行・ 作品・海外






 黄金のアデーレ/名画の帰還/Woman in gold 
[DRAMA]
2015:アメリカ・イギリス作品/2015.11:日本公開(GAGA)
監督:サイモン・カーティス
出演:ヘレン・ミレンライアン・レイノルズダニエル・ブリュールケイティ・ホームズ
タチアナ・マズラニーマックス・アイアンズ
チャールズ・ダンスジョナサン・プライス/他
11月末には別趣味の蕎麦打ちをするために…映画が先送りになってしまいました
12月は、まさかの「007」「SW」で映画枯れ?
11月公開の映画に戻って観ております!

STORYは…
1998年、ロサンゼルスの小さなブティックを切り盛り、夫亡き後も一人で溌剌と生きるマリア・アルトマン
ユダヤ人として波乱の人生を共にしてきた姉のルイーゼが亡くなり…流石にに寂しくてたまらなかった
彼女には既に新たな目標
ルイーゼは故郷のオーストリア政府に…ナチスに没収された伯母の肖像画の返還を求めようとしていた
法が改正され、近々過去の訴えの再審理が行われるのだ、姉の遺志を継ぐと決めたマリア
友人の息子で弁護士のランディ・シェーンベルグに相談を持ちかけるつもり
独立も上手くいかず、妻のパムと赤ん坊を養うため再び雇われの身のランディ、母に言われ渋々マリアを訪ねる
問題の肖像画はウィーンのベルベデーレ美術館が所蔵するクリムトの名画、モデルはマリアの伯母アデーレ
彼女の遺言で寄贈されたとされているが…マリアも姉も遺言書を見たことがない
ランディは高い弁護料は払えないというマリアの依頼を断るが…ネット検索、最低でも1億ドルの評価額に驚き
会社から1週間だけトライする許可を得る
家族や全てを奪われ、友人を殺された国に2度と戻る気はなかったマリア
実の娘のように可愛がってくれた伯母の面影を胸に、かこと向き合う旅に出る決意のマリア
ウィーンに着き、かつての自分の家の前に佇むマリア
偉大なるアーティストや音楽家、作家達が出入りしていた日々を懐かしむ
著名な作曲家だったランディの祖父も訪ねてきたと聞いても…ピンとこないランディ
その時、ジャーナリストのフベルトゥス・チェルニンが2人に戦う手伝いをしたいと声を掛けてくる
政府は国のイメージアップとして返還を持ち出したが、重要な美術品は手放さない筈だと言う…
ホテルの部屋に落ち着いたマリア、オペラ歌手の卵だった夫フリッツとの結婚式に想いを馳せる
ナチスの不穏な影が迫るなか、父の願いで豪華な宴が開かれた
病に倒れたアデーレの姿は既に無かったが…絵の中の思い出のネックレスを伯父からお祝いに贈られる
間もなく伯父は姉ルイーゼを連れてチューリヒへと発った
両親と共に後を追わなかったことを今でも深く後悔するマリア
ウィーンの美術館を訪れ…伯母との再会、この絵を奪われた頃のことを決して忘れないマリア
ヒトラー率いるナチス軍、歓喜の中で花を投げて迎い入れたオーストリア
一方次々と捕えられるユダヤ人、監視下に置かれるマリアの家族、近隣への外出にも制限
フベルトゥスの力添え、美術館の資料館からアデーレの遺言書が見つかる
確かに寄贈すると記されているが…夫の死後という条件が破られていた
しかも絵画の所有権は実は伯父にあり、マリアと姉に全財産を遺すという伯父の遺言が法的効力を持っていた
遂に審問会の日、「出来ることなら、私も元の自分に戻りたい」と語るマリアのスピーチ
いつも強気な彼女の真の想いを知るランディ
ところが審問会は新たな証拠を却下、返還を拒否
文化大臣は「ご不満なら残る道は裁判です」と言い放つ
マリアは毅然と「恥を知りなさい」と一喝するが…この国で裁判を起こすと180万ドルの預託金が必要!
ウィーンの街、見覚えのある薬局
ナチス占領下のウィーンから逃れる最後のチャンス、両親との別れ、逃げ出すマリアと夫
薬局で見張りのナチス将校を振り払い…逃走用の車へ、飛行場、ケルンを経由してアメリカへ亡命した過去
翌日、オーストリアを去る前に、マリアと共にホロコースト記念碑に祈りを捧げたランディ
曽祖父母が殺された収容所の名前を見て、初めて彼等の無念を心から感じる
己のルーツを理解したランディ、もう元の暮らしには戻れない
何とか法の抜け道がないか、仕事の合間に勉強を続けていた
9ヶ月後、とうとう彼はチャンスを手にする
アメリカで訴訟を起こせる条件を見つけたのだった
アメリカ最高裁を味方につけたマリアとランディ
その頃のランディ…会社を辞めたことでギクシャク、妻との絆、マリアとの信頼関係も揺るぎないものへ
このまま争い続け、裁判に持ち込んでも時間が掛ると判断したランディ
オーストリア側に和解案を持ちかけるが拒まれてしまう
マリアの年齢を考え、オーストリア国内で調停を行うことが迅速な決着のための最善策と考えるランディだが
この件から一切身を引くと言うマリア、しかし調停を強行するランディ
ウィーンでの調停の日
スピーチするランディ、そこに…2度と故郷の地を踏みたくないと言っていたマリアの姿
ランディは自らのルーツに立ち…「我々は祖国に対して犯した罪を認めるべきだ」と訴える
果たして、アデーレの肖像はマリアの元に戻されるのか?
そして絵が取り戻せれば、彼女の過去は清算されるのか?


