このタイトルはかなり嫌いです。と最初に下げておきますw
ネイティブアプリ版もあるけど私は某プラットフォームのソーシャルアプリ版で、メインシナリオだけを目標にのんびーりやってました。オンライン必須なので通勤中ではなく自宅で。1日1回とか、忙しい時には数日に1回とかそんなペースで。
よーやくメインシナリオ全員出来ました。わーい。
基本は、ストーリーチケットが5枚MAXで時間回復するタイプの女性向け恋愛ゲームです。メインの攻略対象は4人。
チケット消費してシナリオ読んで、途中の選択肢で好感度上下して、好感度高ければグッドエンド(ゲーム内では「万事解決エンド」と呼んでます)、低ければバッドエンド(同、「迷宮入りエンド」)になります。
シナリオ途中で時々、特定のアバターアイテム持っていないとか、パラメータの1つである「刑事力」がないと進めない関門がある、みたいな。そんな感じです。
刑事力及びゲーム内通貨「メダル」は訓練でゲット。メダルはログボでも手に入る。アバターアイテムはこのメダルでも買えるし、課金でも買える。メダルで買おうとすると凄い額を要求されますが、それでも訓練続けていればいつかは買える。「訓練」に必要な「体力」パラメータも時間回復です…が、回復アイテムが「牛乳とあんパン」と「カツ丼」ってのが…刑事ですねw
ちなみに、好感度もメダルで買えるんで、すんげー時間かかって良ければ完全無課金で誰でもグッドエンドに行けます…とゆーか、それこそが「続けられた」理由でもあります。以前、課金しないとグッドエンドにそもそも行けないっていう恋愛ゲームもいくつか体験して来ていたので。ただ、完全無課金でやろうとすると1ケ月くらい訓練しかしてないみたいな時期が必須ですけど。ただ時間限られてる側としては「訓練ぐらいしかやれる時間ない…」みたいな日もあるので逆にありがたかったりも。
主人公は女性刑事。職場はいわゆる「所轄」の刑事課強行犯係(こういう部署が実在するかどうかは業界詳しくないのでスミマセン)に属しています。その前が生活安全課でその前が交通課、と説明されているので、何も知らないぺーぺー新米刑事って感じじゃなくてある程度色々やって来てる子だけに、そこらの恋愛ゲーム主人公みたいな、女子力以外は何もないみたいなぺらぺらさを感じないです。
銃は撃ったことないけどケンカは覚悟出来てるんで襲って来た相手を殴ろうとするシーンとかも普通にある。あと濁ってどろどろの池から水死体引き上げるとかも。
運転がめちゃくちゃ上手いという設定があって、車を使うシーンでは、攻略対象男子はほぼ助手席にしかいません。主人公ちゃんが運転する。急げって言われたら助手席で「ぎゃー速いー!」とかしがみついて絶叫する男子を乗せて裏道爆走、とかもあるw
料理は絶望的に下手。けど、お茶入れるのは上手。
……みたいな。まずこの主人公ちゃんの設定諸々が面白いなってのもやってて楽しかった理由の1つ。
シナリオ面では、バッドエンド時に平気でメイン人物が死ぬのが…とってもいいです(悲劇マニア)。というか刑事なんだからさ。事件解決に失敗して犯人と抗争になったりしたら、ね、死ぬことだってあるでしょ。強行犯係って連続殺人とかテロとか物騒な事件が回って来る部署(という設定のよう)なので。主人公ちゃんが死んで終わることもあるし攻略対象が死んで終わることもある。なので死にシナリオ苦手な人は止めときましょう。
攻略対象4人いますが、サブエピソードというか、物語内に出て来る細かい設定が、4人全員攻略して初めて気づく…みたいな伏線もちょこちょこあって、それもまた。このシナリオライターさん私好きかも知れないえへへ、ってなった。
全員のルートで1度は会うことになる所属不明の刑事・レイさんの「正体」とか、黒麒麟連続殺人と呼ばれている事件の「被害者」の1人にまつわる物語とか、終盤に起こるテロ事件で犯人グループの1人の「動機」(の一部)が取調室で判明した時は本気で椅子から転げ落ちそうになってマジですかえええマジですかシナリオライターさんあーた! そこに! そんな要素! 入れるのか! って詰め寄りたくなるくらい楽しかったです(だいぶ動揺)。
攻略対象だけじゃなくてサブキャラも相当に良いキャラが多くて。特に、所轄の鑑識として出会う影山さん大好きです。PCもネットも強いスーパーハカー、ジャミング装置とかガジェットも自分で作っちゃう、で、死体眺めるの大好きで人体の切断面見て「殺し方が美しくない…」とかぶつくさ言ってるサイコパス。あだ名は殺人鬼で、ついでにオカルトも強いという…属性てんこ盛り過ぎな強烈キャラ。何かで困ったらどんなことでも頼りになることだけは確かです。ただ、うん、恋愛ゲームの攻略対象キャラにはならないね、私は好きだけれど(笑)。
……みたいな調子で、恋愛ゲームというよりはシナリオがだいぶ気に入って楽しみました。堪能しましたありがとうございます。ってあれっ攻略対象のこと何も書いてませんね!?
・真城剣太郎
略して「真剣」だからなのかあだ名は「マジデカ」。主人公ちゃんと同じく強行犯係で、一匹狼、単独行動が多い。主人公ちゃんの相棒に任命され一緒に行動する。ちなみに、他の刑事が「相棒」になった時はその人振り切って単独行動貫くこともあったのに、主人公ちゃんはタフ過ぎて探し出すわ追い付くわなので「お前スッポンか」って呆れられる。主人公ちゃん強い。でもその強さ故に心開くのよね。そゆこと。
「ザ・刑事」なシナリオなので、足で駆け回って事件解決する刑事ドラマを体験したい方は、彼のルートが一番楽しめると思います。
・鷹乃冬馬
警視庁の方。いわゆる「本庁」ですね。チャラ男。主人公ちゃんとは仕事では一緒にならず、個人的な趣味で迷宮入りしそうな完全犯罪の調査を「サークル活動」と称してやってて、そっちに主人公ちゃんが巻き込まれます。なので非番の時とか勤務後とかに主に一緒に行動します。最初からチャラ男なので、主人公の選択肢がほぼツンデレなのが逆に悩ましいですw 何選んでも冷たく当たっちゃう系のばっかり並んだりする。
・氷室伊右衛門
事件解決率100%を誇る本庁管理官。主人公ちゃんは「いずれ本庁で働きたい」と思っている、という話をしたらいきなり研修名目で本庁に引っこ抜かれて一緒に行動する。…けど実は氷室さんの私情が強いという……愛されたい女子は多分このシナリオが一番好きなんじゃないかなと思う。たまにシナリオ内に主人公目線じゃなく攻略対象目線のバートが挟まるのですが、その分量は彼がダントツです。要するに主人公ちゃん愛されてるのです。最初から。
・梶原元
所轄組、刑事課課長。昼行灯と呼ばれるようなのほほん上司で、彼のルート以外では昼寝してるかお菓子食ってるか、みたいなキャラですがルート入ると激変します。のほほんに見せているのには理由がある。
ちなみに彼のルートだけオカルト要素がちょっと入り込みます。でもファンタジーみたいな大きく現実を逸脱するような入り方ではないです。ライターさんこの辺りの匙加減も上手。
攻略対象のルートとしては私は彼のルートが一番好き。そっちからしか見えない真実、っても多くて、色んな伏線が明らかになるルートでもあるので、もし全員攻略してみる気があるなら彼を最後にすると断然楽しめると思います。
固定リンク / 2021.3.14 / [コメントはこちらから]