行・け・げ 作品・日本







 紫式部 源氏物語 
[ANIMATION]
1987.12:日本映画(日本ヘラルド映画)
監督:杉井ギサブロー
CAST-1:風間杜夫大原麗子萩尾みどり田島令子風吹ジュン横山めぐみ梶三和子常田富士男
CAST-2:大方斐紗子矢崎滋/他
なぜ、私はコノ映画を見たのだろうか?よっぽど暇で、他に見るものが無かったのだろうか?

STORYは…
■桐壷帝の第二皇子…光源氏、政争に巻き込まれることを懸念した父・帝の計らい…臣下の身、美貌と才知…都の人々の注目の的、光源氏に魅かれる女性も多数 ■とある夜、愛しい女性“夕顔”の家に忍び姿で赴く光源氏、しかし…複雑な過去をもつ夕顔は光源氏になかなか心を開かない、一方で…狂おしいほど光源氏を想い&ひたすら彼の来訪を待つ“六条御息所”(光源氏より六歳年上、一人娘あり)、更に彼の帰りを待つ女…左大臣の娘である光源氏の正妻“葵の上”…光源氏に対して素直になれず、夫婦としての心の通い合いは満たされていない、しかし…光源氏が最も苦しむのは義母“藤壺”(父・桐壷帝の妻)への想い、通じてはならない関係…狂ったように藤壷を求め続ける光源氏、病を得て宿下がりをしていた藤壷、帝を裏切る罪悪感を感じながら…我知らず光源氏を受け入れてしまう ■秋、一人の少女を引き取った光源氏、藤壷の姪、尼(祖母)の下で育てられていた“紫”、都を離れた山中でのびのびと育った…都の女達にない魅力、藤壺に似た面差し、自分の理想の女性にしようという目論み ■藤壷が懐妊、第一皇子“東宮”の立場が危うくなると感じる母“弘徽殿の女后”、譲位を早めるべく策動を始める ■藤壷が生んだ男の子…光源氏と瓜二つ、帝は若宮の血が誰のものか知っているのか?光源氏に若宮の行末を頼む ■光源氏に新しい女性が出来る…“朧月夜”、近く兄“東宮”の后となる予定…それを知らなかった光源氏 ■桐壷帝は譲位…朱雀帝の世、葵の上にも光源氏の子供が宿る、初めて夫婦としての心が通じ合うが…それも束の間、物の怪となった六条御息所が葵の上に憑依、出産した葵の上を殺す、自らの所業に恐れをなした六条御息所…伊勢の斎宮となって都を離れる ■桐壷院が亡くなり…尼となった藤壺、光源氏を置き去りに…静かに去っていく女性達 ■様々な女性との関係、得体の知れない不安に襲われ続ける光源氏、一人一人の女性に対する想いも…自らの安らぎの場所を求め続けるがゆえ、光源氏がそれを手に入れようとするとき…肩に降りかかる桜の花びらの幻覚を見る、彼の母が亡くなったときにも舞っていた桜の花びら、当時3歳だった光源氏、その花びらを樹齢千年の桜の巨木のほこらに埋め…石で蓋、大人になった光源氏…記憶の底にある桜の花びらの幻覚に脅え続ける、年月を越え光源氏の中に存在する桜、何を暗示するのか?今、光源氏の元に残っているのは…美しい女性に育った“紫”、そして帝の寵姫となっても関係が続く“騰月夜”だけだった…