うん!とても無理そうなことを引っ繰り返した実話の映画化
なかなか面白い!
体面を重んじてカッコつけたオーストリア政府をコテンパンにやっつけちゃったのね!
しかも新人弁護士が意地の戦い!
クリムトの代表作品、オーストリアのモナリザ、そうは簡単に手渡せなかったのにね…
ついにマリアが切れてしまったのには…笑い
しかしヘレン・ミレン、とても70歳とは思えない…お美しい
このような映画、ガラガラかと思いきや…新宿で7割程度の入り
引っ掛かるとこが多かったかな?
公開15日目の第2回(11:50)、88席の映画館で7〜8割程度の入り(TOHOシネマズ新宿 SCREEN1)
2011.09format



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オーシャンズ8     は、別ページとなります



 オーバー・ザ・トップ/OVER THE TOP 
[ACTION]
1987 ゴールデンラズベリー賞[最低助演男優賞]:デヴィッド・メンデンホール
1986:アメリカ作品/1987.02日本公開(東宝東和)
監督:メナハム・ゴーラン
CAST-1:シルヴェスター・スタローンデヴィッド・メンデンホールロバート・ロッジア
     スーザン・ブレイクリー
CAST-2:ランディ・ラネイ/他
ロッキー・シリーズ、ランボー・シリーズのヒットでノリにのっているころのシルヴェスター・スタローン主演の「腕相撲」映画、筋肉モリモリ単純明快ストーリー、好き好きでしょうが…私はチョット引いてしまいました

STORYは…
■遥か地平線を目指して突っ走る巨大なコンボイ・トラック、運転するリンカーン・ホーク…放浪のコンボイ・トラッカー、その表情は常に憂愁の色…10年前、義父ジェイソンとの確執、追い出されるように家を出た過去、彼の心には常に…生き別れの妻クリスティーナ&息子マイケルの姿、旅行く先々…得意のアームレスリングの賭け試合に熱中することだけが、ホークの孤独をまぎらす唯一の手段 ■そのホークが…12歳になるマイケルが寄宿する陸軍幼年学校に向けてコンポイを走らせる、クリスティーナが重病で「危篤」の知らせ&マイケルの迎えの依頼 ■学校、10年ぶりの父子対面、マイケルにすれば知らない人…拒否反応、「母さんの希望だから」と…ようやく説得、学校を出発、クリスティーナの入院する病院へ ■アメリカ中部の田園地帯を走るトラック、助手席…頑なに心を開かないマイケル、陸軍幼年学校の制服でガードされたひ弱な少年、祖父に教えられたままに…父を憎み&蔑んでいる様子、そんなマイケルを案じていたクリスティーナ、自身に死が迫る今…父ジェイソンに隠してホークにマイケルを迎えに行かせた! ■ドライプイン、アームレスリングを挑んできた大男、打ち負かすホーク ■ホークがマイケルを連れ出したと気付くジェイソン、部下を動員してマイケル奪還に動き出す ■父子の間にもぎこちないながら少しずつ会話が芽生える、自分の夢を語るホーク「ラスベガスのアームレスリング世界選手権で優勝して…トラック会社を作るんだ!一家3人で暮すために…」と、粗野なものだと感じるマイケル、一計を案じるホーク、マイケルを運転席へ、トラックのパワーにテコズリながら…次第に運転に慣れるマイケル、少年らしい喜ぴ&父の心と通じ合うものが生まれる ■ドライプイン、嫌がるマイケルを…大柄な少年にアームレスリングに挑ませるホーク、簡単に敗退、泣きながら飛び出していくが…ホークは「運命は自分の手で切り開くんだ」と励ます、その言葉に自信を持ち…再ぴ少年に挑むマイケル、続けざまの勝利!クリスティーナがひ弱なマイケルに…ホークから受けとって欲しかったもの、クリスティーナに電話するホーク、その隙に…ジェイソンの配下がマイケルをさらう、トラックで追跡、凄まじいカー・チェイスの末…マイケルを救け出すホーク、父子はようやく一つの絆に結ぼれたかに… ■病院に到着、父子を待っていたのは…クリスティーナの死、ショックを受け…祖父ジェイソンのもとへと帰ってしまうマイケル…


シルヴェスター・スタローン主演の映画ですので、見る前から分かっちゃいたことですが、筋肉モリモリ単純明快ストーリー、いつものとおり?どん底状態の男が彼の何か(愛だとか最低限プライドだとか)を掛けて、努力・精進してラストはヒーローへ!それで…今回の戦場は95cm×65cmの極小リング、腕力勝負のアーム・レスリング!日本語に置き換えれば「腕相撲」、それで1本映画撮ってしまうことには関心しつつも、今回もひねりなしの内角直球、私はチョット引いてしまいました、まあ好き好きでしょうが…、まあスタローンに小難しい演技を要求するような映画は…スクリーン内のスタローンが息苦しそうで、それはそれで見ているのが辛くなるわけですが…
今回データ投入にあたりパンフを読んでいて笑ったこと…スタローン演じるリンカーン・ホークの息子マイケル役のデヴィッド・メンデンホールですが、「3,000人にも及ぶオーディションが行われ、最終的にスタローン自らが選んだのが…」とあるが、パンフの別の部分で笑ってしまいました…「スタローンの思い入れが激しく…キャスティングが難行、3,000名を越す子役が参加した計5回のオーディション、…10名の候補者が撮影現場まで来てカメラテストを受ける状況…、そんな時たまたまスタジオ見学に来ていたデヴィッド・メンデンホールがスタローンの心をとらえた」と…、3,000人のオーディションで…通りがかりの少年を選んだのね…
最後に…筋肉もあまりモリモリしすぎると気持ち悪いものです(2007/07)
(新宿プラザ劇場)
-1999format



