第一法則がエネルギー保存則であるのに対し、第二法則は自然に起こる変化を表すもの(自発的に起こる変化)をいう。お風呂のお湯が自然と気温まで下がるような変化をいい、このような現象を示す一つの因子をエントロピーと定義する。エントロピーとは系の性質であり、エネルギー/温度である(J/K)。変化した熱量と温度の比である。
第二法則では内部エネルギーの許容される変化のうち自発変化がどれだけエントロピーを使うかを判定するものである。氷が自然に溶けたり(水から氷に熱が流れるからE>0)、温度が違う鉄をくっつけると、両方ともその中間の温度になってそれ以降はかわらなかったりする(二つの間の平衡なのでE=0)現象である。 |