よく挙げられるのが“過敏性腸症候群”“起立性低血圧”ではないだろうか。過敏性腸症候群とは、緊張したりすると急におなかが痛くなって大事なときにでもトイレに駆け込んでしまう、こういう症状である。便秘と下痢を繰り返してしまってどうにもならなくなったり、大事な会議で発表中なのにおなかが痛くてどうしてもトイレに行かざるを得なかったりするということが起こるのだ。ある人の話で、通勤時に通る駅のトイレはすべて網羅した、という笑い話のようなお話があったが、本人にとっては笑えない話なのだ。
また、起立性低血圧とはなにかというと、立ち上がったときに急に立ちくらみが起こって貧血を起こし倒れてしまうという症状である。思春期の女の子に多いが、調べると貧血というわけではないのに真っ青になって倒れてしまうのである。このほかに不眠症、というか夜寝れないという人も多い。私も眠れない一人だが、私の場合は自分でそれを調節というか対処というか、心がけている。どうするかというと、“眠れなくてもいつかは寝れる”と考えて、むやみに寝ようとしないことを心がけているのだ。人間はいつかは寝れる、寝ないともたないから、と思って自分が起きていてもそれを苦痛に思わないようにしているのだ。実際に、とことん疲れると眠れるのだ。このような不眠症の人の場合、朝起きられないという人も多い。私の場合は朝は小鳥に起こされるので（爆）起きられないということはないが、人によっては朝全くだめ、という人がいる。基本的にそれならそれでいいじゃ〜〜〜ん！！で過ごすと意外と乗り切れるのかもしれない。
女性の場合は更年期障害から自律神経失調症というかちょっとした神経症を起こしたり、生理前にいらいらしたりする場合もある。そう、女性ホルモンのバランスも大事なのである。また、慢性的に疲労を感じる慢性疲労症候群とか以前話をした緊張性頭痛とかも自律神経失調症の症状の一つである。このようにしてみると、一概に自律神経失調症といっても症状は非常に多く、またほかの病気が隠れていてその症状が出ていないために病名が断定できず、仕方なく自律神経失調症と言ってしまう場合があるので、病院での精密検査をお勧めする。
ではどうやって治すか、であるが、まずは病院にかかってみて欲しい。そして投薬された場合は、その薬をしっかりと用法を守って飲んで欲しい。私は精神科の専門家ではないので薬の詳しい情報はわからない。しかし、こういう薬は用法と用量をしっかりと守る必要があることは断言できる。また、自分を見直してみるのも良いことかもしれない。性格的なものとか、なぜ緊張してしまうのかとか、自分を振り返ってみるということである。一日のうち、どこかでリラックスできればいいのだと思っている。私は家に帰って小鳥と接してリラックスする。何でも良い、運動でも音楽でも絵を描くのでも何でも良い。何かリラックスを出来れば、それが自律神経失調症の回復に繋がるのではないかと思う。自分で見つけてみよう、なにかリラックスできるものを。 |
