行・ふ・ぶ・ぷ 作品・日本






 ファーストラヴ 
[SUSPENSE]
2021.02:日本映画(KADOKAWA)
監督:堤幸彦
出演:北川景子中村倫也芳根京子窪塚洋介
板尾創路木村佳乃石田法嗣高岡早紀清原翔
坂上梨々愛菊池麻衣/他
新型コロナよ、早く収束してくれ!
もっともっと映画観たいのに…公開作品が少ない!
いまだに「鬼滅の刃」だらけじゃないか…
ようやく少しだけ動き出した2月中旬です!

STORYは…
アナウンサー志望の女子大生・聖山.環菜が著名な画家である父親・聖山那雄人を包丁で刺殺する事件が発生
川沿いを血まみれで歩いているところを逮捕された彼女
警察の取り調べにはまるで別人のように言い放つ「動機はそちらで見つけてください」
その挑発的な言葉はマスコミの格好の餌食
連日.環菜をまるでサイコパスのように扱った報道が相次ぐ
この事件を取材することになったのが、公認心理師として活躍する真壁由紀だった
写真館を営む優しい夫・真壁我聞に多忙な日々を支えられ…
.環菜の取材にやる気を見せる由紀だったが
.環菜の担当弁護士が庵野迦葉と知り、顔色を変える
迦葉は我聞の弟であり由紀にとっては義弟
かつて同じ大学に学んでいた2人は…我聞も知らない過去を共有していたのだった
由紀は久しぶりに会う迦葉にやや気まずいものを感じながら
協力し合い、共に.環菜の犯行動機を探っていく
「あの子は曲者だよ!心が読めない」という迦葉の忠告通り
初めて由紀と面会室で顔を合わせた.環菜は感情の起伏が激しく、本心を全く見せない女性だった
急にケラケラと笑いだしたり、かと思うと暗い表情で黙り混んでみたり…
終始.環菜のペースに圧倒されて終わった最初の面会、困惑する由紀
さらに.環菜の母親・聖山昭菜が…娘の弁護側ではなく検察側の証人に立つと…
迦葉から聞かされてショックを受ける
なんとか.環菜の心を開こうとする由紀、週刊誌でスキャンダラスな見出しで報道されていた…
.環菜の元恋人・賀川洋一の存在を知る
2度目の面会で.環菜に賀川のことを尋ねると「無理矢理されました」と自嘲気味に答える
「本当に好きになった男の人と付き合ったことはある?」の質問に…「ゆうじくん」と…
これまでどこにも報道されていない名前をうっとりと口にする、だがほどなくして…
苦悶の表情を浮かべた.環菜の口から獣のような悲鳴が上がり、錯乱状態に!
呆然と見守るしかない由紀だったが、「ゆうじくん」に.環菜の心を読み解く鍵があると気付く
その不安定さを増した.環菜
「ゆうじくん」の存在すら否定し始める、二転三転する証言
取材に応じた賀川の証言は、.環菜の証言とは全く異なる内容
そして賀川の取材の中で、由紀と迦葉は.環菜に日常的に自傷癖があったことを知る
さらに取材を進めていくと、.環菜の母親・昭菜の異常性も浮き彫りになっていく
娘の腕の傷を「ニワトリに襲われた傷でしょ」と平然と言ってのける
娘への愛情は微塵も感じられなかった
だがそこで昭菜が漏らした那雄人が幼き日の.環菜をモデルとして画学生を対象としたデッサン会の…
存在が引っ掛かった由紀
当時のデッサン会に参加していた元学生を探し出して、富山まで取材に向かう
その傍らには迦葉の姿もあった
富山で2人を待っていたのは、衝撃的な事実だった
元学生が見せてくれた当時のデッサン画
それは少女時代の.環菜が、2人の全裸の男性と共にポーズを取らされていた異常なもの
デッサン会に参加していたのは全員男子学生
しかも.環菜が逃げ出さないように監視していたいたのは、父親・那雄人
徐々に明かされていく.環菜の心の闇、迦葉は動揺を隠せない由紀に静かに語りかける…
「由紀には分かっていたんじゃないの?あの子には、自分に似ているところがあるって」
由紀が自分の父親のもう一つの顔をハッキリと知ったのは…
20歳の成人式、鮮やかな晴れ着姿の由紀を前に…
母親の早苗がついでのように打ち明けたのは、父親のおぞましい過去
耐えきれず嘔吐する由紀、無表情で見下ろす早苗
夫にさえ打ち明けられない由紀のトラウマを迦葉だけが知っていた
そして、その迦葉もまた、自身の複雑な生い立ちを打ち明けていたのだった…
帰京後、とうとう「ゆうじくん」に辿り着いた由紀
現在30歳を過ぎた小泉裕二が、当時小学生だった.環菜との関係について重い口を開く…
.環菜の心を開かせるためには、自分の封印してきた記憶をさらけ出すしかない!
覚悟を決めて、.環菜の元へ向かう由紀
2人の息詰まる心理戦の果てに、.環菜がついに語った驚くべき事実とは?
なぜ.環菜は父親を殺さなければならなかったのか
残酷な“ファーストラヴ”に隠された事件の真相に、あなたの愛された記憶が揺らぎだす…


