碧電12周年企画各地を走った ジョイフル気動車

第28回 しらぬい  13.6.2UP

キハ282436「しらぬい」熊本にて

●再々改造を受けたものの、僅か10ヶ月でお役御免

JR九州では団体用としてはとりあえず最後に登場したジョイフルトレインです。とりあえずというのは、アップ時点で製造中の「ななつ星」など、団体用車両が新たに登場する動きがあるためです。
 この「しらぬい」はキハ58190+キハ282436の編成ですが、前後で顔が異なっています。2両とも国鉄時代、鹿児島鉄道管理局で「らくだ」として団体用車両となりましたが、前車は吉四六→ジョイフルトレイン大分に改造。後者は「ゆ〜とぴあ」に再改造される際に前面貫通扉と助手席部分が大型の展望窓になりました。そして、1993.8に行き別れていた両者がペアを組み、お座敷気動車「しらぬい」として再デビューしました。
 再改造はジョイフルトレイン整理の動きに沿ったものでしたが、翌年にはさらに厳しい方針に転換。団体用の全編成を6月一杯で営業終了させることになり、改造から日が浅い「しらぬい」も情け容赦なく引退の対象とされてしまいました。
 さすがに解体は忍びなかったのか、長らく熊本運転所で休憩所代わりに活用されていたと聞いたことがあります。

 余談ながら、1999年7月、JR九州さんの仕事(直接鉄道には関係ありません)を担当していたことがあり、その部署主催の「ミステリービール列車」に乗ったことがあります。九州の鉄道の話をいろいろお聞かせいただき、たいへん楽しい思い出です。
 車両は一般型キハ28+58でした。話題の1つとして、これが「しらぬい」や「BUNBUN」だったら・・・という話をしたかも知れません。

キハ282436(熊クマ)9103D 1994.6.12 熊本にて


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