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 ロボコップ/ROBOCOP 
[SF & ACTION]
1988 アカデミー賞[音響編集賞]
1987:アメリカ作品/1988.02日本公開(東宝/ORION PICTURES RELEASE)
監督:ポール・ヴァーホーベン   特撮:フィル・ティペット
CAST-1:ピーター・ウェラーナンシー・アレン
CAST-2:ダニエル・オハーリヒーロニー・コックスミゲル・フェラーカートウッド・スミス
CAST-3:リー・アレンバーグフェルトン・ペリー/他
B級の下のロボットもののSF映画、マンガ的内容、あまりにのろい動きにヤキモキさせられる…のがヒットの原因か?

STORYは…
近未来、混乱する世界、犯罪率の上昇に悩むアメリカ…デトロイト、犯罪の巣窟と化した旧市街、民間企業に委ねられた”市警”、経営する企業オムニ社、総帥オールド・マン、重役会議、セキュリティ・システムの開発責任者ジョーンズ、対武力ロボット”ED-209(2足歩行、腕には機関砲とロケット・ランチャー)”のデモ、失敗、武装解除者の射殺… チャンス!?自分の計画を売り込む重役モートン、サイボーグ警官”ロボコップ”…必要な物…死を待つだけの警官の体… 多くの殉職者を出したデトロイト市警南分署に配属されたマーフィ、平凡な家庭を持つ優秀な警官、仕事のパートナー、タフな女性警官アン・ルイス、一連の警官殺しの犯人とされる男クラーレンスを追う2人、アジト潜入、気絶させられたルイス、蜂の巣にされたマーフィ…運ばれた先は… 数週間後、南分署に配属されたロボコップ、次々と上げる成果… 既に無いはずの人間としての記憶だが…連日のように悪夢に悩まされるロボコップ、ルイスから掛けられた言葉「あなたマーフィ…?」 巡回中、ガソリン・スタンドを襲撃する男=悪夢に現れる男、コンピュータ照会…男はクラーレンス一味、そしてルイスの言った”マーフィ”とは…自分?甦えり始めた記憶、消えた家族達、打ち沈むロボコップ… そんな中、モートンが暗殺される…


マンガ的内容、B級映画ですがヒット…あまりに動きが鈍いので簡単にやられそうなものですが…そこはそれ、映画としては簡単に死んでもらっては困りますもので… しかし中途半端な武装、拳銃を使うくらいなら手に仕込んでおけば…その他、GOならこれでもかの全身兵器にしますが…そうすればもっとB級度も上がったと思います…
(新宿プラザ劇場)
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 ロボコップ2/ROBOCOP2 
[SF & ACTION]
1990:アメリカ作品/1990.07日本公開(東宝/ORION PICTURES RELEASE)
監督:アーヴィン・カーシュナー   特撮:フィル・ティペット
CAST-1:ピーター・ウェラーナンシー・アレン
CAST-2:ダニエル・オハーリヒーベリンダ・バウアートム・ヌーナンガブリエル・デーモン
     マーク・ロルストンジョン・グローヴァー
CAST-3:ジョージ・チャンフェルトン・ペリー/他
前作の設定はどこに行ったのかという続編、B級の下からC級に落下

STORYは…
近未来、環境破壊、悪化する犯罪、放射能物質を含む強力な麻薬”ヌーク”、凶悪犯罪の誘発…対策に追われるデトロイト市、財政困難、OCP(オムニ社)の融資なくしては成り立たない状態…犯罪取締りを放棄してしまった市警、ただロボコップとルイスだけが…”ヌーク”を持ち込んだギャング団のボス、凶悪犯罪者のケインの検挙に熱を上げていた… そんな中、OCP会長オールドマンはデトロイト市の乗っ取りを画策、市の掌握のため、新進気鋭のファックス博士に、ロボコップに続く”サイボーグ・ロボット”の開発を指示… 彼女はロボコップに否定的…思いやりや優しさなどの感情は不用!プログラムに忠実であれば良い、ロボコップの正義感に嫌悪感さえ… ”ヌーク”工場を急襲したロボコップだったが、ケインの配下、メカ・マニアの少年ボブ(12歳)の返り討ち…強力な磁力線とパワーツール、バラバラに分解されてしまうロボコップ… ファックス博士には絶好のチャンス、再生中のロボコップのプログラムを書換え… 規則、規則、規則…規則に縛られ軽犯罪すら取り締まれなくなるロボコップ… そして完成した”2号”には…ケインの脳を組み込んでいた…


