JR西日本米子支社のお座敷気動車としては、第1回で紹介した「セイシェル」と併結している「ふれあいSUNIN」がありましたが、もう1本が造られました。その名は「ほのぼのSUNIN」。前者は3連でしたが、こちらは2連となりました。「ふれあいSUNIN」は何度か撮影のチャンスがありましたが、「ほのぼのSUNIN」はなかなかチャンスがありませんでした。
1月には両者が併結して5両編成で最上稲荷神社参拝の初詣臨に使用されましたが、訪問時には時間帯が悪く、移動のために乗車していた列車から見るだけにとどまっています。
私は1993.2に東京から大阪へ転勤となりました。まだまだ関西の車両に新鮮味を感じていた5月、お座敷客車「あすか」のブライダルトレインが走りました。EF81TES機が牽いた往路の撮影中、同好の方から復路はEF58らしいと聞きました。それを岸辺駅で撮った後、回送を塚本で待ちました。201系に被られそうになりながら無事に撮影。ほとんどの人は退散していきました。雑誌にはこの後に「ほのぼのSUNIN」の予定が掲載されていて、私はそれを待っていました。
山陰、中国地方に配属されているジョイフル気動車は編成によっては滅多にないながらも、大阪まで来ることがありました。遠征してくる各車を気軽に押さえることができる貴重な機会でした。結局、「ほのぼのSUNIN」の撮影は、記憶の限りでは、このときだけとなりました。
キロ29551(米トウ) 1993.5.8 東海道本線 塚本