えみちゃんの思い出を本にしている。Kさんが亡くなって以来、私自身の精神状況が本を書くことを許さなかった。いや、弱いのかもしれない。でも、どうしてもダメだった。何度も書き直してみた。途中までは大丈夫だった。しかし、書き進んでいくと手が震えた。パソコンのキーボードが叩けなかった。情けない、そう思った。しかし、どうしようもなかったのだ。早くしないと・・・そう思ってもどうにも動けなかった。以前、家庭がもめて離婚したときもそうだった。何も手に付かず、身体が何かしようとすると震えた。同じだ、そう思った。弱い・・・でもそういうときは離れるに限る、そう決心して、書いたり書かなかったりしていた時期から一ヶ月ほど、全く離れてみた。
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