新型コロナの影響で、映画の新規公開がガタ落ちしている中
そして、いまだに「鬼滅の刃」がスクリーンを占拠している中
やっと観たい映画が出てきました!ので、朝一9:50スタートの回に行きました!
前半の.環菜のサイコパスぶり、由紀と迦葉と我聞の関係が謎のうちは
情報欲しさであっという間に前半を見終えました…が
後半のネタがバレるにしたがってスピードダウン
まだまだ終わらないのか?時計が気になる
えっ、まだ30分あるのか?という気分、チョット残念!
でも北川景子、中村倫也、芳根京子、窪塚洋介のキャスティングは良い
周りを囲む、板尾創路、木村佳乃、石田法嗣、高岡早紀も…みんな怪しくて良い
でも1900円かな?高いよな!パンフは950円するしね!
子供1号からは「えっ、映画観に行くの?」と言われてしまうしね…
早く60歳になってシニア料金で観られるようになれば良い…あと●年だな!
公開3日目の第1回(9:50)、199席の映画館で2割弱程度の入り(TOHOシネマズ渋谷 SCREEN2)
2011.09format



 FINAL FANTASY 
[SF&FULL CG]
2001.09:日本映画(東宝)
監督:坂口博信
CAST-1:ミン・ナ(Aki Ross)/ドナルド・サザーランド(Dr.)/ジェームズ・ウッズ(General Hein)/
     アレック・ボールドウィン(Gray Edwards)/ヴィング・レイムス(Ryan Whittaker)/
     スティーヴ・ブシェミ(Neil Fleming)/ペリー・ギルピン(Jane Proudfoot)
CAST-2:ジョン・デミタジョン・ディマジオキース・デヴィッド/他
フルCG作品、小難しいネタは私好み、だけど興行的には(新聞報道より)…この映画の不振でSQUAREは2002年3月期決算で130億円の特別損失計上の予定、米国では目標興行収入100億円の1/3程度、日本国内でも目標額(9億)に届かず、公開3週目にして上映打切り、映画事業からの撤退を決定…

STORYは…
2065年・地球、30数年前の獅子座流星群に紛れて落下した隕石、中東の山中に巨大クレーター、それ以後、地球上に存在する生命体全て(動植物、細菌まで)に突然死が発生し始める、異変の原因、生体反応エネルギー理論による解明、特殊スキャナーでしか観測できない精神エネルギーのみの怪物達”ファントム”、生体エネルギーを奪っていく(死)、有効な対抗策は今だ確立できず…武器の乱用で荒れ果てた大地、厳重なシールドに守られたバリアシティ、生残った人類は1億7000万人のみ… 地球軌道上の宇宙船内、女性科学者アキ(生体反応エネルギー理論提唱者シド博士の助手)、毎日見続ける夢…見知らぬ星に1人立つアキ、その内容は毎日進んで行く、闘争を続ける異形の戦士達…記録、ファントム壊滅作を探る日々、シド博士の理論…ファントム=生命反応エネルギーの波動そのものの存在、正反対の波動で相殺・消滅が可能なはず、但し、人工的に作成できない波動、解析の結果、特定生物8種類の生命体が発生する波動を採取・融合する必要(5つは採集済)、6つ目を探知した地点、ファントムに囲まれるアキ、巡回中の軍・特殊部隊ディープ・アイズの救助も…走り出すアキ、1本の雑草を採取、呆れ・批判する隊員達、その場を納める隊長…アキの元恋人グレイ…、バリアシティ(NY)への帰還、ファントム侵食発見用のスキャン、グレイに反応、アキの迅速な処置で一命を取止める、でも自らのスキャンを拒否するアキ、現れたシド博士のフォロー、融和波動の完成を急ぐ2人には軍との衝突は避けたいこと、評議会でのファントムに関する議論、衛星軌道上に完成したゼウス砲を使いたい軍・ハイン将軍、強大な破壊力はファントムを地下へ追うことに…地球自体を破壊しかねないと反論するシド博士、地球も一生命体であるというガイア理論…波紋(変人扱い)、軍の反撃、即効性を強調、立上るアキ、融和波動完成が近いことを説明、未完成ながら…ファントムに侵食されながら自分は生きていると…、取合えずゼウス砲の使用は回避したものの、軍部に付けこむスキを与えてしまったアキ…侵食されても生きている=ファントムに操られている(単純)と…、アキの監視役を命じられるグレイ、そのグレイにも監視役が…、7つ目の生命体の反応、駆け付けるアキ&ディープ・アイズ、アキの中のファントムに反応したかのように?集まって来るメタ・ファントム、逃走に成功、しかし体調を崩すアキ…第7生命体の波動移植(第1生命体はアキ自身、以後全ての波動は彼女の胸のプレートに集積)処置…アキを落ち付けるため彼女の精神世界に踏み込むグレイ、彼女がだけが見続けた世界の体感、アキが見ていたもの…地球侵略ではない、自分の星を失った者達の執念で辿り着いた亡霊達…武器が無効な理由、知ってしまったグレイ、無謀な攻撃は亡霊を地下に追いやる、その先には”生命体ガイア”が… 一方、評議会のどっちつかずの反応にハイン将軍が独走をはじめる…


