzon
http://www.ecowatch.com/france-ban-plastic-2006584695.html

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会
掲載日:2016年9月16日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/eu/France/
160916_EcoWatch_France_to_Ban_Plastic_Silverware_Plates_Cups.html

 フランスは、プラスチック製のナイフ/フォーク、皿、カップ類を禁止するという議論ある新たな法律を実施することにより、環境的に意識の高いもう一つの大きな一歩を踏み出そうとしている。

 この措置は、2015年に採択され、先月発効した”グリーン成長のためのエネルギー移行法(ENERGY TRANSITION FOR GREEN GROWTH ACT )”の一部である。しかし使い捨ての皿、カップ、ナイフ/フォークの製造者らは、彼らの製品が生物由来原料で作られ、堆肥化できることを確実にするために、2020年までの猶予を与えられている。

   この禁止は当初、プラスチックの製造とその廃棄物処理に使用されるエネルギーを節減するために欧州緑の党(Europe Ecologie-Greens Party)により提案された。この動きは、環境活動家らを大いに喜ばせたが、反対派はこの禁止は消費者を困らせると主張した。

 食品・飲料容器メーカの団体である Pack2Go Europe の事務局長エイモン・ベイツはAP通信に、会社は欧州連合に対して、フランスは物資の自由な流通に関する欧州連合の規則に違反しているので法的措置をとるよう促していると述べた。

   彼はまた、この禁止が環境に益するという証拠はないと主張し、”使用後の容器は自然界で容易に生物分解するのだから、離れた場所に投棄してもよいと、消費者に理解されるであろう。それはナンセンスだ! それはごみ問題をもっと悪くする” と付け加えた。

 フランスは、2月にスパーマーケットが売れ残りの食品を慈善のために寄付すること求める法律を制定し、7月には使い捨てのプラスチック買い物袋を禁止した。


訳注:関連情報



化学物質問題市民研究会
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