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 チェ/28歳の革命/CHE/1 ERE PARTIE 
[HISTORY & HUMAN DRAMA]
2008:スペイン・フランス・アメリカ作品/2009.01日本公開(ギャガ・コミュニケーションズ/日活)
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
CAST-1:ベニチオ・デル・トロ
CAST-2:デミアン・ビチルサンティアゴ・カブレラカタリーナ・サンディノ・モレノロドリゴ・サントロ
CAST-3:ジュリア・オーモンドオスカー・アイザックエドガー・ラミレス/他
「かつて本気で世界を変えようとした男がいた」「20世紀最大のカリスマ「チェ・ゲバラ」の一生を描いた世紀の2部作連続公開!」…キューバ革命のNO.2 チェ・ゲバラを描いた2部作の前編です

STORYは…
◆1964年、ハバナで行われたジャーナリスト、リサ・ハワードのゲパラヘのインタピューはゲパラの将来を予感させるような質問で始まる「アメリカの中南米への支援はキューパ革命の意義を失わせるのではないか?」、アメリカは中南米の独裁政権を支援、その収奪構造が中南米の民衆を貧困に陥れている元凶と…ゲバラは痛いほど知っていた、キューバの旧バティスタ政権でも…アメリカの利益に多大な貫献、その存続の代償として民衆は貧困と無知に喘いでいた ■アルゼンチン出身のゲバラ…医師、中南米を旅してメキシコへ ■1955年7月、メキシコシティー、バティスタ打倒を訴えるフィデル・カストロと会ったゲバラ…“7月26日運動”に参加、1956年11月、革命戦争を戦うためキューバを目指すグランマ号、82名の革命戦士中ただ1人の外国人のゲバラ ◆1964年12月、N.Y.、ケネディ空港に降り立つゲバラ、革命キューバの代表として国連総会で演説のため、そのゲバラを迎えたのは…革命を恐れキューバを逃げ出した亡命キューバ人達による夥しい数の抗議のプラカードと怒号、後ろに垣間見えるアメリカ政府? ■7日間の航海、キューバ東南のオリエンテ州ビノクに上陸した革命軍、アレグリア・デ・ピオでバティスタ軍に発見され…戦闘、革命軍は僅か十数名しか生き残れず&ゲバラも負傷…大損害、それでもキューバ人達の中に志を同じくするものが必ずいると信じるカストロ ■ラ・プラタ川河口の小さな兵舎攻撃で最初の勝利を収めた革命軍 ■1957年3月、ホルヘ・ソトゥス大尉率いる約50名の増援部隊と合流するゲバラ、カストロから部隊の指揮とるように命じられていたが…外国人であるという遠慮、指揮をソトゥスに任せる、カストロから革命戦士としての自覚を持つよう指摘! ■5月28日、エル・ウベロ兵営を攻略する革命軍、重要な勝利も被害甚大、進軍を続けるカストロと別れ…負傷者運搬に従事するゲバラ、その過程で“革命戦士に必要な資質”に対する認識を強固にし…厳しく隊を統率していく…