皆様ご存知の”FINAL FANTASY”の映画版、全編フルCGの超大作(?)です、動きもほとんど問題なし、風景など普通の映画の合成を考えれば徹底している、当然と言えば当然ですが… 地面の中からの見上げシーン(瞬間的に土が水と化す)など通常不可能なアングルもOK、いろいろな試みもありナカナカ楽しい、各種物体の質感などは本物と見まごうばかり、肌の質感以外は完璧でしょう…そのくらい残しておかないとCGだか実写だか分からなくなるとの意見もあり…しかし、製作に3年は長すぎる、ハリウッドではやらないだろう実写合成で十分だから、戦闘シーンはまんまエイリアン2、ならば実写版で問題無し…、まあアニメ大国・日本の執念か? で、日本に先行して全米公開されましたが、大コケしたようです、おそらく問題はSTORY? 別に”FINAL FANTASY”を体験の必要はありません、RPGを知っていれば展開は判り易い(読める)、ただ、根底に東洋的思想というか、霊的というか、ガイア理論がどうだこうだとナカナカ小難しいネタ、合理主義で割りきれない世界が入り込んでいるため、STORY的に受け入れられにくかったか、そんな内容ですが、このようなネタ…実は大好きなもので、私は十分に楽しめました
今後の展開としてフルCG用のストーリーを!絶対に実写版不可能な世界を!大友克洋の”童夢”などいかがか? 興味のある方、一度、見てみられては!? でも思ったより観客動員数が伸びていないよう…映画館が小さくなる?それとも意外に早く打ち切りか? ちなみにパンフですが”通常版(B4版)”が900円、特別版2500円…一瞬欲しいと思ったけど、通常版を購入…
(2001/10/3追記):新聞報道によると…この映画の不振でSQUAREは2002年3月期決算で130億円の特別損失計上の予定、米国では目標興行収入100億円の1/3程度、日本国内でも目標額(9億)に届かず、公開3週目にして上映打切り、映画事業からの撤退を決定、映画製作により得た技術は今後のゲーム開発に生かしていくと… やはりと言えばやはりの展開、映画事業からの撤退は惜しい、技術をゲームに展開するとともに、是非、日本の”ILM”を目指してもらいたかったものだ…
(新宿プラザ劇場)
2000-2009format



 フード・ラック!/食運 
[COMEDY & DRAMA]
2020.11:日本映画(松竹)
監督:寺門ジモン
出演:EXILE NAOTO土屋太鳳りょう
石黒賢松尾諭
寺脇康文白竜東ちづる大和田伸也竜雷太筧美和子
矢柴俊博大泉洋肥後克広上島竜兵
飯田基祐/他
コロナウイルスのため大作映画のほぼ全てが2021年公開に延期されてしまったため
「鬼滅の刃」と「ドラえもん」でスクリーンが占拠されている今日この頃
私が選んだのは、ダチョウ倶楽部の寺門ジモン監督による
「フード・ラック!/食運」
肉を語らせたら、その右に出るものなしの寺門ジモンではあるが
映画については、ずぶの素人
保険をかけて「TOHOシネマズ」の6ポイント無料を行使しました!

STORYは…
佐藤良人の母・安江が一人で店を切り盛りしている焼肉店「根岸苑」
他界した夫が残していった唯一の形見
女手一つで店を切り盛りし、息子を育てながら…
愛情を込めた手料理をふる舞うことが安江にとって幸せの時間であり
良人にとっても美味しい手料理を食べることが何よりも至福の時だった
人々に愛されていた「根岸苑」だったが…
人気グルメ評論家・古山達也が書いた事実無根の記事により客足は激減
少しずつ活気が戻り始めた頃、忙しく働き続ける安江に構って欲しい一心の良人が事件を起こす
間もなくして安江は店を閉じることを決めたのだった
それから18年後
家を飛び出して、うだつが上がらないフリーライターとして働く良人
ある時、編集者の竹中静香とともに“本物”だけを集めた新しいグルメ情報サイトの立ち上げを依頼される
第一弾のテーマは因縁の「焼肉」!?
引き受けることを決めたものの、仕事に苦悩していた良人に疎遠になった安江が倒れたとの知らせが届く
不治の病を患う安江に会う覚悟が出来ないまま、取材で訪れた名店の先々で…
懐かしい「根岸苑」の味と出逢い
食を堪能し、“人”との繋がりの中で母の思いを知り、良人の中で変化が起きていく
“食運”に導かれた良人が最後に起こした奇跡とは…?


食べ物系の映画が好きなんです!ついつい観てしまいました!
まあ単純明快な内容…寺門ジモンのうんちく映画
知ったかぶりの代表・古山をコテンパンにやっつけたかったんだろうな!?
ついでに、一般人をも笑いものに?優越感に浸っていたか?
かと言って面白くなかったわけじゃない
寺門ジモンの監督は肉が主役なんだけど、非常に美味そうである
それをとりまく出演陣が見事に演じ切って…ちゃんとした映画になっている
まあ良くこれだけの出演者がそろったものだ
寺門ジモンの焼肉パワーか?
公開2日目の第1回(10:50)、145席の映画館で20人程度の入り(TOHOシネマズ日本橋 SCREEN9)
2011.09format



 梟の城 
[HISTORY]
1999.10:日本映画(東宝)
監督:篠田正浩
CAST-1:中井貴一鶴田真由葉月里緒菜上川隆也
CAST-2:永澤俊矢根津甚八山本學火野正平津村鷹志マコ・イワマツ筧利夫花柳錦之輔
     若松武史馬渕晴子田中伸子小沢昭一中尾彬中村敦夫岩下志麻谷口高史
     横山あきお/他
司馬遼太郎の同名小説の映画化、戦国時代、豊臣秀吉暗殺の命を受けた伊賀の忍者(の生き残り)葛篭重蔵、裏で引くのは徳川? 重蔵を支える者、敵対するかつての仲間、そして謎の女…

STORYは…
天正九年、織田信長、伊賀者に謀略をほしいままにされることを嫌い、伊賀の大虐殺を敢行…10年後、豊臣秀吉の天下、嫡男・鶴丸の死、朝鮮出兵。葛篭重蔵…伊賀の乱の生残り、山中に一人隠れ住む。かつての師匠・下柘植次郎左衛門が堺の今井宗久の依頼を持って現れる…秀吉暗殺。裏で糸を引くは徳川家康?京へ向かう重蔵、下忍の黒阿弥、接触してくる女・小萩。京の芝居小屋に潜む下柘植の娘・木さる、京奉行に仕えるかつての仲間・風間五平、甲賀者・摩利支天洞玄、さらに家康配下・服部半蔵(伊賀者)。秀吉の命をかけ、それぞれの思惑(主従関係)、京の闇の中、戦いが繰り広げられていく…