 ALL YOU NEED IS KILL/Edge of Tomorrow 
[SF]
2014:アメリカ作品/2013.07日本公開(ワーナー・ブラザース映画)
監督・製作総指揮:ダグ・ライマン
出演:トム・クルーズエミリー・ブラント
ビル・パクストンブレンダン・グリーソン
ジョナス・アームストロングトニー・ウェイキック・ガリーフランツ・ドラメー
ドラゴミール・ムルジッチシャーロット・ライリーノア・テイラー/他
日本のSF小説がハリウッドで映画化だと?しかもトム・クルーズで!
実は桜坂洋氏の原作「ALL YOU NEED IS KILL」は読んでまして…小説としては面白いのですが
これを映画化するの?本当に?繰り返しが飽きないか?しかもトム・クルーズで?の疑問符だらけ…
予告CMを観る限り…そこそこいじっているようですね、100%は無理だよね
そもそも舞台が日本は房総、主人公は日本人青年でかつ新人兵ですからね…
それでは、観にいってまいります!

STORYは…
最初にドイツが襲われてから5年、謎の侵略者“ギタイ”からの攻撃は拡大の一歩、人類滅亡の危機
唯一の希望、新型ハイテク機動スーツを着用した…たった1日で数百体の敵を倒した伝説の女性兵士リタ
米国のメディア担当将校のケイジ、元々広告業界人、戦争により失業後…軍に入隊
典型的なホワイトカラー、実戦経験無、そんな彼を最前線に送り込もうという統合防衛軍(UDF)本部
そんな将校と口論となったケイジ、命令不服従による逮捕、スタンガン
目覚めたのは最前線基地の荷物の上、ギタイとの最終決戦“殲滅作戦”に強制参加へ
翌朝、殲滅作戦当日、銃の安全装置解除方法も教えられないまま出撃させられたケイジ、5分後に落命
次の瞬間、なぜか前日の荷物の上!?
それから…ケイジは、延々と死なないための日々を繰り返す…タイムループ
ケイジは最初のループで行った戦場で伝説の女性兵士リタに出会う
その勇敢さを讃えてメディアは彼女を“ヴェルダンの女神”ともてはやすが…
兵士達は尊敬と畏怖を込めて“戦場のピッチ(牝犬)”と呼ぶ
何度目かのループでケイジに「(次に目覚めたら)私を探して!」のメッセージとともに爆死したリタ
目覚めたケイジ、今までのパターンから…リタ探しを優先させる
ギタイとの戦闘に備えてトレーニング中のリタを発見、我が身に起きている事象を告白
過去に同様なタイムループ経験、最強の戦士とされたリタ…“ヴェルダンの勝利”
今回の戦いはケイジが握っているとリタ
人類の勝利ののため、ケイジを強靭な“兵器”にすべく徹底的に鍛え上げる、奇妙な師弟関係
生きた兵器へと成長していくケイジ、圧倒的な戦闘能力を身に着けたケイジの指示、着実に戦場の先へ
しかし何度ループしても行き止まりがやってくる、何百回とリタの死を見続けたケイジ、激しく心を痛める
そしてリタへの愛に気付くケイジ、彼女を守りたい…
突破口を見つけるため、ケイジは戦場から離れ、1人である闘いに向かう
ケイジはリタを救い出し、世界を守ることが出来るのか?


原作とはやはり別物ではございましたが、結構楽しく見させていただきました
日本のSF小説→ハリウッド映画、主人公は日本人→トム・クルーズ、房総半島→フランスの海岸線…等々の変更
原作で繰り返されるエピソードを切り崩し(食堂なんかは入れておいて欲しかったな…笑えたろうに!)
また見せ場の一つである脱走&民間人との接触が描かれていないのは残念だが、まあ致し方ない?
また初年兵の設定が、情報将校が最前線に送り込まれる違い…
ラストのまとめ方を含めて、そのような設定がよろしいのでしょうね!
ただビジュアル的な問題があると思う
ギタイは「ヒトデ型+尾付き」なんだけど、どちらかと言えば「マトリックスのセンチネル」に近いので?
どちらかと言えばカッコ悪い!まあコミックの「ウニ型」よりはましか…
(映画チラシと同列で積まれていた「」試し読みコミックより…、リタも少女過ぎるんだけどね)
あと機動スーツがかなりゴツイ!もっとスマートにいって欲しかった
その上で原作通りの武器での戦いを見せて欲しかった…「パイルドライバ」とか、ケイジも「ソード」を!
まあ原作を読んじゃっている人間の無い物ネダリとは思ってますが…
映画としては軽いけど、結構面白く仕上がったのではないでしょうかね!?

