行・か・が 作品・日本










大怪獣ガメラ                        ( シリーズ第1作/1965 )
大怪獣決闘・ガメラ対バルゴン            ( シリーズ第2作/1966 )
大怪獣空中戦・ガメラ対ギャオス            ( シリーズ第3作/1967)
ガメラ対宇宙怪獣バイラス               ( シリーズ第4作/1968 )
ガメラ対大悪獣ギロン                   ( シリーズ第5作/1969 )
ガメラ対大魔獣ジャイガー               ( シリーズ第6作/1970 )
ガメラ対深海怪獣ジグラ                ( シリーズ第7作/1971 )
宇宙怪獣ガメラ                       (1980 )



上記作品群との区別から、以下は「平成ガメラ・シリーズ」と呼ばれています

 ガメラ/大怪獣空中決戦 
[MONSTER]
1995.03:日本映画(東宝)
監督:金子修介     特撮:樋口真嗣     調音エンジニア助手:野村みき
CAST-1:ガメラ伊原剛志小野寺昭藤谷文子中山忍蛍雪次郎本田博太郎長谷川初範
CAST-2:本郷功次郎久保明袴田吉彦松尾貴史渡辺裕之風吹ジュン渡辺哲
CAST-3:石井トミコ/他
監督:金子修介、特技監督:樋口真嗣による平成ガメラ・シリーズ第1作、少々小難しい内容(子供にはチョットつらい程度)、ゴジラに見られない映像の数々…昼間の都市部での戦闘シーン、同一フレーム内に全てを…凄い!

STORYは…
太平洋上に巨大環礁の出現、座礁したプルトニウム輸送船、急行する海上保安庁、消えた環礁… 後日、漂流する環礁の再発見、海上保安庁の米森、保険会社の草薙の協力で調査、上陸、不思議な金属板、勾玉、はじける光、放り出される調査隊… 他方、行方不明の恩師を探しに姫神島に渡る鳥類学者の長峰(福岡市の動物園勤務)と大迫刑事、島の惨状、巨大な鳥、糞の中に恩師の遺品…移動する鳥をヘリで追う2人…鳥の捕獲を決定する内閣、長峰と大迫に協力を求める環境庁の斉藤、福岡ドームを使った捕獲作戦、手違い…鳥を追うように現れた環礁…体長60mの巨大生物、逃げた1匹を仕留め、ドームへ、超音波で檻を切断し逃げていく2匹の鳥、追う巨大生物… 環礁の金属板(オリハルコン?)の文字の解析「最後の希望ガメラ、時の揺籠に託す。災いの影、ギャオスとともに目覚めん」、古代文明、自ら生み出したギャオスにより滅亡の危機、対抗すべく誕生させたガメラ… 木曾山中に出現したギャオスとガメラ、それぞれを追ってきた長峰と米森、草薙、ギャオスに襲われる長峰、プラズマ火球を吐くガメラに救われる…ギャオスはあと1匹… 巨大なガメラに脅威を感じた政府はガメラへの攻撃を開始… 米森から勾玉をプレゼントされた草薙の娘・浅黄…ガメラと心を通わせることができるように(更にガメラと同じ場所にケガ)…海に逃げ込むガメラ… ギャオスの染色体を調べる長峰と後輩・道弥…雌雄同体にして単体での産卵可能! そんな中、巨大化したギャオスが東京に出現、ついに捕獲を断念、攻撃に転じる自衛隊…


子供の頃からゴジラよりガメラが好き!TV等で全作見ている(宇宙怪獣ガメラは腰砕け状態だったが…)が、今回の平成ガメラ・シリーズは特に凄い!ディティールも結構しっかりしている(映画を見ている最中に突込み入れたくなるようなシーンは少ない)、日本SF映画史上に記録・記憶されるだろう「平成ガメラ・シリーズ」!!
特筆すべきはSFX…昼間の都市部での戦闘シーン(ゴジラは夜間が多い、昼は海か山)、プラズマ火球、東京タワーに巣作りするギャオスのシーン、人間の視線(高さ)、人間と怪獣が同一フレームに見事に納まっている(一般的には、怪獣→逃げる人→怪獣の繰返し、あとは嵌め込みバレバレな映像、足だけのアップで踏み潰されるシーン)等々…
この映画を見たとき、これで日本のSFXも大丈夫と思った(これを書いている現在は、失望中…ガメラ・シリーズで終決してしまったようだ)
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 ガメラ2/レギオン襲来 
[MONSTER]
1996.07:日本映画(東宝)
監督:金子修介     特撮:樋口真嗣     調音エンジニア助手:野村みき
CAST-1:ガメラ/永島敏行水野美紀石橋保吹越満藤谷文子蛍雪次郎長谷川初範川津祐介
CAST-2:渡辺裕之ラサール石井角替和枝ベンガル沖田浩之田口トモロヲ前田亜季梅垣義明
     梶原善
CAST-3:大泉洋田口浩正大河内浩辻萬長安田顕/他
平成ガメラ第2作、前作より多少パワーダウン気味かな?人間側の主役はNTT社員?大丈夫なのかな、勝手に…