いつもの仲間から、2009年の1発目はコレでしょう!と言われて…よく知らなかった映画、概略を聞いて見れば…キューバ革命の革命軍NO.2のチェ・ゲバラのお話、本当に面白いのか???今何故に…キューバ革命であり、それをアメリカ映画がやるのか?疑問?なんか嘘っぽくなりそうな予感…突然、妻から見に行くの?と言われた映画(TVで紹介されたらしい)、おすぎが騒がしく宣伝している映画
ちょっと情報収集をしてみる、チラシを見れば…「かつて本気で世界を変えようとした男がいた」、「20世紀最大のカリスマ「チェ・ゲバラ」の一生を描いた世紀の2部作連続公開!」だと、そんな大物の名前を初めて聞いたぞ!?えっ!で…2部作?公開直前、再び妻から「見に行くの?」の質問あり、チェ・ゲバラ役がベニチオ・デル・トロなら…それなりに見られると思い、2部作分の前売券購入×2
で、見て来たわけですが、やはりいろんな点で不安は的中
まず簡単なところからいくと…、中南米ゆえに名前・地名に馴染みがない、髭男が多過ぎ、色合いを落とした画面ゆえ…ともかく人の見分けがつきにくい!私はベニチオ・デル・トロを知っているからまだ良いが…妻は混乱した模様、41歳のベニチオ・デル・トロが28歳を演じるため顔を隠したり&いじってるため…なおさらである
続いては…、やはり世界史としては知っているが、実際のところ馴染みが少ない題材のためノメリこめない、善悪が分かりにくくしてあること(アメリカばかりを悪に描けない?)、革命戦であることから思想的な面が多分にあること、ゲリラ戦のため、映画的な派手さはないこと(手榴弾数個、ロケットランチャー数発程度はあり)、当然ながら盛り上がりのテーマ・ソングなどなし
また、チェ・ゲバラが革命戦唯一の外人参加者であり、革命戦士として成長していくのは分かりますが、もともと頭の良い方のようで…全てオツムの中で対処できちゃうというか、映画にしづらい人物ですね…
ともかく全体的にタンタンと控え目&コマ切れに作製されており、チェ・ゲバラがあまり浮かび上がってこないのは痛手、アメリカならコレでOKなのかな〜?疑問!
まあともかく、タンタンと見てしまいましたし、やはり騒ぐほどでは無かったというのが本音です、ちなみに妻は眠りそうになったとのこと、それから…「もう1作(後編)、券があるんだよね…」と (次は1/31公開です)
公開7日日の1回目(10:20〜)、346席の映画館は2割程度の入りでした(渋東シネタワー3:渋谷)
2000-2009format



 チェ/39歳 別れの手紙/CHE/2 ERE PARTIE 
[HISTORY & HUMAN DRAMA]
2008:スペイン・フランス・アメリカ作品/2009.01日本公開(ギャガ・コミュニケーションズ/日活)
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
CAST-1:ベニチオ・デル・トロ
CAST-2:デミアン・ビチルロドリゴ・サントロカタリーナ・サンディノ・モレノフランカ・ポテンテ
CAST-3:ヨアキム・デ・アルメイダルー・ダイアモンド・フィリップスオスカル・ハエナダ
     マット・デイモン/他
2部構成の後半の映画です

STORYは…
■1965年10月3日、カストロ率いるキューバ社会主義革命統一党がキューバ共産党へと改組&発足式の日、本来中央委員の席に座っている筈のチェ・ゲバラの姿は会場のどこにも見当たらず、既に同年3月…サトウキビ農場の視察に行くと告げ…行方不明、カストロとの不仲説が取りざたされる始末、高まる説明の声、遂に…ゲバラがカストロに宛た4月1日付の手紙を読みあげる、それはキューバにおける地位や市民権の放棄、新たな戦場へと旅立とうとするゲバラの決意、キューバヘの溢れんばかりの愛情とともに吐露したもの、かつてコンゴや南米の圧政を指弾したゲバラ、その言葉を実戦の中で証明しようとしていた…
フイデル
私は今 多くを思い出している

マリアの家で君と出会ったこと
革命戦争に誘われたこと
準備期間のあの緊脹の日々
死んだ時は誰に連絡するかと聞かれた時…
死の現実性を突きつけられ慄然とした
後にそれは真実だと知った
真の革命であれば
勝利か死しかないのだ

