電化区間は特急「雷鳥」にぶら下がって七尾線内を自力走行する「ゆぅトピア和倉」は需要が高く、第2編成として、また、一般団臨用にも使用することを視野に入れて登場したのがこの「アストル」です。中間車のキロ29は電車併結、速度向上対応はしていないため、3両編成の場合は在来車並の性能となります。2両編成で電車に牽かれて走ったことは少なく、特に後年は専ら3連で使用されていました。
2周年企画では原色時代を紹介しましたが、本特集ではリニューアル後の姿です。おとなしい塗装となって、「ゴールデン」はどこかへ行ってしまった印象です。
なお、当車はジョイフル気動車の中でも数少ない乗車経験のある車両です。そのときのレポートは2003年にアップしています。この時点でもうグリーン料金、運転速度などの面で陳腐化が否めない状況だと感じましたが、その後3年半の間そのままの姿で運行が続きました。不運の故障で突然引退してしまった「ゆぅトピア」よりも長く活躍したことは喜ばしいことではありますが、せめて普通車扱いになっていれば、もう少し多くの方が親しむことができたかも知れません。
キロ65551 2001.3.24 13:20 単線時代の山陰本線 吉富−八木にて