行・き・ぎ 作品・海外










 CUBE/CUBE 
[MYSTERY]
1997:カナダ作品/1998.09日本公開(ポニー・キャニオン)
監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
CAST-1:モーリス・ディーン・ウィントニコール・デボアーニッキー・ガーダグニー
     デヴィッド・ヒューレットアンドリュー・ミラーウェイン・ロブソンジュリアン・リッチングス
カナダ映画、超低予算映画… 何故、どうして?は捨て置いて…目覚めたら6面にハッチのある立方体の中、出口探し、行けども行けども箱の中、待ち受けるトラップ、役割を振られた人々、生きて出ることは可能?目的は?

STORYは…
目覚め、見慣れぬ立方体(CUBE)の部屋、6面にハッチ、色の違う部屋へ、空気を切り裂く音、バラバラに崩れる男、格納される網状の金属、白い部屋、どのようにしてか集まってきた5人、ここはどこか、なぜここにいるのか不明、性別・年齢・職業…共通項なし、トラップのある部屋と安全な部屋、出口探し、先頭はレン、脱出(脱獄)のプロ、トラップのセンサーも多種、プロもトラップの餌食、数学科の学生レブン、ハッチのプレート(3桁3種の数字)の法則、素数1つ=トラップ、レブンの先導、精神を病む青年カザンを発見、女医ハロウェイの介護、素数法則の崩壊、苛立つ警官クエンティン、デザイナーのワース、CUBEのデザインをしたことを告白…依頼者、目的不明、全体寸法、レブン、CUBE総数17、576、プレートの数字は「デカルト座標」の暗号と判断、外壁を目指して、音声センサー、叫ぶカザン、彼の対応に反発する女医と警官、外壁到達、ハッチの外は暗闇、洋服を繋げたロープで降下する女医、CUBEの振動、落ちかける女医を見放す警官…、警官の暴走、確執、ワースを投げ込んだ部屋には、レンの死体、振出し???果たして脱出できるのか


洋画の特徴ですが、何故それがあるのかは全く不明、しかしハラハラ、次は何が起きるのか?(多少しつこい気もしますが)CUBEとは何のために存在?頭の隅に残しながらも、謎、謎、謎を試行錯誤しながら進むシーンに見入ってしまった。閉じ込められた人間に、それぞれの役割がある。と言うことは、冒頭でいきなり切り刻まれる男は、私達を一気にCUBEの世界へといざなう役どころか…
低予算(国等のバックアップはあるが)で、ここまで作れるんだ!日本映画でも一時期、いいころがあったのに…ガンバレ日本!
(シネ・ヴィヴァン・六本木と書きたかったとこだけど一杯で入れなくて、一時上映のシネセゾン渋谷)
-1999format



 CUBE/HYPER CUBE:CUBE2 
[MYSTERY]
2002:アメリカ作品/2003.04日本公開(メディア・スーツ&クロックワークス共同配給)
監督:アンジェイ・セクラ
CAST-1:カリ・マチェットジェラント・ウィン・デイヴィスグレイス・リン・カン
     マシュー・ファーガソンニール・クローンバーバーラ・ゴードンリンゼイ・コーネル
     ブルース・グレイアンドリュー・スコアラーグリアー・ケントフィリップ・エイキン/他
カナダ発の超低予算映画、あの「CUBE」の続編、但し今度はアメリカ映画…「吉」と出るか「凶」とでるか…

