アルファーコンチネンタルエクスプレスの成功により、キハ80系を改造した第2弾が登場しました。前面展望席のほか、中間車はハイデッカー構造となり、よりグレードアップされていますが、両先頭車にはキハ80系の面影が残っています。
1988年6月、初めての渡道2日目は室蘭本線を撮影しました。まだ原色のDD51重連が牽く特急「北斗星」のほか、リゾート特急も設定がありました。撮影地の知識がなかったのですが、現地を訪れる直前に発刊されたレイルマガジンには伊達紋別周辺の撮影地ガイドが載っていて、まさに渡りに船でした。
長和駅近くのカーブで「北斗星」を撮ったあと、撮影地ガイドにあった海(噴火湾)が見える高台に登ってみました。当時20台の私にも連続する坂道はかなりきつかった覚えがあります。しかし、期待どおりのロケーションに、疲れが吹き飛びました。
当時の「フラノエクスプレス」は全日空のチャーター列車「ANAビッグスニーカー号」として運転されており、車体は同社の飛行機と同様の色に塗り替えられていました。飛行機と鉄道は区間によっては競争相手になりますが、タイアップによってお互いの乗客を増やす好ましい運行形態であったと思います。
しかし、「フラノエクスプレス」を撮影したのはこの時限り。オリジナルのピンクの帯を撮っていないのが少々悔やまれるところです。
キハ841(札ナホ)回9046D 1988.6.26 室蘭本線 長和−有珠