私は、かつて原作を読んでいます。’99初頭より「梟の城」映画化は知っていましたが、この原作をどのように映画化するのか興味がありました。原作にはそれなりに忠実かと思います…故・司馬遼太郎氏に敬意を表してか?映画としては私の頭の中のイメージの方が勝ち過ぎで、見る価値は有りませんでした(原作をそれなりに思い出させていただいたということぐらいのことならどうでもいい)。特撮(決してSFXでは有りません)は、涙が出る程、ひどい…あれなら、今まで通りに撮影していただいた方がマシ…確かに、大坂城(←間違ってません、昔はこっちの「坂」です)などの風景は特撮の領域でしょうが、冒頭のシーンなど子供だまし…いつになったら鑑賞に耐えられるようになるのやら、もう随分と待ちましたが…。  見に行った劇場が元々音響上の問題有りのところ(判っちゃいるけど…行った私の責任?)、映像にアテレコしたような違和感。 セリフのおかしな役者、アレが演出だったら笑うしかない。 さらにCMにかかっている音楽はかかりません、あれに引っかかった人もいるのでは? 某氏より「前売り券買ってるんだけど、どうだった?」と、聞かれました。(原作は読んでいないとの事でした)。最初は、「まあ〜ね」と言いましたが、良心が許さず「やめておいた方がいい…」と言っておきました、苦笑いされましたが…見に行くそうです。 最後に、忍者ものとして普通イメージするのは山田風太郎氏の忍法帖ものでしょうが、司馬遼太郎氏の「梟の城」は、現実的な世界(やはり怪しの世界ですが)に近いため、見る人、特に山田風太郎風を期待されている方には物足りないものかも知れません。 某映画誌のコメント、登場人物が多過ぎて判らないというのがありましたが、普通に日本の歴史を知っていれば、そんなに難しいかなと疑問に思ってみれば、サインは外国の方でした…
(コマ東宝劇場:新宿)
-1999format



 復活の日/VIRUS 
[SF]
1980.06:日本映画(東宝)
監督:深作欣二   原作:小松左京「復活の日」
CAST-1:草刈正雄オリビア・ハッセー
CAST-2:夏八木勲千葉真一渡瀬恒彦森田健作永島敏行
CAST-3:ジョージ・ケネディボー・スヴェンソンステファニー・フォークナー
CAST-4:チャック・コナーズエドワード・ジェームス・オルモス
CAST-5:グレン・フォードロバート・ヴォーンヘンリー・シルヴァ
CAST-6:緒形拳多岐川裕美小林稔侍/他
小松左京の名作SFの映画化作品です!

STORYは…
■1982年・冬、東ドイツの陸軍細菌研究所から盗まれた新種のウイルスMM−88、この細菌…摂氏マイナス10℃で自己増殖開始、0℃を越えると猛烈な毒性を発揮!その時点での増殖率はマイナス10℃の時の20億倍という恐るべきウイルス ■MM−88を奪ったスパイは小型飛行機でアルプスに挑むが…吹雪の中で墜落、アンプルは粉砕し、恐るべき細菌が飛散してしまう ■春、アルプスの雪も緩み始めた頃…各地で奇妙な事件が頻発!ソ連のカザフ共和国では羊の集団死、中国ではアヒルの死体が川を漂い、イタリアでは乳幼児が次々と意識不明になり、医師は悪性は悪性のインフルエンザと診断、「イタリア風邪」と命名 ■初夏、死亡率の高い「イタリア風邪」が猛威をふるう…そのニュースは氷と雪に閉ざされた南極の昭和基地にも伝わっていた、越冬隊員の吉住周三(地震学者)は東京に残してきた恋人、浅見則子の身を案じていた… ■その頃、混乱の極みにある東京、街頭は次々と死んでいく人々で溢れ、病死体を焼く煙が立ち上る、患者でごった返す病院、看護婦の則子も不眠不休で働く、医師達も疲労と病に倒れていく、死の影が確実に忍び寄ってくるのを感じる則子 ■米国はワシントン、ホワイトハウスでは「イタリア風邪」対策の閣議が連日開かれていた、米国のガーランド将軍はソ連の謀略説を唱えるが、クレムリンからのホットラインはソ連首相の死を告げる ■米国、バークレイ上院議員は「イタリア風邪」の原因が、ガーランド将軍が大統領にも内密に開発した細菌兵器MM−88であることをつきとめた…「フェニックス作戦」という細菌戦略が生み出した怪物、そしてMM−88は何者かによって東ドイツに渡ったというが…もはや事は遅すぎた ■夏も終わりの頃には世界は破滅状態に陥った、リチャードソン米大統領は、生存の可能性がある南極大陸の各国基地に最期のメッセージを送る「一致協力して生きる努力を傾けていただきたい…」 ■南極に11か国・863人を残して世界は死滅した ■米国パーマー基地のコンウェイ提督を議長とした南極連邦委員会が結成、たった8人の女性を含む残された人々の生活が始まった、途中海底潜航で偶然になんを逃れたイギリス海軍の潜水艦ネレイド号が仲間に加わる ■1年が経過、依然として世界を征服しているMM−88、相変わらず地震研究に余念のない吉住、人類滅亡の第2の危機が迫っていることを伝える!近い将来、アメリカ東部に大地震が発生、それは核爆発に似た衝撃波をアメリカ本土に与える、その結果…ARS(自動報復システム)が作動、結果ソ連に向けてミサイルが発射される、そうすれば…ソ連のARSも作動!そのうちの一つは南極の米軍基地にも向けられていると…、地震が起きる前に誰かがワシントンに上陸、ARSのスイッチを切断しなければならない、ホワイトハウスに詳しいカーター少佐は自分が行かねばならないと…志願、そして吉住も ■ノルウエーの女性隊員マリトは密かに吉住を慕っていたが、人類の種を絶やさないために、多くの男性との性交渉を義務づけられていた彼女に、吉住を独占する権利はなし、吉住が死の旅へ出発する前夜マリトの愛は燃え上がる「君が生き続けるために役立てるなら……」力をこめて抱き合う二人を染めて、南極の夜が明けようとしていた… ■吉住達2人を乗せたネレイド号が潜航を開始、ワシントンへと向う、アメリカ基地から退避する砕氷船のデッキから見送るマリト ■カーターと吉住の決死行も空しく、アメリカとソ連のARSは起動、ミサイルは発射され…世界は2度死んだ…


