4．病気との闘いと勉強との闘い えみちゃんは抗ガン剤治療を受けないといけません。治療には非常に前向きな彼女ですので、入退院を繰り返す日々にも耐えていました。自宅にいるときは私が自宅に、病院にいるときは病院のベッドを訪ね続ける2年間がこれから始まるのでした。 まず、高校の教科書を手に入れました。受けないといけない教科は10教科以上あります。これをたった一年は不可能・・・特に物理と化学と数学I、IIなど2年生までにやる理数系、それに日本史、世界史などなどの社会系、それに国語と英語・・・・教科の多さに私自身も最初は不安になりました。 そこで2年間で受けていくように計画を立てました。正直な話、2年目は受けにいけるのだろうか？？という不安が私の心の中のどこかにありました。でも今はそんなことを考えまい、なにしろえみちゃんが受かるように私も絶対に頑張る！！と誓いました。ちょうど離婚のごたごたで大変な時期でしたが、これをえみちゃんには伏せて、仲良くやっているふりをしながら教えてあげる毎日でした。 問題集を買い、これをこなしていこう、まずは私が教科書を全て教え、そこの問題集を自分で解いていってもらおう・・・これが私の計画でした。でもどのくらいできるのだろう？？体調も悪いだろう、そんな状況で果たして出来るのだろうか？？ そんな不安は最初の1、2週間ですっ飛んでしまいました。そう、彼女の飲み込みの早さ、勉強の量のすごさに舌を巻くことになるのです。一回2時間教えるとなぜか教科書の1/3位進んでしまいます。普通では考えられない早さでした。それは何においてもえみちゃんのすごい集中力のおかげだと思います えみちゃんの思い出INDEXに戻る ←BACK NEXT→