あーあ、B級がC級に落っこちちゃった…前回の設定を無視しちゃいけないよ! それからマッド・サイエンティストにはヤッパリ気をつけよう!優秀な警官の脳でさえ押さえ込めなかったロボコップなのに、凶悪犯罪者の脳を移植してはいけない…
ここで見きりましたので「ロボコップ3」は見てません
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ロボコップ3                         ( シリーズ第3作/1993.04 )



 ROBOCOP 
[SF & ACTION]
2014:アメリカ作品/2014.03日本公開(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)
監督:ジョゼ・パジーリャ
出演:ジョエル・キナマンアビー・コーニッシュジョン・ポール・ルタン
ゲイリー・オールドマンエイミー・ガルシア
マイケル・キートンジャッキー・アール・ヘイリージェイ・バルチェルジェニファー・イーリー
マイケル・K・ウィリアムズマリアンヌ・ジャン=バプティストK・C・コリンズダニエル・カッシュ
サミュエル・L・ジャクソンザック・グルニエ
フィリップ・エイキン/他
B級なりに面白かった「ロボコップ」がリメイク、いや今回の場合は「リブート(再起動)」と言うのか?
結構スタイリッシュなフォルムのロボコップだけど…
観てみようかなと…

STORYは…
2028年、世界各国が軍事用ロボットの配備を進行、巨大軍需企業「オムニコープ社」製品が世界で稼働
某国、警備中のロボット軍を紹介するTV、住民を非接触スキャン、テロ組織探し、突然の自爆テロ、切れる中継
アメリカ国民の72%はロボットの国内配備を禁止する「ドレイファス法」を支持、ロボットへの抵抗感
(感情を持たないプログラムに治安を管理されることへの漠然とした不安)
メディア・ジャーナリストのパット・ノヴァック、自らのTV番組でロボットの国内配備の必要性を訴える
オムニコープ社CEOレイモンド・セラーズも内需創出のため…法改正を画策
しかし倫理面での説得力に欠ける両者の主張、世論が味方に付くことはなかった…
打開策を求めるセラーズ、閃き!
犯罪都市デトロイト、熱血警官アレックス・マーフィ、家に帰れば妻クララと息子デヴィッドとの平穏な生活
アレックスと相棒ジャック・ルイス、市内で横行する武器の密売事件に警官が絡んでいる?
捜査中の銃撃戦…病院送りとなった相棒ジャック、アレックスは自宅駐車場、車から警報音、確認、大爆発!
脳・心臓・右手だけを辛うじて残し…死の淵を彷徨うアレックス
この時を待っていたオムニコープ社、クララへの提案
機械による人体補強の第一人者デネット・ノートン博士に身体の再建をさせると言うもの
感情を持つ人間とマシーンの合体“製品”で国民の賛同を取り付けたいオムニコープ社
健全な精神と肉体を持つ(持っていた)アレックスは格好の素材!クララに決断を迫る
3ヶ月後…
中国、オムニコープ社の工場内のラボ、ノートン博士と助手のキム
ノートン博士の呼び掛け、覚醒するアレックス、動かない体に疑問、スイッチ・オン、起動
自身の身体を見てパニックを起こすアレックス、逃走、敷地外の田んぼへジャンプ、切られるスイッチ、強制停止
ラボ、自分の本来の姿…生き残ったパーツを見せられショック、現実を受け入れるアレックス
ロボコップとしての訓練開始、ロボットの軍事指導担当リック・マトックスの指導
人間的な感情・判断処理、敵制圧に要する時間
アレックスの意識にシステム制御付加、視覚映像に細工、アレックスを誤認識させてスピードアップ、何でもあり
製品としての性能を高めていくアレックス、ボディもスタイリッシュにブラックで統一(CEOのイメージ戦略)
リック・マトックス率いるロボット軍とのバトル、最終試験、合格!
ついに帰宅を許されるアレックス、外見に戸惑いながらも受け入れてくれた家族、人としての感情を実感
デトロイト警察本部
盛大なる一般公開が控える舞台裏、ロボコップにデトロイト警察のデータ(膨大な犯罪情報)を転送
市内中の監視カメラ映像も接続される、今動いている犯罪!どうにかせねば!極度のストレスで発作
強制停止させるノートン博士だが…外で待ち受ける群衆とマスコミ、失態は許されない!
ロボコップ出動を急き立てられるノートン博士、已む無く…アレックスの感情をシャットダウンする決意
準備完了、お披露目会場へ、クララとデビィッドに反応しないロボコップ、疑問の2人
ステージ上、登場と共に群衆をサーチするロボコップ、瞬時に紛れていた凶悪犯を逮捕、順調な出だし
その後、ロボコップは圧倒的な解析力と戦闘能力で次々と凶悪犯を逮捕、デトロイトのヒーローに!
オムニコープ社の目論み通り、世論もロボットの国内配備支持に傾き始める
しかし、夫の変貌を受け止めきれないクララ、会わせてくれないオムニコープ社
バイクで出動するロボコップの前に飛び出すクララの訴えかけ!振り払うように出ていくロボコップ
しかし…部屋に籠ってしまったデヴィッド!?って何?情報検索…デヴィッド・デヴィッド・デヴィッド…
封印されていたアレックスの感情が徐々に目覚め始めていく!


