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 ブレア・ウィッチ・プロジェクトTHE BLAIR WITCH PROJECT 
[HORRER]
2000 ゴールデンラズベリー賞[最低主演女優賞]:ヘザー・ドナヒュー
1999:アメリカ作品/1999.12日本公開(ASMIK ACE ENTERTAINMENT/THE CLOCKWORK/松竹)
監督:ダニエル・マイリックエドゥアルド・サンチェス
CAST-1:ヘザー・ドナヒュージョシュア・レナードマイケル・C・ウィリアムズ
300万円の低予算(最終700万円)で’99年の興行収入第8位となったホラー映画、出演者は3人のみ、撮影はビデオカメラ、互いを撮り合う形態…あまりにリアルで本当に起きたことかとアメリカでは騒ぎになったとか…

STORYは…
1994年10月、メリーランド州バーキッツヴィルの森の近辺でドキュメンタリーを撮影していた映画学科の学生3人が消息を絶った。1年後、彼らのフィルムだけが発見される
全て2台のカメラによる映像…(第1日)へザー、ジョシュア、マイケル…課題のため「ブレア・ウィッチ伝説」のドキュメンタリー製作開始。共同墓地の撮影、町でのインタビュー:ブラック・ヒルズの森に近付かないこと、ブレア・ウィッチにそそのかされた男が7人の子供を惨殺した事件、ブレア・ウィッチの目撃談。モーテルに宿泊、祝杯。(第2日)釣り人へのインタビュー:行方不明になった少女、宙に浮いている女の人。コフィン・ロックでの事件、現地へ向かう3人だが…


アメリカの話しですが、インターネットで実際の事件を装って煽ったり&大学を中心に捜索ビラを撒いたり…戦略の勝利?当初は相手にされなかったらしいです、配給権を買った会社も馬鹿にされたようで。それでも、前記の宣伝?300万円の低予算で’99年の興行収入第8位…でもビデオテープを35mmにするのに400万近くかかってる…まあそれはさておき、限られた予算内で恐怖の効果をあげるため、本当にカメラを持たせて3人を森に置き去りにしたらしい(遠くから追跡はしていた、アタリマエですが)。GPS持たせて&行く先々に指示書…事件通りの日数、食料はほとんど無いに等しい状況…これって「未来日記のホラー版?」、演技?人間を極限状態に追い込んで…演技?映画として…?だから型破り?ブレア・ウィッチ・プロジェクト(&プロジェクト)…そうきたか
この映画はハリウッドに多大なる影響を与えたらしい…アレだけの低予算でも…製作会社の幹部達の格好のネタらしい。まっ、映画の内容については、面白い試みではありますが、それほどという所でしょうか、ただ極限に追いつめられた人間の行動を見ていること自体が怖い?今後に注意…ラスト・シーン?ジョシュアの日記って?完全攻略本?
※補足:日本でもビラ撒いたらしいが、アメリカ東海岸のネタだよ?実物を見てみたい、また続編があるらしい、大金使ってこけたりして…
(新宿ミラノ座)
-1999format



 ブレアウィッチ2/BOOK OF SHADOW / BLAIR WITCH 2 
[HORRER]
2001 ゴールデンラズベリー賞[最低続編賞]
2000:アメリカ作品/2001.03日本公開(K2/日本ビクター)
監督:ジョー・バーリンジャー     製作総指揮:ダニエル・マイリックエドゥアルド・サンチェス
CAST-1:ジェフリー・ドノヴァンキム・ディレクターエリカ・リーセン
     スティーヴン・バーカー・ターナートリステン・スカイラー/他
全ての謎が明らかになる…って、どこが?攻略本等々の書籍も数多く出版(アメリカではサブストーリーがTV放映)、恐らくこれらを全て見ないと判らないのかも…?映画だけならストーリーが破綻しているとしか思えない…かも