ちなみに原作は「ALL YOU NEED IS KILL」≒「あなたの望む全ては殺し」
→「殺しこそ任務」「ただ殺すだけ」
英題は「Edge of Tomorrow」≒「明日との境界」とされてます…日米逆でもこんな風になる!?
公開初日の第1回(10:55)、646席の映画館で50人程度の入り(TOHOシネマズ六本木ヒルズ SCREEN 7)
2011.09format



 オデッセイ/THE MARTIAN 
[SF & COMEDY]
2016 ゴールデングローブ賞[ミュージカル・コメディ部門 作品賞] 
2015:アメリカ作品/2016.02:日本公開(20世紀フォックス映画)
監督:リドリー・スコット
出演:マット・デイモン
ジェシカ・チャスティンマイケル・ペーニャケイト・マーラセバスチャン・スタンアクセル・ヘニー
ジェフ・ダニエルズキウェテル・イジョフォークリステン・ウィグショーン・ビーン
ドナルド・グローヴァーマッケンジー・デイヴィス
ベネディクト・ウォン
クリステン・ウィグ/他 
早くからムビチケ購入して待っておりました
火星に取り残された男の地球帰還劇です
SF大好きですからね…

STORYは…
人類3度目の有人火星探査ミッション〈アレス3〉、18日目に任務中止に追い込まれる
猛烈な嵐、指揮官メリッサ・ルイス船長は撤収を余儀なくされる
ところが…全6名のクルーのうち、マーク・ワトニーが通信アンテナに引っ掛かり突風に飛ばされてしまう
必死の捜索にも関わらず発見できず、ワトニーは死亡したと判断、強まる嵐…身の危険
離陸船にも危機、離陸、5人は宇宙船ヘルメス号で地球への帰途につく
NASAのサンダース長官も記者会見でワトニーの死を公表
しかし火星に取り残されたワトニーは奇跡的に生きていた
辛うじて砂漠からハブ(居住区)に戻ったワトニー、腹部の傷を自ら縫合するも…絶望的な現実を思い知らされる
ハブには約1年分の食料の蓄えがあるが、地球との交信手段はなし、次の探査ミッション〈アレス4〉は4年後!
それまで生き延びるための酸素や水の問題を解決しなくてはならない
植物学者でメカニカル・エンジニアのワトニー、ビデオ・ログを作成しながら…
科学的な知識と持ち前のポジティブ思考、一つずつハードルを乗り越えていく
ハブに数個あったジャガイモ…火星の土を肥沃な土にする工夫、水・酸素を手に入れる方法、ジャガイモ栽培
1997年以来、機能停止したパスファインダー・プローブ(探査機)をローバー(探査車)で探しに行く
ワトニーの“死”からしばらく経ったNASA、衝撃的な事実に気付かされる
火星ミッションの責任者カプーア博士の指示、火星の衛星画像を調べる職員がワトニーが生きている証拠を確認
ワトニーはカメラを使って、NASAとの通信手段を確保
NASAは火星に食糧を送るための補給機の準備を開始
再び記者会見を開いたサンダース長官、ワトニーの生存を発表
(ヘルメス号のクルーには伝えていない)
一躍、全世界の“時の人”となるワトニー
今はルイスのディスコ・ミュージックしか音楽がないことが最大の問題
他に何も起きなければ彼の生存確率は大幅に上昇するはずだったが…不具合は起こるものだ
ハブの出入口の爆発、ワトニーの苦労も水の泡、さすがに彼の楽観主義も吹き飛ぶ
時間との激しい闘いを強いられたNASAの救出プラン、食糧補給船の打ち上げに失敗
やがて地球上の全ての人々が固唾をのんで見守るワトニーの命運
地球への帰還のため宇宙を航海するヘルメス号のクルーを巻き込み…
いかなる科学者も想定していなかった“最終手段”に託されるのだった


あーあ、面白かったのに、最後の最後でドタバタ
感動も何もない苦笑のシーン、そんなでいいのか?
ゼロ・グラビティやら2001年宇宙の旅がチラチラと頭をよぎる
良く言えばオマージュなんだろうが、なぜかコメディにしか見えない
せっかくそこまでに積み上げてきたものが、博打?音を立てて崩れていく
ああ、それから興行的には、やはり中国狙いなのね…露骨
しかし原題は“THE MARTIAN”と個人名なのだが
邦題は“オデッセイ”…意味的には、長期の放浪、長い冒険の旅
なんか変!?
公開2日目の第1回(10:10)、299席の映画館で3〜4割程度の入り(TOHOシネマズ渋谷 SCREEN3)
2011.09format



 おとなの恋は、まわり道/Destination Wedding 
[LOVE COMEDY]
2018:アメリカ作品/2018.12:日本公開(SHOWGATE)
監督:ヴィクター・レヴィン
出演:ウィノナ・ライダーキアヌ・リーヴス/他
さてとTOHOシネマズの「1ケ月フリーパス」もあることだし、何を観よう?
先週は、無料枠の関係で、観たい回に観られなかったので…
やはり公開したての映画は避けた方が良いかな?
よし!「おとなの恋は、まわり道」にしよう!
ネットの評価は高くないが…コメントを読むと楽しそう!です