ダメだ〜、何だこりゃ?
いまどき素人でも、こんなストーリーは書かないだろうし、カット割りも編集も最低、音響ボロボロ!
何のためのリメイクだったの?悲しいくなるくらい…
全体的にカット割り・編集が変!爆破事件前の妻を抱くシーンあたり、超手抜き!切り貼り、その他も…
スタイリッシュ・ボディなのに違和感あるほど重厚過ぎる起動音、あれは巨大ロボット用だろう?
しかも貼り付けた感満載の違和感…映像と合っていない!
ストーリーもダメダメ、ドラマが描けていない!戦闘がチャチ、バイク・シーンで誤魔化していない?
ゲイリー・オールドマンと子役以外の役者の演技が大根!どーしちゃったのマイケル・キートン!?
そして難点の1!
今度のロボコップは中国製!おいおい分かってるのか?製作者達?
アメリカの軍事産業のラボと下請け工場が中国にあるという設定がOK?ブラックジョークにもなっていない…
危機感なさすぎない?世界情勢を分かっていない?ともかく序盤で腰砕けになってしまいましたね!
監督はブラジル人なのか…地球の反対側の情勢なんて興味ないんだろうね!?
難点の2!
ロボット兵の国内導入に賛成のTV番組のアンカーマンであるサミュエル・L・ジャクソン
彼に語り手を担わせてるが、変な髪形、目障り、うるさ過ぎ、ただただ映画にとって邪魔な存在
なんであんなもの入れたんだろう?
観終わってから…ロボコップよりサミュエル・L・ジャクソンの映像の方が目に焼き付いてしまっていた!
「ロボコップ」と言うより、「ロボット兵の国内配備を熱弁するパット・ノヴァック」に改題しよう!
まあ、もうボロボロですね!B級・C級以下、もう語りたくないね…
まさか、「2」「3」のリメイクしないよね?ああ〜、劇場数少ないし…次はないかな?
ちなみに公開初日の第2回(15:25)、182席の映画館でほぼ満員(TOHOシネマズ六本木ヒルズ SCREEN6)
2011.09format