──人心荒廃のもと
動物の殺処分廃止を求める要望書
総務大臣 原口 一博 殿
[要望趣旨]
地方自治体において日常的に行われている動物の殺処分を即刻やめさせて下さい。
[要望理由]
現在わが国では自治体にて年間四十万頭もの犬やねこが「不要」として殺処分されています。
このような状況に心を傷める人々は、動物たちの新たな住処探し・繁殖制限手術等々に尽力していますが、不心得な飼い主の処分センター持込みも後を絶ちません。各自治体は、動物愛護法の基本理念を空文化し、条例で殺すことを認めているため、「不要となった動物を殺す」ことが当り前のようになってしまいました。
命あるものに対するこのような扱いは、人間がふつうに持つ慈悲の心を踏みにじるものであり、殺人事件の多発など現代社会の人心荒廃に直接間接につながるものであり、教育上も由々しき問題であると私たちは考えます。
「友愛」という美しい言葉が注目されている今、動物にもその慈しみが及ぶよう、それは人間社会の平安に寄与するものでもあるので、「殺処分」から「殺さない」への転換を、各自治体に対して強く指導されるよう、資料を添えて、要請いたします。
動物の殺処分をやめさせる会
添付資料 「皆様 起ちあがりましょう」・「殺処分をやめる<時>を創ろう」(『動物ジャーナル66』より)
[総務省に要望する理由-----ご署名くださる方々へ]
この度のこの署名活動は”さまよう動物たち”の救済に携わる人々の間から起りました。「殺さないでほしい」は動物のためでもありますが、人間の自然の感覚でもあります。
行政の殺処分反対は単に“愛護団体”に担当させておくべきでなく、普通の市民感情・心の問題として捉える必要があると考え、提出先として、人間の問題を扱う、即ち「直接国民生活に広い範囲にわたって関り、同時に行政機能全体を管理する」のが職務とされる総務省を選びました。
それ故いわゆる愛護団体とは無関係。個々の良心の表明として署名していただきたいと思います。
関連項目:活動報告・署名活動の報告・第四回