STORYは…
1年前の「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の映画の為に、観光客でごった返す「バーキッツヴィル」、魔女などいないと迷惑気味の住民達、便乗しての商売、お土産物屋、件の森を歩くツアー、町のはみ出し者、精神治療施設から出たばかりのジェフ・パターソン企画の「ブレアウィッチ・ハント」、インターネットでの募集に集まった客達…ブレアウィッチことエリーを師と仰ぎ、自ら”ウィッカン(自然の力、魔術を治療に使う良い魔女)”を名乗るエリカ、ブレアウィッチ騒動に関して本を共同執筆中の大学院生のカップル…映画の中に真実が含まれていると主張する民俗学者トリスティン、集団ヒステリー説のスティーブン、そして4人目…墓場でピックアップする約束の女性、ゴス(ゴシック・カルチャー愛好家)の化粧とファッションのキム・リンダ・ダイヤモンド…皮肉屋の霊能力者、魔女は信じないがBW映画ファン… ツアーのスタート、ブレアウィッチ伝説で最も悲惨な現場”連続殺人犯ラスティン・パー”の家(廃墟)でのキャンプ?廃墟の真ん中に巨木?いつの間に?困惑、それでも”エリー”撮影用の機材をセットするジェフ、キャンプ、中国人客を連れた別ツアー5人と小競合い、スティーブンの機転、5人をコフィン・ロックへ送り出すことに成功、パーティーの続き、酒、マリファナ、盛上り…翌朝、眠った覚えがないのに、壊されているビデオ&カメラ、紛失したフィルム、バラバラに破かれたスティーブン達の原稿?突然キムがフィルムの在り処を指摘する…ヘザーのフィルムが発見された石の下…、発見されたテープ、混乱する5人、騒ぎの中、妊娠していたトリスティの流産、病院へ… 厳重なセキュリティに守られたジェフの家(元倉庫)、フィルムのチェックをするジェフとキム、そこには…本人達には全く記憶にない、あってはならない映像が…


全ての謎が明らかになる…どこが?今回は、ブレア・ウィッチ伝説の一面「ラスティン・パー」に関わる事件を中心に展開、前作の3人に何が起きたかについて朧気にわかるのですが、前作ラストは不明、根本的な謎…ブレア・ウィッチについても依然として不明のまま…というか、破綻による混乱を起しているかも…、あそこで死体を収容されてはいけない、ブレア・ウィッチ…昔はいたけど、今はいない?ラスティン・パーの被害者…子供の無邪気で残酷な遊び?付いて来てしまったのは…もし「3」が作られたなら”ブレア・ウィッチ”に関してのネタをもう少し… 前作の宣伝方法のためアメリカでは真偽を含め話題になったのですが、日本ではあくまで映画(虚構の世界)のため、コノヨウナ展開デハ消化不良状態、全てをハッキリさせないまでももう少しどうにかならなかったのだろうか…
パンフを読むと語られていない事実が事細かに書かれている、これを知っていれば多少なり感想も変わったかな?更に、アメリカでは前作と今回の間に”バーキッツヴィル7”というTV番組が存在していたことが判明、2作を繋ぐ部分もあるらしいので、これを見られなかったのも残念だ… 前回は、音楽もありませんでしたか、今回はヘビメタ、これは良いかも…
収穫は「ゴス」のキム・ディレクターのカッコ良さとエリカ・リーアセン
ちなみにワーナー映画50周年記念作品のため1000円ですが、「ワーナー・マイカル」のみでの上映…東京は「板橋」だけ…日頃の活動範囲外のためにやたらと遠い感じが…
それから、2000年のゴールデン・ラズベリー賞のうち「最低リメイク・続編賞」に選ばれています…まあ、”確かに”という面もあるけど、そこまで?他に該当作がなかった?
(ワーナー・マイカル・シネマズ板橋)
2000-2009format



 ブレア・ウィッチ/BLAIR WITCH 
[HORRER]
2016:アメリカ作品/2016.11:日本公開(ショウゲート)
監督:アダム・ウィンガード
出演:ジェームズ・アレン・マキューンキャリー・ヘルナンデスブランドン・スコットコービン・リード
ウェス・ロビンソンヴァロリー・カリー
17年ぶりの「正統続編」だそうだ!今なぜ作る?
そもそも「ブレア・ウィッチ2」は何だったんだろう…散々悪態ついたのに…
正統続編は答えを出してくれるのだろうか?
ハズしても痛くないように、映画の日の鑑賞としました…1,000円は高いか?安いか?

