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宇宙大怪獣ギララ          ( 1967.03 )



 ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一髪 
[MONSTER PANIC & COMEDY]
2008.07:日本映画(トルネード・フィルム)
監督:河崎実
CAST-1:加藤夏希加藤和樹井上純一
CAST-2:福本ヒデ松下アキラ夏木陽介黒部進古谷敏なべやかん和崎俊哉堀内正美
CAST-3:きくち英一渡部又兵衛中田博久藤田光斗
CAST-4:ヘイズ・ジョン/アナトリ・クラスノフ/インゲ・ムラタ/クリスト・ピエトロ/ロベルト・コラサンティ/ウェイン・ドスター/インゴ
CAST-5:ジーコ内山赤澤圭庄司ゆうこ永瀬ひかり井上晴賀河村舞子夏美れい太田衣美森下悠里
CAST-6:みうらじゅんリリー・フランキー水野晴郎
CAST-7:ビートたけし破李拳竜/他
懐かしの1960年代・怪獣映画…ギララが復活!とは言っても、まともなモンスター・パニックじゃないよ!G8首脳が繰り出すおバカ攻撃の数々!ネチコマ!ネチコマ!ネチコマ!ネチコマ!踊る加藤夏希!そして…“タケ魔人”ですから…

【STORY】
■北海道、洞爺湖の湖畔…国際会議場、G8(主要国首脳会議=サミット)開催、ホスト役の伊部首相、アメリカ、フランス、イギリス、イタリア、カナダ、ロシアの首脳達、記念撮影、はじかれる伊部首相、群がるマスコミ、東京スポーツ記者・隅田川すみれ&カメラマン・戸山三平、自社路線…一行から離脱、特ダネ探し ■会議場、京都議定書に反する日本のCO2増加に非難の声、責められる伊部首相、極度の緊張から下痢…トイレとの往復、呆れるアメリカ大統領…日本抜きで進める提案 ■札幌、轟音と共に上空から飛来物、落下&炎上 ■伊部首相に緊急連絡…「札幌に怪獣が現れた?」 ■騒ぐマスコミ ■モニターに佐野博士…状況説明、中国の火星探査ロケットAACベータ号が札幌市街に墜落、ロケットに付着していた宇宙胞子、墜落時の爆発エネルギーを吸収、巨大怪獣が出現、口から火球、破壊される札幌、中国か〜溜め息、怪獣の名前「ギララ」なんてどう?提案する少年…摘み出される、成り行きで「ギララ」に決定!赤い火球になり南東に飛び立つギララ、即刻サミット中止!避難を告げる伊部首相、アメリカのバーガー大統領…怪獣出現に逃げ帰った大統領と言われたくない!政治的な判断で残る首相達(同時通訳の女性をナンパ中のソルコジ仏大統領を含む)、サミットは急遽「G8宇宙怪獣対策作戦本部」 ■政府の情報規制の中…ギララを追うマスコミ、政府の情報規制、商魂たくましく…ギララ饅頭を販売する商店 ■登別の発電所にギララ出現の報、エネルギー吸収? ■地球防衛軍日本支部長官・鳴海、特殊マイクロウェーブ波を使用…昭和新山の地下マグマを活性化!高熱エネルギーでギララを誘き寄せ&新型ミサイル“ハゲワシ”で攻撃する作戦!興味を示さないギララ、周波数UP!反対する科学者、強制!爆発する火山、飛来するギララ ■強行取材のすみれ達、洞爺湖付近の山中…迷子、お囃子の音、向かう2人、不思議な歌&踊り!撮影する戸山、神社の装飾に…興味を持つすみれ、村人に追い返される2人…見つめる少年 ■火山に取り付くギララ、“ハゲワシ”発射、キャッチ&食べちゃうギララ ■伊部首相が下痢で退席、イタリアのピエトロ首相の提案…「ローマ魂作戦」、本気か?と問う地球防衛軍日本支部、決行!誘導弾に誘われるギララ…落とし穴に落下、大喜び!それだけ? ■会議場に響く声…今こそ自分の出番と言う大泉純三郎元首相が出現!


「ギララ」…な、懐かしの怪獣映画じゃないですか!怪獣モノといえば…パッ!と思い出すだけでも…
1952年11月に公開され…1960年代に続編を放ちまくった東宝の「ゴジラ」シリーズ、1965年11月に公開されて大映の「大怪獣ガメラ」に始まるシリーズ、1966年4月公開に公開された同じく大映の「大魔神」シリーズ(3作)、調べて知ったが…第1次怪獣映画ブームらしい!それから1967年3月に松竹も唯一であるが「宇宙大怪獣ギララ」を公開、1967年4月に日活も唯一であるが「大怪獣ガッパ」を公開、1966年7月には東宝で単発の「フランケンシュタインの怪獣/サンダ対ガイラ」てのもあったな…、そしてTVでも1966年に…「ウルトラQ」に「ウルトラマン」がスタート、1967年には金目教が放つ巨大妖怪・メカと戦う「仮面の忍者赤影」もあったな…、などなど…1960年代中盤は怪獣だらけだったのである
でもって…完全に私は ON TIME!です、怪獣好きで…よく親に連れ行ってもらっていて…だいぶ見ている気がするのですが、どうしても「ギララ」だけは、映画館で見た覚えがない、この機会に見るしかない!たとえコメディー映画だとしても!!!なんて力む必要は全くなし!
監督は「いかレスラー」「コアラ課長」「かにゴールキーパー」「ヅラ刑事」「日本以外全部沈没」の河崎実!今回は「ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一髪」ですし…、豪華出演陣の中に「ザ・ニュースペーパー」3名…やはり小泉純一郎、安倍晋三だろう…、そして広告ビラの宣伝文句だが…「この夏、人類滅亡の危機」「世界の命運は“タケ魔人”に託された」と!重要な役割の「ビートたけし」、ということで…モンスター・パニック映画というより、怪獣&コメディ映画であることは見え見え…、見に行こうと思っている方は…その位は知っているとは思うけど、シネコンなんかで突然見ることになったりするかもしれないので…ご注意を!
見ての感想ですが…なるほど、あえてチープなつくり、北海道は札幌で大暴れも…ギララの巨大さに見合う有名建物がない!それでもって登別に昭和新山、洞爺湖、どことも知れない山村…セット代大幅節約!!ギララはモロ着ぐるみの世界…首に呼吸&覗き穴、昔ながらの怪獣映画・TV番組の世界、モロ演技の演技、そして…これでもかの“おバカネタ”が展開される、更に主演の加藤夏希にネチコマ踊り!
全編通して…けっこうクスクス笑い、たまに中笑い&クダラねー!もたびたび、できれば…ラストあたりで、もう一押ししてくれたら…良かったんだけどな、それでもって、まあまあ面白かったあたりかな!?と、ところで声以外に「ビートたけし」は…どうだったのだろうか?
ちなみに公開初日のの第3回(15:25〜)、102席の映画館に35名位でした(シアターN渋谷)
2000-2009format