碧電12周年企画各地を走った ジョイフル気動車

第27回 ふるさと(←漫遊)  13.5.26UP

東北本線石鳥谷−花巻空港をゆく「ふるさと」

●キハ40系にもグリーン車があった

キハ40系を改造して製作されたお座敷気動車です。1995年に落成し、水郡線営業所(旧常陸大子運輸区)へ配属されました。1995年といえば、九州では既に団臨用のジョイフル気動車を全て引退させていた時期ですが、JR東日本では当車のほかに「白樺」の後継車「浪漫」を登場させていて、会社の考え方の違いが感じられました。このような時期に新たな車両が登場したことは我々ファンにとっても朗報でした。
 デビュー当時は「漫遊」を名乗っていましたが、僅か5年後の2000年には仙台支社の小牛田運輸区へ転属し、愛称が「ふるさと」に変わりました。1998年には当車よりも先に水戸支社へ配属されていた洋風車「リゾートエクスプレスゆう」がお座敷車に改造されたことから、より広範囲の需要に応じられるように転属が図られたものと思われます。

 当車の登場当時、私は大阪市内に勤務しており、なかなか撮影するチャンスはありませんでした。東北方面に出掛ける機会があっても、運用がなかったり、あっても訪問先から遠い方面へ行ってしまったりと、「今回も会えないか・・・。」と残念に思うことが続きました。
 そして、2002年6月、十和田観光電鉄で行われたフォトランイベントに参加するための撮影旅行でやっとチャンスが訪れました。十和田へ行った翌日は、当時盛岡支社HPで運用が公開されていた国鉄色キハ52を花輪線で撮影。午後から石鳥谷−花巻空港で「ふるさと」を待ちました。以前、釜石線へ向かうD51+12系をDE10x2が牽く回送列車を撮ったことがあり、周辺は開けていたはずだという記憶を頼って降りたのでした。
 余談ながら、通過時刻を教えていただいた駅員さんに「無事に撮れました。」とお礼を言うと、「やまびこ」は撮らないのですかと聞かれました。それが485系の「リバイバルやまびこ」であったことを知ったのは、盛岡駅で人だかりを見たときでした。

キロ481(仙ココ)9538D 2002.6.23 東北本線 石鳥谷−花巻空港(駅通過は14:21)


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