STORYは…
大学生のジェームズ、You Tubeで見た奇怪な動画に衝撃を受ける
メリーランド州バーキッツヴィル近郊のブラック・ヒルズの森で発見されたというテープに収録された…
薄暗い廃屋の内部の様子を捉えたその動画に、姉ヘザーではないかと思われる女性の姿が一瞬映り込んでいる
20年前、モンゴメリー大学映画科の学生だったヘザー
ブレア・ウィッチ伝説を巡るドキュメンタリー撮影にブラック・ヒルの森を訪れ、2人の男子学生と共に消息不明
地元の警察やFBIが大規模な捜索を行ったものの3人は見つからず、未だ真相は謎のベールに包まれたまま
ずっとそのことにわだかまりを抱えて生きてきたジェームズ、生存を確信した姉を探しに行くことを決意!
ジェームズに同行するのは、魔女や超常現象の類を全く信じない友人ピーターとその彼女アシュリー
そして映画科の学生リサ…ヘザー捜索の過程をくまなく記録し、大学の課題作品を撮ろうと意気込む
ヘッドセットカメラ、連絡用のトランシーバー、いざ道に迷った時のためのドローンまで調達する
まず4人は問題の動画をYou Tubeに投稿した同世代の若者、レインとタリアの元を訪ねる
すると彼等も調査隊に参加したい!と、それがテープを発見した場所を教える条件だと主張してきた
ジェームズ達は想定外の展開に困惑するが、2人の希望を受け入れると
いよいよブラック・ヒルの森に足を踏み入れる
一行はレインとタリアのナビゲートに従い、森の奥深くへと進む、川を渡る際にアシュリーが足に怪我
さらにテントで眠りについた最初の夜、森から異様な物音や獣のような何かの声が聞こえてくる
目覚めると、テントの周りにはいくつもの不気味な人形のようなものが吊るされている
朝の筈なのに、時計は午後2時を指していた
怖気づいた一行はひとまず車(森の入口)まで戻ろうとするが…
いくら歩いてもそこには戻れない
苛立ちを募らせたピーター達はレインとタリアの挙動を怪しむ、彼等と袂を分かつこととする
やがてジェームズ、ピーター、アシュリー、リサは、鬱蒼とした森の中を彷徨った挙句
前夜のキャンプ地へ戻ってしまう
かくして携帯さえ繋がらないブラック・ヒルの森で方向感覚も時間感覚も失った一行
本当にブレア・ウィッチの呪いに囚われてしまったのか
果たしてジェームズは目的地の廃屋に辿り着き、姉ヘザーを見つけ出すことができるのか
得体のしれない恐怖に脅える彼等の行く手には、想像を絶する惨劇が待ち受けていた…


えーっ、これが「正統続編」?????????
まず現実か?虚構か?が問われ…、一人称視点のPOV方式が目新しく、怖く、謎が謎を呼ぶ展開だった1作目
(無かったことにされている「ブレア・ウィッチ2」…ブレア・ウィッチ騒動の顛末を描いた?)
そしてPOVは無くなり、ヘッドセットカメラにドローン、HDSLR、GPSまで出てくる正統続編と…
機材は新しくなったが、ただ使っただけの感じ、ドローン一つ生かせていない
ただただキャーキャー言っているだけで、何も前に進まないお話、しかも怖くない
ヘザーらしき映像というものも、そう見えなくもないという感じ?ペンキの剥がれ跡?みたいな、いい加減な感じ
最後の変で同じようなシーン(壁がチラリとよぎる)、やっぱりペンキの剥がれじゃない?
結局、誰が生きていて、誰か死者が出たのかも分からない展開、ヘザーの行方も含めてね…
そして一体全体、謎はどうなったのか?もしかして、次に続くのか?
そうそう、現実味に乏しいのが、姉が消えたのがジェームズが4歳の時だそうだ
4歳の頃に20歳前後の姉の顔を覚えているだろうか、そしてそんなに必死に姉を見つけに行くと思うか
「ずーっとわだかまりを抱えていた」とパンフにはあるが、そうは見えない
何かエピソードの1つも挟んでいれば良かったのに
まあそのへんの設定からして嘘くさいというか、入り込めない原因の一つでもある
本当に怖かったのは、地下水路のシーンのみ!閉所恐怖症の私は本気で恐怖してました、ただそれだけかな…
観終わって…ふぅ〜〜〜ん!というのが第一声
まあ、映画の日の1,000円でも高かった気がするので
それより安く観られる方法か、レンタル待ちがお勧めかと…、たぶん1,800円だと怒るよ!
ちなみに公開初日の第1回(11:30)、90席の映画館で6割程度の入り(TOHOシネマズ新宿 SCREEN8)
2011.09format