L'apotre Pierre

The apostle Peter
使徒ペテロ


 
使徒ペテロ
 
 漁師だった彼は全てを捨てイエスに従う。彼は12使徒の中心人物として、福音書でもっとも多く言及される使徒である。
 
 彼はキリストより教会をまかされた(ヨハネによる福音書21:15−19)とされ、初代の教皇とされている。
 
 ペテロはXX年頃、ローマで殉教したとされている。
 
 (彼が、捉えられたイエスとの関係を3回否認するエピソードは、バッハのマタイ受難曲でのクライマックスの一つになっている)
 
構図の特徴は
    
 イコンに描かれるペテロの姿は、パウロと並びその典型的な肖像性によって特徴づけられる。すなわち、、、、
 
 西ヨーロッパ絵画でしばしば描かれるペテロの持つ「鍵」(教会の象徴)は、ロシアイコンで描かれることは少ない。
 
聖書では
 
 ”さて、イエスはガラテアの海べを歩いて行かれ、シモンとシモンの兄弟アンデレとが、海で網を打っているのをごらんになった。彼らは漁師であった。イエスは彼らに言われた、「わたしについてきなさい。あなたがたを、人間をとる漁師にしてあげよう」。すると、彼らはすぐに網を捨てて、イエスに従った。”(マルコによる福音書1:16−18)

 ”こうして、十二人をお立てになった。そしてシモンペテロという名をつけ、”(マルコによる福音書3:16)

 ”そのとき、イエスは弟子たちに言われた、「今夜、あなたがたは皆わたしにつまずくであろう。『わたしは羊飼いを打つ。そして、羊の群れは散らされるであろう』と、書いてあるからである。しかしわたしは、よみがえってから、あなたがたより先にガリラヤへ行くであろう」。するとペテロはイエスに答えて言った、「たとい、みのなの者があなたにつまずいても、わたしは決してつまずきません」。イエスは言われた、「よくあなたに言っておく。今夜、鶏が鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言うだろう」。ペテロは言った、「たといあなたと一緒に死なねばならなくなっても、あなたを知らないなどとは、決して申しません」。弟子たちもみな同じように言った。”(マタイによる福音書26:31−35)

 ”彼らは食事をすませると、イエスはシモン・ペテロに言われた、「ヨハネの子シモンよ、あなたはこの人たちが愛する以上に、わたしを愛するか」。ペテロは言った、「主よ、そうです。わたしがあなたを愛することは、あなたがご存じです」。イエスは彼に「わたしの小羊を養いなさい」と言われた。またもう一度彼に言われた、「ヨハネの子シモンよ、わたしを愛するか」。彼はイエスに言った、「主よ、そうです。わたしがあなたを愛することは、あなたがご存じです」。イエスは彼に言われた、「わたしの羊を飼いなさい」。イエスは三度目に言われた、「ヨハネの子シモンよ、わたしを愛するか」。ペテロは「わたしを愛するか」と三度も言われたので、心をいためてイエスに言った、「主よ、あなたはすべをご存じです。わたしがあなたを愛していることは、おわかりになっています」。イエスは彼に言われた、「わたしの羊を養いなさい。よくよくあなたに言っておく。あなたが若かった時には、自分で帯をしめて、思いのまま歩きまわっていた。しかし年をとってからは、自分の手をのばすことになろう。そして、ほかの人があなたに帯を結びつけ、行きたくない所へ連れて行くであろう」。これは、ペテロがどんな死に方で、神の栄光をあらわすかを示すために、お話になったのである。こう話してから、「わたしに従ってきなさい」と言われた。
”(ヨハネによる福音書21:15−19)
 (c)日本聖書協会 Japan Bible Society, Tokyo 1954,1955
 
使徒ペテロを描いた代表的なイコン

 
 
本ページの表記は整理の都合上、フランス語、英語、日本語の順になっています。フランス語に付いてはアクサン等が、Shift_JISによる日本語と同時に表示不能な為、省かれています。読みにくいかと思われますが、ご容赦を。


Back (Subjects)
Outline/History/School & Artists/Critics/Books
Home