STORYは…
流星雨、北海道に隕石の落下、巨大クレータ、隕石本体が行方不明?天文台職員の穂波。移動?怪現象?ガラス材の消失、札幌へ。地下鉄構内に昆虫状生物の群。怪植物の出現。NTTの帯津の元…通信網の混乱情報。怪植物爆破指令も草体の開花、ロケット状の種子…ガメラの出現、プラズマ火球による粉砕。地下鉄構内の怪物の反撃、ガメラの退却、後を追うように出現する「レギオン」…生態解明の努力…シリコンを食べ草体を育てる?電磁波での会話、コミュニケーションを阻害する電波を発する物を敵対視…都会が危ない。仙台に出現したレギオンと草体。避難する人の中に浅黄と穂波の姿、そしてガメラ。浅黄をカバーするガメラ…草体から発射された種子に倒れるガメラ、壊滅する仙台…次は東京?足利市に巨大レギオン出現!自衛隊の出動、群体レギオンの迎撃、そして東京へ…。仙台に倒れるガメラは?


前作と較べるとチョットばかりゴジラが入っていたかな?しかし、いいのかなNTTの一社員がそこまでできるか?甚だ疑問である。絶対できないと思う…が、まっ、いいか。しかし、浅黄が偶然、「仙台」にスキーに行くか?などの突込み入れといて、それでもこのシリーズはゴジラの上を言っていると考える
従姉妹の名前をエンディング・クレジットに見つけた
(ニュー東宝シネマ:有楽町)
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 ガメラ3/邪神〈イリス〉覚醒 
[MONSTER]
1999.03:日本映画(東宝)
監督:金子修介     特撮:樋口真嗣     調音エンジニア助手:野村みき
CAST-1:ガメラ中山忍前田愛前田亜季藤谷文子安藤希蛍雪次郎本田博太郎川津祐介
CAST-2:山咲千里手塚とおる/小山優/堀江慶/八嶋智人/徳井優仲間由紀恵かとうかずこ
     三田村邦彦根岸季衣斉藤暁川嶋朋子渡辺裕之仁科貴石橋保生瀬勝久
CAST-3:津川雅彦袴田吉彦三輪明日美上川隆也重松収掛田誠石丸謙二郎渡辺いっけい
     八嶋智人伊集院光/他
平成ガメラ第3作、踏み潰される側の視点からの物語、非常に小難しいネタ(私好み系)、子供にはツライ、金子監督が「ゴジラ」に行ってしまうため取りあえず最終作か?

STORYは…
ギャオスの世界的大発生。各機関において調査。対ギャオス戦で渋谷壊滅、ガメラ問題も発生。数年前のガメラ対ギャオス戦で両親を失った少女は、ガメラを憎んでいる(直接原因のため)。引き取られた親戚の家でいじめを受け、禁断の地に。偶然、見つけた卵を育てることに(封印されていたもの)。成長した怪獣は彼女の意思と同化を試みる・結果、イリス(ギャオスの変形)と名付けられた怪獣は、ガメラと戦うことに。京都駅壊滅、集まる主要人物達。それぞれの目的を胸に、ガメラ対イリスの戦いが…そしてガメラとギャオスの正体(超古代文明との関係)が明らかにされていく。果たしてガメラは地球の救世主なのか…

今回ガメラ・シリーズの最終作?は、今まで誰も触れなかった踏み潰される側の視点からの物語です。特撮面でも頑張ってはいますが、1作目の昼間の戦闘シーンが懐かしい。古代文明、風水、地球エネルギーを持ち出し、私はうれしいが、周りの子連れは、何がなんだか状態で騒いでいた。かなり難解だし…
従姉妹の名前をエンディング・クレジットで確認
(ニュー東宝シネマ:有楽町)
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