STORYは…
(並べられたベッド…眠らされている人々) ■白く輝く部屋CUBEで目覚めた女性ケイト(心理療法師)、6面の各中央部に扉…その先に同様の部屋が続く、疑問に思いながら進むケイト、同様にCUBE内を彷徨う人間との遭遇、ナイフ片手に混乱・逆上の経営コンサルタントのサイモン、動けない盲目の学生サーシャ、入った部屋にナンバーを記しながらやってきた技術者ジェリー(ケイト達に会うまで3つの部屋が繰り返す…同じ部屋が先回りしている体験)、そして誰も…ココがどこで、なぜココにいるのか分からない、[別の部屋…自分がCUBE内に居ることに混乱している男マグワイア] ■怯えるサーシャを促し次の部屋へ進む一行、ゲーム・デザイナーのマックス(先に6面の扉から顔を出した男)、記憶障害の老婦人ベイリーが合流、次の部屋…首を吊っている男、救出、拷問を受けた様子の男、身分証…国防総省の先端技術者・マグワイア大佐、「暗号さえ解ければ出られる、最初のは規則性が…、最初のは数字で…」、うわ言を繰り返す、脅すサイモン、サーシャが叫ぶ「何かが来る!」 波打ち動きだした壁[アルターウォール]、通過した物を黒焦げにしながら迫り来る、次の部屋へ、逃げるのを拒否するマグワイア、助けようとしたケイトの目前で黒焦げに… ■10番目の部屋、ジェリーの告白…扉のタッチセンサーを設計したこと、全体像不明、量子移動に関する実験プロジェクトと聞いていたと…、ナイフでジェリーを脅すサイモン、その時…壁の模様を指して「四次元立方体だ」と言い出すペイリー夫人、何?解説するジェリーとマックス、空間移動をしているかのように現れては消え、先回りする部屋…四次元立方体の特質…但し理論上でしか存在しない、天井の扉脇に書かれた「60659」の数字を発見、誰が?なぜ天井に?まさか部屋の数? 移動を続ける一行、重力方向が狂った部屋を通過、腕時計を発見…自分の時計だと言うジェリー、全く同じ時計が彼の腕に? ■弁護士のジュリア(パーティで飲み過ぎだと…)が合流、続いて仮死状態にあった男…自らの体&壁に書き込まれた複雑な計算式、「60659」の数字、彼を元同僚のローゼンズワーグ博士(有名な理論物理学者)だと言うペイリー夫人…かつて兵器メーカ「アイゾン社」の理論数学研究員だったと判明、更にペイリー夫人が口にした名前に驚くマックス、「アレックス・トラスク」…正体不明・伝説のサイバーテロリスト、軍事予算に抗議して管制システムに侵入…軍用機をクラッシュさせた、その「トラスク」が関わっているとすれば只事ではないと語るマックス、動揺する一行に構わず扉を開けたペイリー夫人、扉の向こうには…助けを求めるペイリー夫人と背後からナイフを突き立てるサイモンの姿…「彼女を信じるな」の言葉、ガラス・シリンダーに首をはねられた扉のむこうのサイモン、恐怖するこちらのサイモン、四次元空間に存在する平行現実だとするジェリー ■休息中、ジェリーに秘密を明かすサイモン…本当は私立探偵、アイゾン社で行方不明になった女子研究員ベッキー・ヤングを探していた…自分は何かに巻き込まれたのか? 「部屋に何かがいる」というサーシャ、空中に浮く四角い物体、形を複雑に変化、「完璧な四角形の波紋」と…触れようとするペイリー夫人、激しく動き出す物体、危険を察知したジェリーが夫人を突き飛ばす、接触したジェリーの体が切り裂かれる…巨大化する「レーザーCUBE」、逃げ遅れたジェリーが巻き込まれバラバラに…、逃げるサイモン達、パニックするサーシャを助けに戻るケイト、静止、動くもののない空間…小さくなり消えるレーザーCUBE、はぐれてしまった2人 ■ペイリー夫人を脅して脱出方法を聞き出そうとするサイモン、背後の壁に異変、ガラス・シリンダー、首をはねられる!逃げるサイモン、しがみつくペイリー夫人を刺殺して脱出、それを目撃したマックスとジュリアが逃げる、追うサイモン、時間進行の狂った可変タイムのCUBEが連続、逃げ切る2人…かつて自分がこの空間を模したゲームを設計したこと、それを盗作したサイバー社と係争中と語るマックス、すぐに和解すべき…サイバー社の親会社は「アイゾン社」と告げるジュリア…アイゾン社の顧問弁護士、可変タイムCUBEを逃げる2人、キス、そして抱き合う…空中に舞う2人、回転、スピードアップ… ■死んだはずのジェリーと遭遇したサイモン、平行現実を確認、腹が減ったサイモン、取り出したナイフ、ジェリーの悲鳴… ■移動を続けるケイトとサーシャ、さっき休憩した部屋…自分達一行のミイラ化した死体に絶望?