小松左京の「復活の日」の映画化!今となっては原作に忠実だったか不明!?当時どのような感想を持ったかも不明…たぶん楽しんだような気かするが、どうだったかな?
-1999format



 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ 
[COMEDY]
2007.07:日本映画(PHANTOM FILM)
監督:吉田大八     原作:本谷有希子 「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」
CAST-1:佐藤江梨子佐津川愛美永作博美永瀬正敏
CAST-2:上田耕一大川婦久美山本浩司谷川昭一朗
CAST-3:土佐信道米村亮太朗湯澤幸一郎吉本菜穂子ノゾエ征爾/他
サトエリ主演、なんとも不思議なタイトルのブラック・コメディ映画、久しぶりに単館系映画を見に行ってきました!笑える度は…まあ当たり前ですが「好き好き」なのでしょうね…

STORYは…
■北陸の山間部、うだるような夏の暑さに閉じ込められた集落、とある日…和合曽太郎と妻・加津子、猫を助けようとして…トラックに轢かれ…バラバラ、不慮の死を遂げる、目撃した次女 ■葬式の日、和合家、喪主・後妻である加津子の連れ子で長男の宍道、甲斐甲斐しく働くその妻・待子、喘息に苦しむ次女・清深、そして…女優を目指して上京していた長女・澄伽が4年ぶりにフラリと舞い戻る、女王の如く…傲慢な振る舞い、とりわけ妹に対する態度(怒り)は普通ではなし、甘んじて受け入れ&異常に気を使う宍道&清深の兄妹も、不思議に思う…人の好い待子 ■4年前、上京し…女優を目指すことを反対された澄伽、激しい口論、逆上…父親の曽太郎にナイフで切りつける、止めに入った兄…出血、額に消えない傷跡、それでも諦められなかった澄伽、上京資金を作るため…クラスメート相手の売春、そんな姉を間近で見ていた清深、沸きあがる創作の衝動、姉の痴態の一部始終を漫画に描き…投稿、ホラー漫画雑誌の新人賞受賞!雑誌に大々的に掲載!村人に自身の恥が暴かれ…結果的に逃げるように上京する澄伽 ■度重なる自己中心的な発言、女優になれない理由…「あんた(清深)が変な漫画描いてあたしをさらし者にしたせいで、演技に集中できなくなったのよ、あんたのせいよ」、仕送り止めないで!家計が苦しいと宍道(炭焼きの仕事)、遺産分けを要求も…借金だらけだった父、暫く田舎にいると…所属事務所へ電話、外部からの苦情…解雇通告!それでもなお…「周りが自分の特別さに気付かない」と勘違い、雑誌に新進映画監督・小森哲生の記事、次回作の話題、女優へのキッカケを掴むため…小森に手紙!思いがけない返事…


病院帰りに時間ができたもので…映画を見ることにし…情報誌を見て見たところ、チョットばかり気になっていた映画が既に上映されていることを発見、一体何が気になったか?…まずはタイトル:「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」と来た、主演は…サトエリこと「佐藤江梨子」、予告CMから推測する内容も面白そう、ただ私の体が弱く…多分この映画までは辿り着かないだろうと思ってたのですが…たまたま時間が合致しました!
内容は…「自分に才能あり、女優になる!」と言う勘違い女&振り回される家族を描くブラック・コメディ、サトエリのキャスティングがハマッタ!?いちいち彼女の言動にイライラしながら(&時に笑いながら)、服従する家族達、主役の対極…義姉の行動&永作博美!に笑ってしまった、小ネタもソコソコ散らばされており…クスッ!
ちなみに303席の映画館ですが…2割弱の入り、笑うシーンに無反応の周囲、一人吹き出し笑いして…なんか気まずい感じが漂う、最後までコノ空気か?と思っていたら…その通りでした、ウーン、困った、なんか楽しみきれなかった感じ
(シネマライズ:渋谷)
2000-2009format



 舟を編む 
[DRAMA]
2014 日本アカデミー賞[最優秀作品賞]・[最優秀監督賞]・[最優秀脚本賞]
2013.04:日本映画(松竹/アスミック・エース)
監督:石井裕也  原作:三浦しをん「舟を編む」
出演:松田龍平宮アあおいオダギリジョー加藤剛小林薫伊佐山ひろ子黒木華鶴見辰吾
渡辺美佐子池脇千鶴八千草薫
宇野祥平森岡龍斎藤嘉樹中村無何有持田加奈子川崎勇人芹澤興人山肩重夫太田順子
信太昌之浪岡一喜東加奈子中別府葵
鈴木晋介並樹史朗又吉直樹中沢青六麻生久美子佐藤智幸林摩耶外波山文明
山谷花純藤村聖子小篠恵奈信太昌之/他
2012年本屋大賞作品の映画化
本を読もうと思ってたんだけど、機会を逸したまま映画化されて公開になってしまった!
これは映画で観ろということか…