STORYは…
それは最悪の出会いだった…、とある金曜日、リゾート婚に招待されたフランクとリンジー
空港で同じ飛行機を待っていた列、初対面同志の軽い挨拶のはずが…思わぬ口論へ発展
イヤーな気分で搭乗すると、なんと席が隣!(8人乗りセスナ)
やがて…フランクは花婿キースと絶縁中の異父兄弟、リンジーはキースに捨てられた元婚約者と判明
お互いにキースから悪い噂ばかり聞かされていた相手!
飛行機はサンルイス・オビスポ空港に到着、迎えの車を待つ間…
なぜ結婚式に出席することになったかを探り合う2人
フランクは母親の命令でやむなく
リンジーは破談時にキースを訴えているのに、心が広いふりをして招待したキースに…
同じく心が広いふりをして招待を受けた、実はいまだに未練もある
迎えの車も1台(軽)、仕方なく同乗…互いの仕事を尋ねながら、ホテルに到着
なんと部屋まで隣同士
2人は落ち着かぬまま…最初のイベント、リハーサル・ディナーへ
フランクの母、母と離婚した父&その愛人(78歳)、複雑な家族の集合
極めつけ…フランクの亡き実父との関係、リンジーもうなる
重い腰を上げて、キースに挨拶に行くリンジー
別れた6年前と変わらぬ彼、未練爆発、先に部屋へ帰る
土曜の朝、歓迎バスケットにに入っていた無料サービス券…偶然、並んでフットマッサージの2人
「俺はドケチだ」「恋愛から手を引いた」と…偏屈ぶりを披露するフランク
一方のリンジー、キースへの毒舌が止まらない
互いに激しくツッコミを入れながら、何故かテンポはピッタリ
まるで息の合ったラリーのように2人の会話は尽きない
お昼前にはワイナリーの見学、喋り通しの2人
「週末を潰して」「何千キロも遠くから幸せを祝いに来い」なんて「リゾート婚は傲慢」…意見の一致
意気投合も束の間、運命の人を見つけたいリンジーと、そんな人はいないと全否定のフランク
議論は尽きない
いよいよ2人にとって“最高にムカつく”、ブドウ畑でのサンセット結婚式の始まり
幸せの絶頂のキースを見たくないリンジー、お散歩しない?とフランクを誘う
のどかな道、全然のどかでない2人の会話
どういうわけか強く惹かれあう2人、とんでもない恋のハプニング!


うーん、何だろう…TOHOシネマズの「1ケ月フリーパス」は使えない!
10月から設定された無料枠のためだ!
朝一で行ったのに、当日全ての回が一杯です!と
じゃあ、違う映画にしますと言えば、そっちも全ての回が一杯です!と
6回観たら1回タダの方は、3日前からネット予約し出来るので…それで埋まってしまうんだろうな
「1ケ月フリーパス」を貰うのに、2年かけて6000マイル貯めたのに…全く使えない!
これから年末、映画館は人で一杯になるであろう…ますます使えなくなるのだろうな
私以外にも同様な目に遭っている人もいるだろう
ネットでググる!
えっ?
「1ケ月フリーパスポート」は今年いっぱいで、交換停止!?終わっちゃうの?
絶句である!
あーあ、それはさておいて…「おとなの恋は、まわり道」だが…
キアヌ・リーヴスとウィノナ・ライダー、大好きです
拗らせた大人2人のしゃべくり漫談…笑える
あーだこーだ言いつつ恋愛から逃げてた2人が急接近
映画史上、最もセクシーでないSEXシーン、笑える
でも、やっぱり拗らせ?
予想できるラストではあるが
まあ予定調和
上映時間90分も丁度いいかな
(ウィノナ・ライダー好きだったけど、流石に老けたな)
しかしなあ〜、本来は無料で観る予定が1800円払ったことは、なんか釈然としない
公開9日目の第1回(10:30)、100席の映画館で6〜7割程度の入り(TOHOシネマズ日比谷 SCREEN2)
2011.09format



 オブリビオン/OBLIVION 
[SF]
2013:アメリカ作品/2013.05日本公開(東宝東和)
監督:ジョセフ・コシンスキー
出演:トム・クルーズオルガ・キュリレンコアンドレア・ライズブローメリッサ・レオ
モーガン・フリーマンニコライ・コスター=ワルドーゾーイ・ベル/他
チラシやネットではだいぶ前から知っていたけど、けっこうギリギリまで予告CMが流れなかったな…
で公開直前、怒涛のテレビCMのラッシュ!トム・クルーズ、オルガ・キュリレンコ、モーガン・フリーマン!
綺麗な映像…やっぱり、なんか凄そう!ってことで楽しみにしておりました!