ヴァージンシネマズ六本木ヒルズのオープンに「あのCUBE」の続編…早速行ってきました、予約制ゆえに好みの時間と席を指定したのち、ゆっくりとビル見物、上映時間間際に館内へ…、シネコンならではの座席環境の良さ、「ここを新たな本拠地にしようかな」などと思いつつ上映を楽しみに待ちました、満員でもないのに隣に客…なぜ一つ空けて指定しなかったの?しかもシネコンお約束のポップコーンを抱えた男2人…頼む静かにと心で願う、杞憂であった…良かった
で、今回この映画を見るにあたっては、一切の事前情報を収集せずに見に行きましたが、なんか?前作CUBEが衝撃的だった一つの理由として、どこまでも続くCUBEの舞台設定があったのだが、あたりまえだが「2」である以上、舞台設定はその延長上にあり、その分驚きに欠けるのはやむをえない、今回、何か目新しいものを加えるとすれば「××」だろうと予想していたら…その通りだったもので、なんかチョット寂しい、まあそうは言いながらも、多重化の混乱はナカナカ面白いと思う(但し、日本のお笑い系番組でよく使われるネタが出てきたときは失笑)、また前作のトラップ群にスプラッターが入っていたのに対して、今回はなんか綺麗過ぎの感、もっと過激にやって欲しかった…、それからミイラがお人形さん状態なのもチョットな〜の感じ、今回も低予算だったのだろうか?と思ったら…そうだ今回はアメリカ映画で資金もあるだろうに何故?もっと、どうにか出来ただろうにと思ったりもするが…そうだ世界中からヒットした映画のリメイク権を買い集めるネタ枯れ状態に突入したアメリカに、この映画の続編は無理だったかのかもしれない…?まあ、なんだかんだと言いながら、つまらないわけではなく、それなりに楽しめましたが、できれば、なるべく安く入れる方法を調べたうえで、どうぞ…
(ヴァージンシネマズ六本木ヒルズ2)
2000-2009format



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 CUBE/一度入ったら、最後 
[MYSTERY]
2021.10:日本映画(松竹)
監督:清水康彦
出演:菅田将暉岡田将生田代輝斎藤工吉田鋼太郎
柄本時生山時聡真/他
今何故に「CUBE」のリメイクを日本版でやるのだろう?
しかもかなりの豪華キャスト!
本場物の「CUBE」は低予算映画だけどハラハラドキドキだったが…
出演者だけで、かなりの高額な映画になったんじゃないの?
本来は観るつもりなかったけど、他にいいのが無くて
まあ観てみましょう的な感じ
ムビチケ1500円で視ます!

STORYは…
謎の扉をくぐってきた青年
四角に飛び出す箱、腹を四角括りぬく!死亡!

目が覚めるとそこは謎の立方体CUBEの中だった…
突然閉じ込められた男女6人
エンジニアの後藤裕一、団体職員の甲斐麻子、フリーターの越智真司
中学生の宇野千陽、整備士の井出寛、会社役員の安東和正
年齢も性別も職業も、彼らに何の接点も繋がりもない
理由もわからないまま、脱出を試みる6人
熱感知式レーザー、ワイヤースライサー、火炎放射器など次々と殺人トラップが襲う
仕掛けられた暗号を解明しなくては、そこから抜け出すことは絶対に不可能
体力と精神力の限界、極度の緊張と不安、徐々に現れていく人間の本性…
恐怖と不信感の中、終わりが見えない道のりを、それでも「生きる」ために進む
果たして彼らは無事に脱出することができるのか?


製作費はどれくらいかかったのだろうか?
出演者の豪華さを除くと、意外とセットがチープに見える…いかにもセット感が丸出し
しかし今何故に「CUBE」だったんだろう?
考えるに新型コロナウイルスの影響か?
限定した少人数で撮影可能、セットも最小限で済む
ゆえに出演者にお金が掛けられる?
そうだよな何のひねりもなしに「CUBE」のリメイクを日本でやるんだから
(やっぱり大元の「CUBE」には勝てないな)
そのくらいしないと、観る人がいないよな!
案の定、公開2日目2回目11:10〜で199人のスクリーンに2割の入り
これは早目に撤収だな!
まあ観たい方は、なるべく安くみられる方法で、急ぎどうぞ!
そうだ…今回の「CUBE」はヴィンチェンゾ・ナタリの初の公認リメイクだとさ!
公開2日目の第2回(11:10)、199席の映画館で2割程度の入り(TOHOシネマズ渋谷 SCREEN2)
2011.09format