いまや骨髄移植は珍しいものではなくなった。子供の白血病、再生不良性貧血などの多くの血液疾患で骨髄移植は行われている。実際の臨床の場でも出会うことが多くなってきた。しかし、まだまだドナーが少ないという現状はある。
骨髄移植がどんなものか、それを知っていればもっとドナーは増えるかもしれない、私は常々そう思っている。腎移植などの臓器移植の場合は腎臓が一つ無くなってしまう、しかし、骨髄移植は
ちょっと骨のところに傷は付くけど、でも臓器よりは移植しやすい。
なぜ移植しないといけないのか、それはヒトの白血球にも”血液型”の様なものがあるからである。MHCといわれるもので、これはABOよりももっと型が合いにくい。数が非常に多いのだ、これを合わせるには苦労することが多い、なので、多くの人がドナー登録する必要があるのである。
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