私はキューバ革命で…
私に課せられた義務の一部を果たしたと思う

だから別れを告げる
同志と 君の人民に
今や私のでもある人民に









私は党指導部での地位を正式に放棄する
大臣の地位も
司令官の地位も
キューバの市民権も

今 世界の他の国々が…
私の ささやかな助カを求めている
君はキューバの責任者だからでできないが
私にはできる

別れの時が来たのだ

もしも私が異国の空の下で死を迎えても…
最後の想いはキューバ人民に向かうだろう
とりわけ君に

■66年、コンゴでの闘争から撤退したゲバラ、密かににキューパに一時帰国、変装&ラモンと名乗って妻アレイダ&4人の子供達と再会…ゲバラが家族とすごした最後の時間 ■11月3日、OAS(米州機構)特使と偽り…ボリビアのラ・パス空港に降り立つゲバラ、ゲリラ達を一人前の革命戦士へ訓練する腹づもり、事前に手配していた農家を拠点、ゲリラ戦士の志願者達は指揮官がゲバラと知り…感激、しかしゲバラの目論見は早々に崩れ始める、支援を当てにしていたボリビア共産党第一書記モンヘが武装闘争路線に及び腰、ゲバラが外国人だから民衆の支持は得られないと主張、ボリビアの建国者シモン・ボリバルも外国人だった指摘するも…ソ連の意向?個人的な野心?頑なに武装闘争を拒否し続けるモンヘ、共産党の支援が得られないまま訓練を開始するゲバラ、厳しい訓練に耐えかね脱走者、そこから漏れるゲリラ部隊情報 ■隊を率い…南に進軍するゲバラ、都市での工作に送り込んでいた諜報員のタニア、フランス人のレジス・ドブレが隊に加わる、ボリビア解放運動への国際的支援網を組織するようドブレに依頼、だが…帰途政府軍に逮捕・拘留されるドブレ、ボリビア政府は世界中から非難されることになる ■3月、まだ訓練中だったゲバラの部隊が政府軍と遭遇…大勝利、次第に力をつけていくゲリラ軍の実力を見せつけられたバリエントス攻権、アメリカの全面的な支援のもと…軍の対ゲリラ態勢を急速に充実させる、アメリカはキューバ以外での革命を阻止すべく…爆撃機等の兵器のみならず、ベトナムでゲリラ戦のノウハウを身につけた軍事顧問団を派遺、ボリビア軍内部に対ゲリラ用特殊部隊の育成を進めるバリエントス政権の至上命題 ■一方、第二、第三のベトナムを!のスローガンを掲げたゲバラ、緒戦の勝利にも関わらず…山中で苦闘が続く、食料や医薬品の不足、兵士達の士気を次第に蝕み、ゲバラ自身も喘息に苦しめられてく…


うーん、なんだかな〜………だった前作(前編)から3週後に後編となる「チェ/39歳 別れの手紙」の公開されました、TV番組での紹介&高い評価(?)、たたみかけるほどのCM、そして仲間内の推薦(妻を含む)、そこまで言うならと自身で事前の情報収集などもせず…前・後編セットの前売券を購入してましたので、前編がどうであろうと…見に行ってきました
ストーリーはキューバ革命後のチェ・ゲバラを描く映画なのですが…正直なところ、前編同様でして…(前編に引き続き同一スタッフで製作されてますので…あたりまえか)、キューバ革命、中南米の地域事情に詳しくないのは私のせいだとして…、映画自体がタンタン&コマ切れで、内容が前編よりさらに地味なことになっちゃってること、馴染みのない名前&髭面だらけも手伝い…分かり難さに拍車がかかっていること、結果…主役のチェ・ゲバラをスクリーン上から見失うことたびたび、私に鑑賞力がないと言えばそうなのかもしれないが、非常に分かりづらい、眠くなることを予想していたので、飲み物&ポップコーンを用意して眠らないようにしたのですが…眠気に勝てずでした、パンフのストーリーどおりの記憶はあるのだが…瞬間・瞬間で眠ってしまったようです
特にラストあたりの記憶が…コマギレ状態だったりして…(逆に妻は前半がコマギレ)…自爆!!!
追記…どうやら朝食後に飲む薬を間違えたよう…夜の睡眠薬を飲んでいった模様、眠くなるは、これは…
ちなみに公開11日の1回目(10:20〜)、127席の映画館は2割程度の入りでした(新宿ピカデリー7)
2000-2009format