STORYは…
1995年、玄武書房辞書編集部、向かい合う監修の松本朋佑とベテラン編集者の荒木公平
間もなく定年を迎える荒木、松本を支えるのはお調子者の編集者・西岡正志と契約社員・佐々木薫だけに…
必ず自分の後継者を見つけ出さなければ…荒木の焦燥はいや増すばかり
しかし辞書編集に向く人材はそう簡単に見つからない、会社で辞書を作っている事さえ知らない社員もいる始末
知っていても…「地味だ」「出世できない」とあからさまに嫌な反応
何より言葉に対する知識と情熱を持ち合わせる社員に出会えない…
ある日、営業部内で変人扱いされ、持て余され気味の男性社員の情報…馬締光也、27歳、大学院で言語学を専攻
営業部に向かう荒木と西岡、馬締を呼び出して問う…「“右”という言葉を説明できるかい?」
あれこれ思い悩んだ末…「西を向いたとき、北に当たる方が“右”」、「他にも保守的思想を右と…」
新しい編集部員が見つかった!
馬締を仲間に加えた辞書編集部…新しい辞書「大渡海」編纂に動き出す
大きさは中型辞典、見出し語は約24万語、編集方針は“今を生きる辞書”
社会が劇的に変わることで溢れ出る新しい概念・言葉を積極的に掲載
略語・俗語・若者言葉も取り入れ、今までにない、今を生きている人達に向けた辞書を目指す!
「言葉の海、それは果てしなく広い!人は辞書と言う舟で海を渡り、自分の気持ちを的確に表す言葉を探します…
誰かと繋がりたくて広大な海を渡ろうとする人達に捧げる辞書、それが大渡海です」…と松本
感銘を受け…一気に辞書編集の世界にのめり込む馬締
用例採集、見出し語選定、語釈執筆、レイアウト、校正…優に15年は掛る地道な辞書作りの作業
しかし一生をかけて取り組む仕事と決めた馬締には、全てを吸収したい大切な毎日
高齢にもかかわらず、合コンに出かけては新しい言葉を集めてくる松本の情熱
ついに定年退職を迎えた荒木から受け継いだ手っ甲
いつも馬締を気にかけ、ちょっかいを出してくる西岡の明るさ、縁の下の力持ち佐々木の寡黙な優しさ
皆を尊敬する一方…馬締は皆に気持ちを伝えられず、皆の気持ちも分からないことを悩む
そのことに気付いたのは馬締の下宿「早雲荘」の大家・タケ
「他の人の気持ちが分からないなんて当たり前じゃないか、分からないからその人に興味を持つんだろ
分からないから話をするんだろう、辞書作りっていうのは言葉を使う仕事だろ?
だったらその言葉を使わなきゃ、頑張って喋んなきゃ!」…タケの言葉に深く頷く馬締
ある満月の夜!飼い猫トラの鳴き声に導かれ早雲荘2階の物干し場に向かう馬締
見知らぬ女性・林香具矢がトラを抱いて立っている
驚き尻餅をつく馬締、運命の出会いを照らす月明かり
香具矢は大家のタケが高齢のため同居することになった孫娘、板前修業中
突然の恋の始まり、仕事が手につかない様子の馬締
松本は「恋」の語釈を執筆するように命じる、編集部員達も応援、佐々木はラブレターを書くことを勧める
言葉のプロでありながら、馬締は香具矢に思いを伝えるにふさわしい言葉が見つけられない
そんなある日、西岡のPHSに不穏な噂…「大渡海、中止になるかもしれない」
果たして「大渡海」は完成するのか?
そして、馬締の思いは伝わるのだろうか?

良い題材、良いストーリー!原作は三浦しをんの同名小説「舟を編む」、2012年の本屋大賞を受賞
「辞書編纂」の物語!
なかなかマニアックなテーマでよろしいじゃないですか、うふふ、マニア心に火が点きますね!
しかし原作につきましては、書店では何度も手にしてたけど、ついつい後回しになってしまいました
そこに映画化の情報、どうしよう映画で観ようかな?
と悩む頃には地元書店から本が消えた…これで完全に映画で決定だな
公開初日の座席を予約、劇場に行ってみれば、ほぼ満員の入り!やっぱり評判は高いのね!
主演が松田龍平と宮アあおいにオダギリジョーを始め…なかなか良いキャスト、嵌ってます!
しかし辞書編纂に15年!第5校に及ぶ校正はなかなか地味に大変な作業
でもそこに集う人々の充実した顔・顔・顔…一生の仕事を見つけた幸運な人々
なんとも羨ましく微笑ましい…しだい、じんわり染みる…いい感じ!である

で辞書編纂が主題の映画のせいか?映画のパンフは900円で…厚さ1cm!ガイドブックか?
シナリオも掲載…、出演者情報も35人分シッカリと…データ打ち込みが大変なことに…
公開初日の第2回(12:20)、303席の映画館はほぼ満員でした(新宿ピカデリー スクリーン2)
2011.09format



 PLAN75 
[HUMAN DRAMA]
2022.06:日本/フランス/フィリピン映画(ハピネットファントム・スタジオ)
監督・脚本:早川千絵
出演:倍賞千恵子磯村勇斗たかお鷹河合優実ステファニー・アリアン
大方斐紗子串田和美/他
早川千絵さんの長編初監督作品にして
第75回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に出品され、新人監督賞にあたる「カメラ・ドール」の特別表彰作
75歳以上の高齢者に自らの生死の権利を保障・支援する制度「PLAN75」が施行された日本
この制度に携わる市役所の職員やスタッフ達
制度の対象者達が苦悩し翻弄されていく姿が描かれる
主演は…倍賞千恵子
その他、磯村勇斗、河合優実、ステファニー・アリアン、たかお鷹、大方斐紗子らが出演
設定が面白そうなので、観に行ってきます!

