行・へ・べ・ぺ 作品・日本






 ベクシル 2077日本鎖国/VEXILLE 
[SF ANIMATION]
2007.08:日本映画(松竹)
監督:曽利文彦
CAST-1:黒木メイサ谷原章介松雪泰子
CAST-2:森川智之大塚明夫
CAST-3:朴ろ[王+路]美櫻井孝宏柿原徹也/他
2077年、「ハイテク鎖国」した日本への潜入!を描く日本製SFアニメ映画、2004年の「APPLESEED」に続く「3Dライブアニメ」作品

STORYは…
■21世紀初頭、世界的にロボット産業の急速な発展、2050年頃…日本、技術面・生産能力面で他国を大きくリード、様々な分野でロボット製造の市場を独占、しかし…その技術人間の延命パーツ、アンドロイドの実現に及んだ時…世界情勢は一変、国際連合により厳格な国際協定が作られ規制されることに…、最後まで抗議・抵抗した日本だが…決定は覆らず!これを不服とした日本、国際連合脱退を選択!「ハイテク鎖国」へ突入! ■2067年…沿岸に配置された要塞を基点とし…日本を覆うシールド、徹底した情報遮断、物理的出入りは特定ゲートから…特定企業「大和重鋼」の輸出&回収ロボット、関係者の出入りのみ…厳重な管理■日本が秘密のベールに包まれて10年…、アメリカ、雪のX’mas、人里離れた屋敷、大和重鋼・サイトウの招待、集まり来る要人 ■マーク中の人物の不審な動き、動きだす米国海軍特殊部隊SWORD(対外諜報活動担当)…現地へ飛ぶ ■屋敷内、大和の重鋼サイトウの演説、背後で倒れている要人…毒札?次の行動にでる時…SWORD侵入、戦闘へ、サイトウを追う女性隊員ベクシル・セラ少尉、飛来する飛行機、破壊される屋敷、サイトウをピックアップ、足を掴むも…自ら足を切断するサイトウ、落下していくベクセル…着地、連れ出される要人? ■L.A.、SWORD本部、サイトウの足…そのものなのに生体反応なし、アンドロイド?アンドロイド・パーツ?技術の進歩…世界の脅威!情報が欲しい米国、関連する事件のこと、日本潜入を画策! ■ベクシルの部屋、生活用ハイテク機器、同僚&彼氏のレオン(モトカノのマリアは日本人…周知の事実)が同居、共に…日本へ ■船内、「SWORD」のロゴを削り落とす面々、大和重鋼の貨物船に潜入、ファイタースーツに身を隠す、ゲート&セキュリティ突破、シールド突破のため…拡散してしまう信号の解析が必要、信号発信…最低3分間、バレバレだった潜入、迎撃体制の軍隊、信号ストップ、逃がされるベクシル、必死の攻防、予備発信機起動、3分!気絶するベクセル ■SWORD本部、解析完了、クリアになる衛星画像…驚き?何? ■目覚めるベクセル、助けられた…と伝える少年タカシ、外へ走りでるベクセル、ハイテク大国・日本の姿に驚愕…


2004年「APPLESEED」で用いられた「3Dライブアニメ」と同様手法で作成された日本製SFアニメ映画、「APPLESEED」でプロデューサーを務めた曽利文彦が今回は自ら監督した作品です
ストーリーは…70年後、ロボット産業の発展、頭抜けた技術ゆえに世界から孤立、鎖国した日本(10年経過)、アメリカ国内で発生した日本企業がらみの事件、動きだす米国海軍の対外諜報活動部隊SWORD…情報を求めて日本潜入を試みる、主人公ベクシル・セラ…彼女が目撃した日本の姿とは!?そこで発生した事態に…ベクシルはどう対応するのか?…ってな展開です
日本潜入までの序盤は画像的にもナカナカ美しく&迫力・スピード感もあり楽しむことができました、これはだな…と思っていたのですが、問題は中盤以降、日本潜入後、突如ストーリーはタンタン…、画像的にも…あえてCGでの難題(雑踏)に挑戦したことは評価しますが、逆にそれが映画の足枷となってしまったのでは?と思われる、全体的に動きに乏しい中盤でした、終盤はに少し盛り返すものの…ストーリーは単純、敵も弱すぎ!魅力に乏しい…日本人が悪役だとこんなものかな〜、綺麗な画像も…どこかで見た事あるものばかり、こんなこともCGでできますよ!の見本市?ジャグは頑張ってますが…デューンのサンドウォーム?パンツァードラグーン?が頭をよぎる…、なんかよい素材なのにもったいない感じがします…
最後に…ベクシルとマリアの女性2名はカッコよい&綺麗でよし…高評価