STORYは…
人間が繁栄を誇った風景は、跡形もなく消えてしまった地球、砕けた月
スカヴ(ハゲ鷹)と呼ばれたエイリアンの侵略に対して人間が戦いを挑んでから60年
核兵器まで使用、戦いに勝利したものの壊滅的な被害を受けた地球、もはや生活する環境は失われ…
生き残った人類は土星の衛星タイタンに移住すべく、テトと呼ばれる地球の外周に浮かぶ巨大施設に仮住まい
荒廃した地球をドローン(無人偵察機)が飛ぶ、移住に必要な水の汲み上げ施設の監視、スカヴの残兵?との戦い
ドローンの管理をしているのがジャック・ハーパー、パートナーの通信担当ヴィクトリア
(任務の極秘性ため5年以前の記憶を消去されている2人…敵に極秘情報を奪われないように)
彼らが生活する…地上1000mの上空の“スカイタワー”、NO.49、雲の上からの絶景を望む快適な生活
ジャックはバブルシップを操縦、無人となった地上へ、ヴィクトリアは指令本部と交信しながら…ジャックに指示
そんなジャック…ある女性の夢を見る、ただ彼女が誰かが思い出せない…
ジャック達の任務があと2週間と迫った日、ドローン2機の遭難信号、パトロールに向かう
地上に潜むスカヴがドローンの燃料電池を狙って攻撃を仕掛けている?1台を修理
さらに1台を追って、バイクに乗り換え…崩壊したNYの図書館に辿り着くが…スカヴの攻撃
辛うじて図書館から脱出、なぜスカヴは自分を生け捕りにしようとするのか?
(ジャックには森の隠れ家を持つ、ひと時の息抜き…できれば住み続けたいな…)
数日後、地球外へ向けられる謎の信号をキャッチ、パトロールへ、飛行物体が地上に墜落するのを目撃!
本部の指示を無視、現場に向かうジャック、ドローンの攻撃、冬眠カプセルの中で眠ったままの状態の女性を保護
タワーに運ばれた女性、覚醒、何故か「ジャック」の名前を口に…、彼女の名はジュリア、60年間の冬眠が判明
ジャックの心は掻き乱されていた…夢の女性にそっくりなジュリア、自分の記憶を辿る手掛かりになるかも…
指令本部を無視したジャックの行動に不満を募らせるヴィクトリア
宇宙船のフライトレコーダーを回収して事態の真相を確かめたいというジュリア、協力するジャック
ロケットの墜落現場、フライトレコーダー回収、何者かの急襲、捕われる2人
覚醒、拘束状態のジャック、目の前には謎の男ビーチ
彼はジャックにある“真実”を告げる、その驚愕の真実に突き動かされるジャック
ジュリアは一体何者なのか?彼らとの出会いによってジャックと地球の運命が大きく動き始める!


金曜日公開でしたが、翌日の土曜日(映画の日)の初回10:15で観てきました!
監督・原作・製作は「トロン:レガシー」のジョセフ・コシンスキー、映像は美しくなるだろう予想は当たり!
白とガラスの透明感のどこまでもスッキリとした未来世界、対比して黒い砂に埋もれた地球
バブルジェットカッコ良い、ドローンかわいい、スカイタワー住みたい!まずはビジュアルでやられてしまった…
しかしどこかで見たような?どこかで聞いたことのあるような?世界が散りばめられている?のだが
まあドローン相手に滝の裏に隠れるという手が通じるとか、汚染区域が線で引けるとかいうのは、置いといて…
それでいてナカナカのSF映画が出来上がっている
ちょっと観せるため?冗長なシーンもあり若干詰めたいところも…まあ全体で2時間4分、まあそんなもんか…
ん、少し薄いってことかな?まあいいか!
そして出演者!憂いのある男をトム・クルーズ、機械的美女のアンドレア・ライズブロー
どこまでも謎で美しいオルガ・キュリレンコ、オルガ・キュリレンコ、オルガ・キュリレンコ!
モーガン・フリーマンは笑わせてくれます
ああ…、繰り返すがスカイタワーに住みたい、バブルジェットが欲しい!
ちなみに映画の日で…1000円で観ました!ははは…
公開2日目の第1回(10:15)、371席の映画館で9割程度の入り(TOHOシネマズ六本木ヒルズ SCREEN 2)
2011.09format



オリエント急行殺人事件    は、別ページとなります



 俺たちは天使じゃない/WE’RE NO ANGELS 
[COMEDY?HUMAN DRAMA?]
1989:アメリカ作品/1990.02日本公開(UIP)
監督:ニール・ジョーダン
CAST-1:ロバート・デ・ニーロショーン・ペンデミ・ムーア
CAST-2:ホイット・エクストンブルーノ・カービーレイ・マカナリージェームズ・ルッソ
     ジェイ・ブラゾーエリザベス・ローレンスジョン・C・ライリー
CAST-3:ウォーレス・ショーン/他
良い!最後に泣かせるコメディ?刑務所を脱獄した男2名、助けた老女の勘違いで神父として予想外の修道院生活、障害を持つ娘を一人で育てる美しき女性…惚れてしまった、誤解、擦違い、危機、そして奇蹟(?)が…

STORYは…
1935年、カナダ国境近くの刑務所、コソ泥で服役中のネッドとジム… 殺人犯ボビーの入所…所長の方針で即・電気椅子へ… 訓話中の私語でネッドとジムは死刑の手伝い、突然の停電、点灯、ピストルを奪っていたボビー、脱獄に巻き込まれる2人、逃亡、ボビーとはぐれた翌朝、ヒッチハイク、停車しようとした車が鹿を跳ね飛ばす…老女ブレア、胡散臭げに2人を見る…ジムの気転、道端に貼られた聖書の言葉「旅人には親切にしなさい、気付かずに天使をもてなすことがあるからです」…2人を神父と信じたブレア、鹿を楽にしてあげて…渡されたライフル、ついでに足枷の鎖も撃ち切る… カナダ国境の村、変装、カナダ入国の機会を窺う2人、ブレアとの再会、彼女と国境の検問所へ…擦違う地元・修道院長、ブレアが2人を紹介…到着が遅れていた宗教界を代表する学者ブラウン&ライリーと勘違いした院長、逆戻り、修道院生活… 噂話、脱獄囚が近くにいる…懺悔室に慌てて隠れたネッド、現れた保安官の懺悔(既婚なのに街の女と関係を持ってしまった)…適当な返事、部屋を出たネッドにすがり付く保安官、誘惑に負けそう、一緒に女の元に行って欲しい…、聾唖の娘を持つ若く美しい女性モリー、”5ドルくれたら神父でも寝る”と悪態をつく彼女の”助けてくれる夫が必要”の言葉…、脱獄犯を追ってきた刑務所長、聖書で顔を隠し検問所に急ぐ2人の前、罪を犯さなければ”娘を救ってくれるのか”と詰め寄るモリー、騒ぎを恐れ、またも修道院へ、無事に逃げおおせるよう祈るネッドの手に一粒の水滴、見上げたマドンナ像の目から溢れる涙…