STORYは…
ライフル銃を手にした青年…進み過ぎた高齢化社会を止めるべく犯罪(自殺)!頻発する同様事件!
少子高齢化が一層進んだ近い将来の日本
超高齢化問題の解決策として…紆余曲折の末に国会は〈PLAN75〉という制度を可決する!
75歳以上の高齢者に自らの“最期”を選ぶ権利を認め、支援するシステム
新制度のニュースが流れる頃
角谷ミチ(78歳)は、仲間達とホテルの客室清掃の仕事をしていた
夫と死別、子供のいないミチ、彼女は古い団地での独り暮らし…会話する相手もなし
夕食を済ませると、あとは寝るだけ
職場では同年代の女性達と助け合って寂しさを紛らわせていた
市役所の〈PLAN75〉申請窓口で働く青年・岡部ヒロム
訪れる高齢者に笑顔で丁寧に説明する…と言っても話の長い高齢者に30分/人の時間制限
ヒロムは相手の顔も殆ど見ずに業務をこなしているというのが実態
フィリピンから単身来日した介護職のマリア
幼い娘(5歳)の心臓手術費用を稼ぐため…より高給の〈PLAN75〉関連施設に転職する
(教会の集まりに参加するマリア、手術代金の寄付を受ける!自転車も貰い嬉しい気分!)
制度利用者の遺品処理などを複雑な思いを抱えて作業する毎日
ある日、同僚の稲子が勤務中に倒れたのを機に、ミチ達高齢者は一斉に退職を申し渡される
(ホテルに「高齢者を働かせている(可愛そう)」という声が寄せられているという理由)
更に、終の住処と思っていた団地の取り壊しを伝える“張り紙”
ミチは新居とに仕事を探すが、高齢のために見つからず、徐々に追い詰められていく!
深夜の交通整理員のアルバイト、生活に困窮、食事配給の世話になるハメに…
ヒロムは制度の申請に来た叔父の岡部幸夫と再会する
近親者(三親等以内)ゆえに担当を外れることとなるヒロム
甥として孤独な生活を送る幸夫と向き合うようになる
一方、ミチは遂に〈PLAN75〉を申請する
コールセンターからの定期的サポート電話
彼女とは孫ほど年若い担当の成宮璃子を「先生」と呼び、毎回15分の会話を楽しむ
そんなミチの無理な頼み(ルール違反)、実際に対面して打ち解けていく
今まで〈PLAN75〉に何の疑問も持たなかったヒロムと璃子
それぞれの相手の顔を見て交流することで…
年齢で命の線引きをすることに理不尽さを感じ始める
ミチの〈PLAN75〉実行前日、思い悩み機械的に最終確認する璃子
「いつも先生とおしゃべりできるのがうれしかった、本当にありがとうございました」
普段通り明るく会話し、電話を切るミチ
そして…最期を迎える朝
ミチは慣れ親しんだ団地のベランダからの風景を見つめてから
一人バスに乗り、施設に向かう
同じ日、車を運転してきたヒロムの前に、こざっぱりと身なりを整えた幸夫が現れる
最後の食事、酒、そして施設へ…


えっ?平日の午前中10時代なのに…映画館が大混雑!何が起きている?
確か今日から公開で同時刻開場なのは「PLAN75」「峠/最後のサムライ」「ナワリヌイ」
他に「トップガン/マーヴェリック」「機動戦士ガンダム/ククルス・ドアンの島」
まあいろいろと重なった?
ところで「PLAN75」は234席キャパのスクリーン、平日午前中で6割程度の入り!
半分若者、半分は高齢者(私よりも上と思われる)…大丈夫かな?こういう映画観てと心配?
だって、「この映画は指定席ですか?とシアター入口で聞いているおばあちゃん(スタッフ案内)」とか
「1人でシアター内の階段も上がれないおばあちゃん(スタッフサポート)」だとか
「腰90度曲がって下しか見てないのに、ポップコーンとコーラのセットを掲げ持って進むおばあちゃん」とか
大丈夫?この映画観られるの?よっぽどそっちの方が気になって仕方がない!
(多分、フーテンの寅さんの“さくら”…倍賞千恵子を観に来たのかな?)
(それとも老人コミュニティの中ででも話題になっているのかな?まあそれはないか?)
映画自体は、超高齢化社会が進み立ちいかなくなった日本
紆余曲折の末「PLAN75」という世界でも初の制度が施行!
75歳から自らの生死を選択できる制度
制度を受け入れると「使い道自由の10万円」「合同葬を選べば葬儀費無料」特典の数々!
時代?孫達のためだと思えば…受け入れる者、まだまだ生きられると思う者(暮らしにくくなるが)
すんなりと受け入れる若者達(市役所の職員、スタッフ)だったが…
こと自分の身近な者が関わってくると、思い悩み始める…
果たしてこの制度の是非は?
(一方で、生活保護だとか、低所得者層への食事配給などの問題も横切る)
まあここまで極端ではないにしろ…何か考えねば、若者に負担のシワ寄せが行くことは自明の理
高齢者層は何かを諦めることor何らかの不自由を受け入れなければならなくなるだろうな
さっき例にあげたような御老人たちにも考えてもらわねばならないだろうな!
まあそういうわたしだって人のことは言えない年齢になりつつある
どこまで働けるかな?
子供達には迷惑かけずにやっていけるかな?
ああ〜でも年金は貰うよ!だとか…
まあ健康に生きて、老後をしばらく楽しんで
若い世代にあまり迷惑かけない(支援はしたい)で、コロッと亡くなりたいものだ!
まあみんながそう思うわけでもないし…
映画の如く、自分の親族・友人には長生きしてもらいたいと思う若者もいるから…難しい!
センセーショナルだけど、問題提起にはなる映画だと思う!
まあ仕掛けたネタ…カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門の評価かな?
映画自体は、長回ししたくなりそうなところでも、割と細かいカット割りでテンポも良いし
暗く重くなりそうなシーンも、なんかサラっと流したり、笑いを入れたり!
オファー時点では、否定的だったけどという倍賞千恵子も納得してからの演技
磯村勇斗や河合優実なんかも良い感じで
まあ話題作としてご覧いただければいいと思います!
公開初日の第2回(10:50)、234席の映画館で6割程度の入り(新宿ピカデリー シアター6)
2011.09format