※3Dライブアニメ…CG映像の中、人物は「モーションキャプチャー」+「トゥーンシェーダー」技法で描かれるアニメのこと
              人物までCG化すると絵が気持ち悪くなる事象(例:FAINAL FANTASY)に対する手法の一つ
※本当は英題が「VEXILLE」のため…当HPルールでは日本語表記を「ヴェクシル」としたいが、基となる邦題が「ベクシル」のため、「へ」に整理することとしました、よって「へ」のページがOPENとなりました…
ちなみに公開5日目の初回(11.00〜)、540席の映画館は40人程度の入り(丸の内プラゼール:有楽町)
2000-2009format



 ペナルティループ 
[SF & COMEDY & MYSTERY & SUSPENSE]
2024.03:日本映画(キノフィルムズ)
監督・脚本:荒木伸二
出演:若葉竜也伊勢谷友介山下リオジン・デヨン/他
私って「無限ループもの}好きよ!
実は先週の「DUNE/砂の惑星 PART TWO」と来週の「ゴーストバスターズ/フローズン・サマー」の間に…
ポッカリと空白出現!何か観るべき映画は無いか?何か観落としてる映画は無いか?
集まってしまうチラシの束&ネット検索!
ああ〜なんてこったい、「大好物」が転がってるじゃないですか!
今週の観るは「ペナルティループ」に速攻で決定!
単純に「ループもの」大好きなんです!しかも今回は「ダーク系」「救いがない系」ゆえに好物!
最愛の恋人を殺された男が、「殺害犯を(復讐のため)殺した日」が無限ループする「最悪のループ」映画!
目が醒めたらまたあいつを殺しに行かなかればならない?
果たしてどんな結末になるやら楽しみです!

STORYは…
“岩森淳”は画家を夢見ながら「建築模型の制作」で生計を立てる日々を送っていた
ある日、入江の岩場で黒塗りの書類を燃やしている“砂原唯”と出会い…2人は恋人同士になる
ある朝、スーツ姿で部屋を出ていった唯は、殺害され&川に遺棄され、永遠に帰らぬ人となる
-LOOP_1-
6月6日、月曜日、朝6時、時計から流れてくる音楽と「今日の花はアイリス…花言葉は『希望』 です」と言うアナウス
用意された作業着に着替えた岩森、机上の大きな黒鞄を手に部屋を出て、黄色いコンパクトカーで野菜生産工場へ
ひと仕事を済ませて廊下の窓から外を見る!駐車場のバンから作業着姿の“溝口登”が降りてくる
喫煙室で、自販機のコーヒーを飲んだ溝口が胸を押さえて苦しみだす
岩森が自販機の紙コップに毒を仕込んでいたのだ
なんとかバンに戻った溝口の胸に、岩森が小刀を突き刺し、溝口は絶命する
岩森は遺体袋に入れた溝口を沼に沈めて車に戻るが、深夜0時になった瞬間に意識がブラックアウトする…
-LOOP_2-
昨日と同じアナウンサーの「6月6日、月曜日、晴れ」と言う声が時計から流れてくる
昨日と同じ場所に用意されている作業着と鞄を見て、岩森は目を見張る
フロントガラスの鳥の糞の形も、前方に停車する幼稚園のバスも、昨日と全く変わりがない
この日も溝口を車の中で殺害するが、揉み合っている時に顔を少し見られてしまう…
-LOOP_3-
溝口は自販機のコーヒーを、爪を研いている女性に「どうぞ!ボタン間違えて(しまって)」と渡してしまう
遠慮なく受け取った女性は悶え苦しみ、溝口はほくそ笑む
バンに乗り込んだ溝口を後部座席に隠れていた岩森が襲い、最終的に包丁で刺し殺す
だが今回は、顔を完全に見られてしまった…
-LOOP_4-
岩森の体に疲労が蓄積しベッドから動けない
時計のアナウンサーが、黄色いアイリスには「復讐」という別の花言葉があると教えてくれた?
岩森は「復讐」という言葉に反応してなんとか起き上がる
喫煙室で溝口から「やるよ」とコーヒーを渡され、岩森は仕方なく口をつける
溝口は自分用にもう一杯コーヒーを買って旨そうに飲む
岩森はこの展開を予想して、二杯目のコップに毒を仕込んでいた
この日も岩森に刺された溝口は、「なんで俺を殺す?」と言い残して息絶えた…
-LOOP_5-
岩森が窓の外を見ていると、バンから降りた溝口が岩森の方に近づ いてくる
思わずその場を離れる岩森を追いかけてくる溝口!「なんで俺を殺す?」と詰め寄る溝口に…
岩森が“唯”の名を告げると、「あの女か」と瞬時に理解する
直後に上から落ちてきた鞄の中の包丁で、岩森は溝口を刺し殺す…
-LOOP_6-
自動的に走っているバンの運転席で目覚めた溝口は、「またかよ」とひとりごちる
車がいつもの駐車場に自動的に停まると、何度エンジンをかけてもかからない…寄ってくる岩森
「行きたいところがある」!岩森が助手席に勝手に乗り込んでくると、なぜか車が動き出す
到着したのはボウリング場、スコアボードの投球者1が「死刑囚」、投球者2が「執行人」と表示されている
溝口に「今日も殺すのか?」と聞かれ、「もういいんだ、殺さない」と返す岩森だが…(それを見ていた男が何か呟く)
岩森の体が勝手に動いてポーリングボールを溝口に投げつける
辛うじて避けた溝口の頭をめがけて、岩森がピンを何度も振り下ろし、溝口はまたしても息絶えた…
岩森は床の血をモップで拭いている者に、「もうやりたくない」と伝えるが、男は「無理です」とタブレットを取り出し
〈ペナルティを ループ〉の契約書を表示する…最後の「同意します」にチェックマークが入っていた!


