碧電12周年企画各地を走った ジョイフル気動車

第31回 アイランドエクスプレスII  13.6.25UP

アイランドエクスプレスII キハ185-11 土讃本線 黒川−塩入にて

●初代の座席をキロハ186へ移植

第31回にして初めて四国オリジナルの車両を扱います。民営化間もない頃に登場した「旅立ち」と「レインボー」は撮影の機会に恵まれませんでした。
 四国における本格的なジョイフルトレインとしては50系客車を改造した「アイランドエクスプレス四国」がほぼ民営化と同時にデビューしています。四国は勾配線区が多く、同車の運行時はDE10が2両必要となることが通常でした。定期客車列車がなくなると、5両のために機関車2両を準備しておくことは効率が悪く、維持費が嵩むとして、1999年に引退を迎えました。そして、同車から回転リクライニングシートを転用し、キハ185系「アイランドエクスプレスII」が整備されました。
 客扱いを行うのは中間の2両のため、効率の悪さでは客車時代と負けず劣らずのような気もします。しかし、この編成専用とする必要はないため、汎用性があるという判断なのでしょう。
 両先頭車のキハ185は一見、一般車のままですが、端部には中間車と同様の塗装が施され、「アイランドII」の一員であることを主張しているかのようです。本稿アップの時点でまだ現役であり、客車の初代よりも長い活躍になっています。

 アイランドIIを撮影する機会が得られたのは2002.11.4のことです。前日まで583系「リバイバルみちのく」や真岡鉄道のSL重連を撮影。夜は相互リンク先「汽車・電車1971〜」のTADAさんや「思い出鉄道探検団」の皆さんとのオフ会。その夜の「サンライズ瀬戸」で四国入りしたのでした。当時住んでいた大阪からではほとんど利用する機会がない「サンライズ」に乗るのも楽しみでした。
 この日は西日本から国鉄色の181系を借りて「リバイバル南風」が運転されました。国鉄時代の同列車を撮る機会がなかったため、少々無理をして掛け持ちしたものです。「アイランドII」は181系「南風」を待っている間に来るもので、効率よく撮影できました。

アイランドエクスプレスII キハ185-11 2002.11.4 土讃本線 黒川−塩入にて


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