碧電12周年企画各地を走った ジョイフル気動車

■第37回 キクハ32形トロッコ車  13.8.6UP

「瀬戸大橋トロッコ号」 キクハ32-501

●四国島内のみならず、瀬戸大橋を渡って西日本エリアにも進出

四国オリジナルの車両は第31回のアイランドエクスプレスだけかと思っていましたが、これを撮っていました。トロッコ車両キクハ32形は動力エンジンを持ちませんが、気動車列車として運転されるため、立派な気動車の一員です。
 キクハ32という形式は民営化前に四国に投入されたキハ32並に車体が小さいためとされています。しかし、キハ32に併結されて使われるわけではなく、外観も似ても似つかないものです。国鉄式の付番をするなら片運転台、エンジンなしなので、1の位は5〜9。空き番号39を使って「キクハ39」になりますが、四国は国鉄流形式名を真っ先に排除した会社。そこまでのこだわりはなかったのでしょう。
 トロッコ列車としては大歩危、老朽化が進んだ「清流しまんと号」の代替として「四万十トロッコ号」のほか、瀬戸大橋を渡って岡山まで足を延ばします。トロッコ車両に乗車できるのは速度を制限しながら走る瀬戸大橋上の区間で、西日本の宇野線内は控え車のキハ185のほうに移らなくてはなりません。その結果、一見回送列車のような寂しい写真になってしまったのは少々残念です。
 なお、キクハ32形にはもう1両、「アンパンマントロッコ」の502号があります。こちらはJR東日本へ貸し出され、東日本大震災の被災地を巡り、子供たちを喜ばせたことは記憶に新しいところです。

「瀬戸大橋トロッコ号」 キクハ32-501 2003.3.29 宇野線 早島−備中箕島にて


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