よくある「無限ループ系」映画と基本的な構成は一緒です!
何度も何度も繰り返す「無限ループ」に「殺す側」も「殺される側」も気付いてしまう!
なんでこんな風になったか?
一見何でもなさそうな奴…こいつ何か知っている?
「殺す側」と「殺される側」の共通認識、運命共同体?
果たして事態は収束するのか?
を、ダークに!時にコミカルに…
ちょっと序盤の長回しとカット割が素人ぽくて辛かったけど、無限ループが加速してからは良い感じになった!
それから序盤の設定は大いに問題あり!
もうちょっと社会勉強した方がよいよ!と突っ込まれる展開!
(なぜ遺体確認を恋人がするのか?なぜ河原で?遺体袋で顔だけ?とかね…)
決して「大ヒット」の映画ではないが「小ヒット(三遊間ギリギリ抜けた的)」にはなったかな!
まあまあ面白いが、映画館へどうぞ!とまでは言いづらいが
配信なんかでアップされたら観てはどうか?
「99分」とお手頃だしね!
公開2日目の第1回(10:35)、177席の映画館で25人程度の入り(池袋シネマ・ロサ BF)
2011.09format



 HELL DOGS 
[VIOLENCE]
2022.09:日本映画(東映/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)
監督:原田眞人   原作:深町秋生「ヘルドッグス/地獄の犬たち」
出演:岡田准一坂口健太郎
北村一輝松岡茉優MIYAVI吉原光夫赤間麻里子大場泰正金田哲吉田壮辰村上淳
田中美央杏子中島亜梨沙小柳アヤカ
酒向芳大竹しのぶ木竜麻生尾上右近/他
「殺し屋」演じさせたら、芸能界で彼の右側に出る著名人は思い浮かばない!
岡田准一!
とてもジャニーズとは思えない体の鍛えよう!武術の鍛錬具合は最高じゃないか?
(あと5cm背が高ければ、国際スターだったろうな)
彼が今回演じるのは…トラウマを抱えた有能すぎる警察官が…
関東最大のヤクザ組織の潜入捜査官として潜り込む!
取っ掛かりは、相性98%とはじき出されたサイコボーイ!
これを坂口健太郎が演じる!
監督は「関ケ原」「燃えよ剣」と岡田准一を起用し続ける「原田眞人」!
たぶん凄いことになっているはずだ!
楽しみにして観に行くぞ!