あまり話題にもなりませんでしたが…面白かった、ある程度のバックボーンというものがあったため楽しめた?但し、全体の流れからして…行列で○○○が…のシーンはチョットばかり浮いてシマッタ感がある、ラストはいくつかのパターンが考えられたが…そうきたか、良いなあー 始めて見たデミ・ムーア(当時28歳)が強烈に印象に残り…後に「ゴースト/ニューヨークの幻」を見に行くことに…
-1999format



 オンリー・ザ・ブレーブ/ONLY THE BRAVE 
[ACTION]
2017:アメリカ作品/2018.6:日本公開(エンタテインメント)
監督:ジョセフ・コシンスキー
出演:ジョシュ・ブローリンマイルズ・テラージェームズ・バッジ・テールテイラー・キッチュ
ジェフ・ブリッジス
ジェニファー・コネリーアンディ・マクダウェル/他
今週は何をやっていたかな?週末の楽しみ
ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーは来週だったか!
すっかりスター・ウォーズのつもりでいた
で、今週は何をやっているのか?あれ?目ぼしいものはないな…
ん、「オンリー・ザ・ブレーブ」か
ジェニファー・コネリーも出ているのか…久しぶりだな
まあ、これでもいいか…

STORYは…
猛烈な勢いで山を焼き尽くす炎、近隣住民も森に住む動物達も一斉に逃げ出す中…
炎に突入しチェーンソーで木々を切り倒す男達
アリゾナ州プレスコット市の森林消防隊員達
火の動きを読む指揮官マーシュ、迎え火を焚き、火を持って火災を抑え込もうとするも…
現場の権限を持つ米国農務省の“ホットショット(精鋭部隊)”に…
「市レベルの消防部隊が余計な口出しするな」と言われてしまう
麻薬にSEXに…堕落した生活を送るマクドナウ、数か月前に別れた恋人が妊娠していることを知る
動揺しながら彼女に会いに行くが、「この子は私と家族が育てるから、あなたは関わらないで」と拒絶
むしゃくしゃした勢いで車上荒らし、現行犯逮捕、3日間の刑務所生活
なんとか仮釈放をされるも、母親から家を追い出される
居場所がなくなったマクドナウ、新人募集の案内を出していたマーシュ率いる森林消防隊へ
採用面接、一目でマクドナウが薬物中毒だと見抜くマーシュ
他の隊員が反対する中、マーシュは保護観察中の彼を採用
「生まれたばかりの娘を幸せにしたい」という決意を買ったのだ
新しいメンバーも増え、地獄の様な訓練を始める消防員達
マクドナウのことを信じていなかった他の隊員達だか、命を預け合う現場を通して次第に絆が深まっていく
そんな隊員達を誇りに思い、自分達も“ホットショット”になりたいという夢を描くマーシュ
妻のアマンダに勧められ、市の消防署長で親友スタインブリンクに相談
自分達のチームを“ホットショット”に認定して欲しい!
地方自治体の消防隊が“ホットショット”に昇格した前例はなし
彼等の実力に惚れ込むスタインブリンクに説得された市長、審査を受けられるよう手配
そんなある日、チリカウア山脈で発生した山火事、駆け付けるマーシュ達、本番での認定審査
強風に煽られる現場、炎燃料となる木々を先に焼いてしまう決断をしたマーシュ
制止する審査官、「あんたは黙ってろ」と怒鳴ってしまうマーシュ
結果はマーシュの勝利
マーシュを心から敬愛する副官スティードは「審査がダメでも俺達は森を救った」と誇らしげ
審査発表の日、ホットショットの昇格が告げられる
だが隊員達の歓喜も束の間、愛する家族達を残して火災に立ち向かう彼ら
アメリカ史上最も恐ろしい、山を飲み込むような巨大山火事が待ち受けていた…


「タワーリング・インフェルノ」や「バック・ドラフト」なんかの火災モノを期待して観ました
山林火災も怖い!ただ燃えてるわけじゃなく、火は生き物、鎮火するのは並大抵のことじゃないようだ
でも実際のところ、建物火災の消火ほど花形じゃないんだ、そういうもんなんだ?
豊富な水を使うではなく、体力勝負!大変なのにね…
しかしジョシュ・ブローリンにジェフ・ブリッジス!なんて渋いキャスティングだ!いいな!
しかもジェニファー・コネリー付きである
で…どうだったか?
実話ベースのため、派手さはない
燃え盛る火を相手に地道に木を切る、土を掘る
圧倒的な方法で消火できるわけもなし
まあ人間ドラマは盛り上げようとしているけど、肩透かし、実話だしね…
まあ宣伝もしていないし、スクリーンも小さいしね
公開2日目の第1回(9:50)、130席の映画館で50人程度の入り(TOHOシネマズ新宿 SCREEN3)
2011.09format


 オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ 
/Only Lovers Left Alive
 
[LOVE STORY]
2013:アメリカ・イギリス・ドイツ作品/2013.12日本公開(ロングライド)
監督:ジム・ジャームッシュ
出演:トム・ヒドルストンティルダ・スウィントンミア・ワシコウスカジョン・ハート
アントン・イェルチンジェフリー・ライト/他
渋谷単館系とかTOHOシネマズ シャンテに一度行くと、アート系が連続してしまうな!
普通には情報が入ってこない映画CMが観られて…これが面白そう、続いちゃうんですよね!大作押しのけて…
今回は、久しぶりのジム・ジャームッシュ監督が描く吸血鬼、普通じゃないよね!カッコよさそうです!
誰も行かなくても、私は行ってきます!

STORYは…
アメリカ、デトロイト、寂れたアパート、ひっそりと暮らすアダム…何世紀も生き続けてきた吸血鬼
正体を隠し…アンダーグラウンド・シーンでカリスマ的人気を誇る伝説のミュージシャンとしての生活
彼が活動するのは当然夜間だけ、年代物のギターを愛好、名前を隠して楽曲を発表
必要なものの多くは…音楽業界の男イアンに調達を依頼…秘密保持の契約と高額の謝礼
そして…時折り、自ら変装して外出、ワトソン医師の病院、極秘に血液を入手(高額の謝礼)
そんな彼に電話が…、永遠の恋人(3度結婚しているとも言っているが)イヴ、モロッコのタンジールに居住
(吸血鬼の重鎮“マーロウ”キットも近所に住んでいる、純粋な血液を入手してくれる)
アダムの鬱積した様子を心配、今から行くと!
パリ経由の夜間便を乗継ぎ、リュミエール航空でデトロイトへ!久々の再会!
アダムイヴは愛を交わしながら…音楽について、科学について、人間が犯してきた歴史上の蛮行について語る
少し眠った後…夜のドライブ、廃墟と化したデトロイト、パッカード工場の跡地、ジャック・ホワイトの生家…
元ミシガン劇場の跡地…1920年代、莫大な建設資金、4000人収容の劇場も…いまや駐車場
アパート、チェスに興じる2人、何世紀も前の話題、イヴがアダムに…あなたのヒーローのマーロウが宜しくと!
人間の歴史では16世紀に死んだとされる異端の作家マーロウ、今はキットの名でタンジールに
イヴが作った…血液を冷やして固めた棒付きキャンディーを楽しむ2人
チャーリー・フェザーズの1956年の「キャント・ハードリー・スタンド・イット」を流した時…電気が止まる
庭の発電機をチェックするアダム、現在科学では夢とされるシステム、地面には季節外れのベニテングダケ
2人の穏やかで堕落した悦楽の日々、不吉な予兆…悪夢、闖入者の出現、L.A.からイヴの妹エヴァが来訪
アダムにとっては87年ぶり、パリで事件を起こしたエヴァ、いまだに怒り収まらないアダム
図々しい厄介者、何を言っても…?すっかり居ついてしまう(大事な血液を無駄に消費)
まもなく事件発生!?音楽を聴きに行きたいとダダを捏ねるエヴァ…


ジム・ジャームッシュ監督の4年ぶりの新作、「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」!
21世紀に生きる吸血鬼夫婦(恋人とも)の映画!
人間をゾンビと呼んで軽蔑、音楽・文学・科学を愛し、時として人間界に現れる天才達と交流、歴史に見え隠れ…
永遠の時を、優雅な生活!しかし21世紀の現在は、彼らにとっては非常に住み辛い世界!
人一人が消えれば大騒ぎ、血液は薬や病気で汚染されていく!
どうやって純粋な血液を手に入れるのか?高貴な2人には大問題、そんな2人を襲う問題の数々、さて…
判で押したような吸血鬼映画と異なり、スタイリッシュな音楽と映像と内容、けっこうカッコ良いのだな!
監督作品を映画館で観るのは1999年の「ゴースト・ドッグ」以来、相変わらずカッコよさを求めてます!
破綻も多少ありますが目をつぶってね!ジム・ジャームッシュ版の吸血鬼を楽しめますから…
ティルダ・スウィントンは好演です!血を飲む恍惚の表情、音楽・文学・科学を愛する知的で行動的な女吸血鬼!
音楽界のカリスマである吸血鬼をトム・ヒドルストン、重鎮のジョン・ハートを含めた吸血鬼達は新しいですね!
(ミア・ワシコウスカ演じる吸血鬼が一般的に描かれる吸血鬼なのでしょうね)
人間の文化発展の影に吸血鬼あり!

ちなみに今回は、シネコンのポイントで無料で観てきました!財布が痛まない分、評価上がったりして…
他の大作を押しのけてまでとは言いませんが、時間に余裕のある方はどうぞ!もちろんDVDでも十分ですかね!
公開7日目の第1回(11:30)、191席の映画館で40名程度の入り(TOHOシネマズシャンテ SCREEN3)
2011.09format