畑村エンジン研究事務所の研究スタイル

畑村エンジン研究事務所(Hatamura Engine Research Office: HERO)では、エンジン開発に関する共同研究ならびに技術指導等のコンサルティング・サービスを提供しています。世界のエンジン技術研究所、大学・研究機関、自動車会社から毎年多数公開される技術論文、各国の技術情報誌などからエンジン開発における最新動向をつぶさにチェック。これらの情報に新発想を加え、クライアントへの技術開発支援を行っています。 弊社では、最新のシミュレーションソフトを導入したり、大学提携を通してエンジンベンチによる計測を実施したりなど、新規技術の構築に精力的に取り組んでいます。共同研究による成果として、特許出願も多数行っています。

技術指導

エンジン開発の現場では、新規技術の構築から量産技術の確立までを実施しなければなりません。 弊社では、これまでのエンジン開発の経験を基づき、GVE手法(※)を用いた設計開発支援などの技術指導を通して、クライアントの問題を解決に導くための幅広いお手伝いをいたします。 近年では連続リフト可変動弁機構開発に関して、GVE手法を取り入れた開発を実施し、成果を上げた事例がございます。

※ GVE手法とは?:Group Value Engineering の略であり、ティアダウンと機能分析を組み合わせた、開発(設計、実験、解析)と生産部門の合同チームによる、世界一の価値(=機能/コスト)を生み出す設計活動を言う。

技術指導一例

  • 自動車用マフラーの内部構造最適化 (ユーメックス株式会社様)
  • GVE手法を使った可変動弁機構の開発 (JSAE20065634)
  • GT-SUITEを使った動的挙動解析 (SAE2013-01-0591)
  • 可変動弁機構による燃費率向上効果 (SAE2013-01-0591)

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共同研究

近年のエンジン開発は、化石燃料による熱エネルギーを高効率に力学的エネルギーに変換させつつ、環境技術に配慮しながら、量産技術を確立させるというように、市場の要求は年々高度になっています。このような中、各自動車会社では市場ニーズを満足させるべく開発競争を続けていますが、全ての要件を満足させることができているとは言えません。 弊社では、これまでのエンジン開発の経験と自社開発した技術を基にして、新規技術の確立を目指すべく、共同研究を実施しています。 近年ではHCCI技術開発に関する共同研究を多く実施しており、成果を上げた事例がございます。

共同研究一例

  • BDSC-HCCIエンジンの新設計シリンダヘッド
  • BDSC-HCCIバルブタイミングの最適化計算 (JSAE20074194)
  • 設計・試作したBDSC-HCCIエンジンの基本性能
  • JC08モード走行のHCCI運転領域
  • ターボ過給HCCIガソリンエンジンの研究 (SAE2011-01-1766)
  • 解析ソフトGT-POWERを使ったBDSC-DEの過渡応答計算 (JSAE20085311)

共同研究テーマの提案

  1. 過給ダウンサイジングHCCIガソリンエンジンの開発: ディーゼルエンジンに匹敵する走りと燃費を実現するガソリンエンジン
  2. 連続リフト可変動弁機構を使ったガソリンエンジンの開発: 可変動弁機構のポンプ損失低減効果を活かすNAガソリンエンジン、可変動弁機構をターボ過給に活用する高効率過給ダウンサイジングエンジン
  3. ブローダウン過給を使ったディーゼルエンジンの開発: 圧縮比低減を可能にするとともに、シングルターボでシーケンシャルターボ同等のレスポンスを実現するディーゼルエンジン

これまでの研究開発実績を元に、上記のテーマの実用化に向けての共同研究先を募集しております。
詳細につきましては、メールにてお気軽にお問合せください。(※メーラーが起動します)

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評論・雑誌連載

弊社代表畑村が「Motor Fan illustrated(三栄書房)」にて、日欧の最新エンジンを独自の視点から解説する「博士のエンジン手帖」を連載中。

著作

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