STORYは…
かつて警官だった出月〈イデツキ〉梧郎は、館内で発生した強盗殺人事件で愛する人を失った!
彼は(所轄管内の)警官でありながら彼女を守ることができなかったことを悔やみ…
自ら犯人に復讐することを決意する!1人、また1人…実行に移す
強盗殺人事件の首謀者マッド・ドッグを闇に葬った…直後
警視庁組織犯罪対策部特別捜査官の阿内に捕らえられる
阿内の目的
出月を関東最大の広域暴力団・東鞘会に潜入佐生せること
出月の歪んだヒーロー願望、心の闇、圧倒的な強さと狂犬っぷりは他に類を見ないほど…潜入捜査に適任
弱みに付け込まれた出月、その日から“兼高昭吾”として第2の人生をスタートさせる
最初のミッションは、ヘルドッグスの一員になること
ヘルドッグスとは…東鞘会7代目会長・十朱が率いる最強の精鋭部隊
メンバーの中で一番危険なサイコパス・室岡…にまずは喧嘩を売れ!
警察の事前調査では、兼高と室岡の愛称は98%
その数字を信じてタイへ向かう兼高、阿内からはそれ以上の目的は知らされず…
1年後
相性抜群の兼高と室岡、お互いになくてはならない存在となり、着々と東鞘会神津組でステップアップ
あるひ、神津組組長・土岐の推薦で、2人は十朱組長の警護任務を勝ち取る(但しBチーム)
土岐から絶大な信頼を得ている一方で、彼の愛人・恵美裏と関係を持っていることを気にしながら…
着実に東鞘会の心臓部に近付いていく兼高
そうして集めた情報を定期的に阿内に報告
実際には組織内の人間に怪しまれないようにリラクゼーションサロンに務めるマッサージ師・典子を通じて
やがて完璧だったはずの兼高の潜入生活にほころびが出始める
室岡の彼女・杏南…犯罪者・被害者遺族のコミュニティーに参加、誘われる室岡
そこで聞いた…十数年前のスーパーマーケット4人射殺事件の被害者家族に送られてくる20万円!の話
送り主の名は「G.I.」?ヤクザ仲間の中で吹聴しまくる室岡

兼高が警察の犬ではないかと感づいたのは神津組若頭・三神
(室岡は室岡で「G.I.」の噂について調べ始める)
その頃、兼高は阿内から最後のミッションを課せられる!
それは7代目会長・十朱を殺し、速やかに極秘ファイルを奪うこと
信頼、裏切り、愛情、因縁…そして次から次へと明らかになる新事実
兼高と室岡の2人は、予測不能なラストを迎えることとなる…


ほら!やっぱり凄かった!圧倒的スピード感と岡田准一&坂口健太郎の身体能力の高さ!
で、原田眞人監督は分かっていらっしゃる!
題材(原作)、役者陣は出そろっている!それを生かすも殺すも監督次第!編集次第!
よくある潜入捜査官モノにある、長々と任侠世界の内幕をダラダラと描くことはせず…
細かいカット割りとスピード感、プラス音楽のチョイス趣味が良い!
もちろん前述のとおり岡田准一&坂口健太郎の身体能力の高さがある!
しかもこれでもかこれでもかの大量情報の投入!
(原作によるものだが)大量の出演者
誰が味方で誰が敵なの?二転三転するストーリー!
はははっ!これなら任侠モノ好きな前世代住人達は付いてこられないだろうな!
ここ最近観た「Goodbye Cruel World」や「バイオレンスアクション」が立て続けに
任侠世界に重点を置き過ぎて長回しになり…ダラダラしてしまっていただけに
やっと、理解者を得られたようだ!
こういう「スピード感」と、それによる「迫真の演技」「迫力」ってもんで魅せるんだろう!(あえてこの漢字!)
もちろん主役2人の他の役者陣凄過ぎる!
ただこの映画、惜しむべき点あり!
音が悪すぎる!
ヤクザ言葉を大声でガナリ立てる!しかも相当な早口で捲し立てる!
かなり聞き取れない!が、まあ何故かストーリーが頭に入ってくるのは不思議だが?
ともかく聞きづらい!
これって「音声のパッケージ」の問題なのか?
それとも劇場が「パッケージ」をいじっているのか?
うーん、分からない!
でもとりあえずはまあまあ楽しめたのでとしました…ちょっと甘いかな?
松岡茉優さんが、もうちょっとエロかったらつけてたこと間違いなし!

東映の宣伝ベタ!
これだけの映画、3連休最終日、午前10:00の回だとはいえ、270席のキャパに「15人」って何?
前々から、東映さんの宣伝方法には疑問を持っているんだが…
この映画、どこで宣伝した?どうやって宣伝した?
私みたいに、ネットで情報を拾い歩く人間ならともかく…たぶん、一般人知らないぞ!?
一度、東映映画作品の「認知度調査」してみた方が良くない?
ああ〜そうか!ソニー・ピクチャーズが付いているということは、海外展開?
そして2次コンテンツで稼ぐつもりか?
それから
ムビチケ購入していたので、1500円での鑑賞だったが、パンフが1200円は痛い!
「映画の日」「ファースト・デイ」「各種サービス・デイ」だと1200円で観られるので、パンフが同額!?
私が欲しいのは「(公開可能な)ストーリー」「人物相関図」「エンディングロール(のページ)」
写真集並みの分厚さはいらないから、これだけを「ペラ紙」200円で売ってくれないかな?
または、「ネット販売」でもいいよ!
公開4日目の第1回(10:00)、270席の映画館で15人の入り(渋谷TOEI スクリーン1)
2011.09format