どうしてこの映画を見たかを考えてみたが、全くわからない、源氏物語が好きなわけでもなく、好きな女優・声優が出演しているわけでもなし、監督もよくわからない、アニメ・スタッフに至っては全く知らない…が、パンフを見ていて、これが要因だったかというものに思い至る…「平安時代の華麗にして重厚な世界をアニメーションで現そう、メインスタッフはそのためにまず、映画における平安の都作りにとの組んだ」「平安時代の木造建築美を描き出すためには、木材のもつ直線とか建築の透視図がかなり正確でなくてはいけません」「背景に出てくる代表的な建築物を大まかなスケッチにして…実際に家を建てるつもりで、それらの各パーツの寸法を決めていく、例えば床板や柱などの幅何センチ、長さ何センチといった具合…」「家のパーツが揃ったところでコンピュータの登場だ、これらの素材を全てインプットし、画面の上で組立て…」という、映画における『平安時代の京の都の再現』だったのではないかと想像するしだいです、多分…
それから…日本映画「む」のページを開けたことには貢献です
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 源氏物語/千年の謎 
[LOVE ROMANCE & OCCULT]
2011.12:日本映画(東宝)
監督:鶴橋康夫
出演:中谷美紀東山紀之
現実:東儀秀樹蓮佛美沙子甲本雅裕窪塚洋介MariEri
物語:生田斗真真木よう子多部未華子田中麗奈芦名星榎木孝明
尾上松也室井滋佐久間良子高橋綾沙/他
だいぶ前から宣伝チラシ&CM打ってまして…認知度・大
光源氏役の生田斗真 出演陣が豪華
10,000uのオープンセットに衣装デザインの華やかさ!
今回は早くから観て見たいリストに上げてきました(2名の後押しもあり)
あとはいつ観に行くかだけでしたが…ポンと時間が空きましたので観に行く事としました!

STORYは…
「何故、紫式部は「源氏物語」を書かねばならなかったのか……
絢爛豪華な平安王朝の時代
時の権力者・菅原道長は娘・彰子に帝の心を向けさせるため…(手篭めにした)紫式部に物語を書くように命令
(彰子のもとにいれば、流行作家・紫式部の最新作が公開…帝が留まる=彰子に子供ができる可能性UP)
物語の主人公・光源氏は宮中の女性達の憧れの的…光源氏誕生と共に亡くなった母
その母に瓜二つと言われる義理の母・藤壺への狂おしい想いを断ち切れず…
その苦しさゆえに、正妻・葵の上、年上の愛人・六条御息所、癒しの愛人・夕顔と…奔放に愛を求め彷徨う
紫式部が語る「源氏物語」はたちまち帝の心を掴む…道長の思惑通り!
帝と彰子の間に男子誕生
これで道長の栄華は確固たるものとなり、紫式部の役目は終わるはずだったが…
何故か「源氏物語」を書き続ける紫式部
道長の友人で陰陽師の安倍晴明…物語に没頭する紫式部に不穏な気配を感じ始める
天才女流作家・紫式部の叶わぬ愛が…物語を綴らせていた


休みを取った平日一番の回(10:30)に間に合ったのだけど、シネコンの上映情報表示は既に「△マーク」!
何が起きてる?あ〜あ!水曜日は「レディース・デイ(1,000円)」じゃないか〜!
女性だらけの映画館(スクリーン)、男の私は1,800円!なんだこの差別は…800円差!
と怒ってみたが…まあしょうがない
諦めよう

映画の方だが…
そもそもの「源氏物語」は知っておられますよね?せめて前半だけでも…と言う私も前半組ですけど!
それを知らねば面白さ半減でしょうね、楽しむには歴史背景を知っていればなお良しです!
序盤はネタの仕込みで、わりかしタンタンと進みます
中盤から段々とドロドロってしてきて良いかな!?けっこう鳥肌ものです!
安倍晴明まで出てきて…現実と虚構を行き来、事件?解決に動き出す大掛かりなお話ですね
私的には面白かったですよ!オープンセットも凄いし、衣装も凝ってます!俳優さん達が凄い顔ぶれですし!
お子様、文学苦手、歴史嫌いの方は避けましょう!出演者のファン、美術好きはセーフかな!?
まあ、そんなとこですかね!
ちなみに公開12日目の第1回(10:30〜)、159席の映画館は満員(新宿ピカデリー スクリーン5)
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