オーディオ日記 第41章 流離う旅路の終わり(その3)2017年9月15日


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少しづつ秋らしい気配にもなりつつある中、やっと整ってきた現在のオーディオ環境で音楽三昧と行きたいところなのであるが、どうも今月はPC周りのメンテナンス月間であるらしい、、、

まずは永らく使用してきたメインのデスクトップ機(Windows7)。JPLAYに関するお遊びでNICを挿したり、はずしたりしているうちにBIOS起動がどうも不安定になってきてしまった。そんなに新しいハードウエアではないので、完全にダメになる前にと思って老婆心ながら新たにパーツ(CPU、マザーボード、メモリ)を手配した。BIOS起動不良に関しては、マザーボードのバックアップ電池交換、CMOSクリアーを行ってみたところ、ほぼ再発はしていないので、どうも原因はこの辺りにあったのかもしれないと推測している。やれやれ、、、

従って、急いで新パーツへの載せ換えが必須ではなくなったので、PCオーディオ関連で少し遊んでみようと良からぬ心。当方は自作PCを初めて組んだ時以来、ずっとAMD製CPUを愛用してきたのだが、今回はintelの第7世代CPUの省電力+パフォーマンスに興味があったので、corei5 7500を購入してみた。面白いことにこのCPUはWindows7は動かないのだが、Windows Server 2012R2は問題なく稼動する。おそらくWindows7はビジネス上の理由でブロックされているのであろう、、、、

ファンレスPC を組んだ時に抜け殻となっていた旧HTPCのケースや電源を使って、この新しいパーツでControl PCを動かしてみた。それほど高価ではないCPUなのだが、処理速度などそこそこのパフォーマンスを示してくれるようだ。

これでJPLAY周りあれこれ実験、と思っていた矢先、Audio PCにて使用していたUSB 3.0カードが昇天してしまった。 USB DDC を全く認識してくれず、 Intona USB Isolator のグリーンLEDが点灯しない。当初はUSB DDC側、USB Isolatorを疑い、青くなってあれこれ試すも症状は好転しない。思い余って、オンボードのUSB端子に挿したところOKとなった。廉価なUSBボードなので、まぁそうかも。その内同種のものを再調達しようと思う。やれやれ、、、、

これで、新パーツのControl PCによるJPLAY Dual PC構成とVoyageMPDの競演が可能。さてさて、と思っていたところに今度はVoyageMPD が起動不良となってしまった。Dual BootでAudio PCとしてのWindows Server 2012R2(Core)は全く問題なく立ち上がるので、これはVoyageMPD起動用のSSDの問題だとすぐ判る。ただし症状は複雑で、起動はするし、一部の機能は生きているのだが、エラーを吐いてしまい正常には動いてくれない。全くSSDがおシャカになった訳ではないようだ。どうもOSの重要な部分がうまく読めないらしい。そこで、SSDのセクターをチェックしてみると、不良がある。不良セクターの使用停止などの修復措置を行わせてみたのだが、症状は好転しない。あきらめてVoyageMPDの再インストール。PC周りは一度不機嫌になると結構てこずる。やれやれ、、、

新Dual PC構成では全体のパフォーマンスが良いのかDAC Link値には余裕があるのだが、普段聴いているレベルのDAC Link値(350あるいは170)ではパーツ変更による「音の変化」は駄耳故にあまり実感できない。それならば、Windows10ベースのControl PCでもテストしてみようかと。 最近の情報ではどうも音的にはWindows10 Pro > Windows10らしいのだが、何か理由があるのだろうか? 本来的には、この違いによって音の差が生じることについては少々疑問も無しとはしていない。当方はメインのデスクトップ機用ということもあってWindows10を購入したので、まずはこれで確認と考えた。

Windows Server 2012R2が平均的に30前後のプロセス数とすれば、Windows10は約3倍の90~100くらいのプロセスが稼動している。いろいろなチューニングファクターはあると思うのだが、基本はプロセス数を減らすこと、と考えればなかなか厳しいかな、と思う。さて、Windows10をインストールしてみて、状況を詳細にチェックしてみて驚いた。もちろん、Cortanaを含めて不要な機能は停止、余分なことはさせない、という前提なのであるが、PCの設定/プライバシーを確認すると、個人情報を収集する仕組みが山のように入っており、デフォルトはこの設定がすべてオンになっている。しっかりと確認しなければ、このような設定は見えず、巧妙に仕掛けられているとも思える。マイクロソフト社の企業的な思惑についてはここでは触れるつもりはないが、ここまで個人情報を収集しようとする姿勢にはちょっと納得できない。また、このような設定、プロセスがかなり多く入っていることによる処理負荷、音への影響が皆無とは到底思えないのだ。ほぼオフにできることは幸い(?)か。

Windows10の話とはちょっと変わるが、アンチウィルスソフトとして、Avastという無料のものを使用している。このソフトは勝手にバージョンアップしてくれるなど結構便利なのだが、ある時から非常に多くの「セキュリティコンポーネント」と称する機能がデフォルトで稼動するようになってしまっている。しかもその数が多く、処理が重い。Windows10などをContorol PCとして使用する場合、一般的なアンチウィルスソフトなども導入するであろうが、その設定内容等は負荷軽減の観点からかなり注意深く確認する必要があるのではないかと思う。

浅学かつWindows10 Proは未導入で確認できていないのであるが、こちらは企業ユーザー用という前提もあるので、企業の情報システム部門によって前述の個人情報収集機能は停止されたものが企業内ユーザーに配布されるものと推測する。あるいは、Windows10 Proではこの機能はデフォルト状態では動いていないのかもしれない。いずれにしてもここは推測の域を出ないので、この部分の設定がWindows10 Proでどうなっているのか至急確認してみたいと感じている。もしかしたら、このような部分のオン・オフの差がWindows10とWindows 10 Proとの処理負荷の差、引いては「音の差」なのかもしれないとの推測も成り立つ。

PCオーディオにおいては、オーディオ機器に比せば相対的に安いパーツも多く、その故障はやむを得ないものと思うし、またその問題判別能力もきちんと身に付けておかねばと実感する。情けなくも不具合で右往左往してしまうのが実体なのであるが、、、また、PCの世界は極めて速いスピードで進化しているので、その変化と速度にもそれなりに追随していかねばならないであろう。ボケッとしていたら老人には冷たい秋風となってしまう、、、


4way構成の設定備忘録(2017年8月15日更新)

項目 帯域 備考
Low Mid-Low Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
FPS
2030M3P1R
Sony
SUP-T11
Scan Speak
D2908
-
スピーカーの
能率(相対差)
dB 97 (+7) 90 (0) 110 (+20) 93 (+3)
定格値
DF-55の
出力設定
dB 0.0 0.0.0 +1.7 +2.5
Analog Att
OFF
マスターボリューム
アッテネーション
dB -7.0 0.0 -12.0 -3.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB 0.0 0.0 -12.0 -6.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 90.0 90.0 87.7 86.5
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz pass

200
200

900
900

3550
5000

pass
Low Pass

High Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-48 12-12 12-12 48-flat Low Pass
High Pass
DF-55 DELAY
設定
cm 23.0 55.5 0 53.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Rev Norm Norm VoyageMPD
環境下
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない


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