 プリンセス トヨトミ 
[DRAMA]
2011.05:日本映画(東宝)
監督:鈴木雅之
出演:堤真一綾瀬はるか岡田将生
中井貴一和久井映見森永悠希沢木ルカ笹野高史江守徹玉木宏甲本雅裕宇梶剛士平田満
菊池桃子村松利史合田雅吏宅間孝行駿河太郎/他
今週は映画を見ようかどうか…悩んでました、「アジャストメント」「プリンセス トヨトミ」または「見ない」
ここのところ毎週映画を見てきたので、妻が「明日は何時の映画?」の一言、うーん、やっぱり見に行こう
で、どっちだ?
そうだ「プリンセス トヨトミ」の原作者は「鴨川ホルモー」の万城目学ではないか!これは期待しても良いかも
そうだ「プリンセス トヨトミ」にしよう!えっ…映画館が小さいとこばかりじゃないか!
しかも結構、予約で埋まっている!
仕方ない、スクリーンサイズはともかくとして…急いで席をキープせねば!1800円也
ということで…急に「プリンセス トヨトミ」に決定しました!

STORYは…
7月8日金曜日、午後4時…大阪が全停止した
遡ること4日前の月曜日、東京から大阪にやって来た3人の会計検査院調査官
国家予算が正しく使われているか調査するのが仕事
税金の無駄遣いを許さず、調査対象を徹底的に追い詰める“鬼の松平”と恐れられる松平元、超エリート
その部下…天性の勘で大きな仕事をやってのける“ミラクル鳥居”こと鳥居忠子
日仏のハーフでクールなイケメン新人調査官の旭ゲーンズブール
3人は府庁、私立中学校などなど順調に大阪での実地調査を進め、次の調査団体のある空堀商店街を訪れる
その商店街には、ちょっと変わった少年&少女がいた
お好み焼き屋“太閤”を営む真田幸一・竹子夫婦の一人息子・真田大輔…女の子になりたいという悩み
セーラー服着用を強行!ヤクザの息子からイジメを受けている
その幼馴染・橋場茶子は大輔と対照的に男勝りで…いつも大輔を守ってきた
(そんなやりとりに関わってしまった鳥居)
空堀商店街に到着した調査員一行、長浜ビルの「財団法人OJO(大阪城址整備機構)」の検査を無事終了させる
食い意地のはった鳥居の願い!OJO真向いのお好み焼き屋“太閤”に入店…食事
OJOに携帯電話を忘れてきたことに気付いた松平、一人Uターン
先程まで働いていた職員の姿が忽然と消え、静まり返った状態、電話は不通、机の引き出しは空!?何?
翌日再訪、昨日の一件をの説明を求めるも、経理担当の長曽我部にノラリクラリとかわされる
不信感を募らせた松平はOJOを徹底調査することを決意する…も全くボロは出ず
諦め始めた鳥居も「これでOJOが嘘をついているとしたら…大阪中が口裏を合わせていることに…」と不満気
その時、松平が目にした扉!脳裏に閃いた考え…「そうだ、大阪の全ての人間が口裏を合わせている!」と!
(組織もビルもオカシイ?調査で訪れた学者から建物についても意見を求める…大阪城の抜け穴)
再び「OJO」を訪れた松平、職員が消えた理由…不審な扉の先に何かある?
扉を開けるように求める松平、断固拒否の長曽我部
その前に現れた、お好み焼き屋“太閤”の主人・真田幸一!「私が案内しましょう」と…長い長い廊下
突然の広間、国会議事堂のような場所
彼が発した言葉に松平は耳を疑う…、「大阪国議事堂」&「私は大阪国総理大臣、真田幸一です」と…


映画を見終わって…
うわ〜〜〜!なんじゃコレ?つまんねえ〜〜〜!
映画終了後に退場されていくお客さんも皆一様に無口
原作は面白いという方も多いようだが、ともかく映画はつまらないし、笑えもしない!
荒唐無稽なのは理解のうえ…それでも多少は現実的な展開だとか、映画内での統一感とかあるでしよう!?
終始なんだコレ状態…書いてくとたくさん出てきそうなので止める!時間がもったいない!
堤真一に中井貴一!本当に納得してたんだろうか?
まあ難しいこと言わんと、その辺は察して〜な!で押し切っちゃったかのような映画
見所は、綾瀬はるかの胸が揺れまくる全力疾走シーンだけか!?
妻が情報番組で見たのは…撮影苦労話とヤッパリ綾瀬はるかのオッパイ・ネタだったと言ってた
僅か数分の映画情報コーナーで全てを語れる内容
ともかく、1800円返せ!です
滅多に悪く言わないお父さんが、金返せって言うんだから、相当酷かったんだね…と子供
ちなみに公開初日の初回(11:20〜)、159席の映画館は満員でした(新宿ピカデリー スクリーン8)
2011.09format