#459 単身者のふるさと納税生活

2022/09/14

<前目次次>


 2016年からふるさと納税をはじめて今年で7年目になるところ、これまでいろんな自治体に寄付をおこない、いろんな返礼品をいただいてきたところである。そんな私のふるさと納税生活を振り返ってみる。

 まず原則として、ふるさと納税を始めるのは毎年4月頃からにしている。サラリーマンは4月に異動があると住所が変わってしまうので、返礼品の配送や、確定申告の時に面倒が生じるからである。

 これまでいただいてきた返礼品の振り返ってみると、まず目立つのは酒類である。特にふるさと納税を始めた頃は、返礼品の半分がビールで占められており、我ながら呆れるくらいである。一時期は、350ml24本セットが10000円の寄付でもらえていたこともあるが、最近では15000円くらいであろうか。仕事が終わって家に帰って夕飯を食べて風呂に入ったあと、一日1本、これを開けるのが至福の時間である。

 もっとも最近は、ビール以外に焼酎やウィスキーなどもいただいている。酒なら何でもいいのかという感じであるが、最近はこうした蒸留酒をロックでちびちび飲んでから寝る方が、熟睡できるような気がする。

 次に多いのが肉類である。国産の牛肉豚肉鶏肉が、冷凍品で大量に届くと、とてもテンションがあがる。とは言え、ふるさと納税の場合気を付けないといけないのは、返礼品が届くタイミングが正確にはわからないというところであり、冷凍品などは、いつ届いても大丈夫なように冷凍庫をちゃんと空けておかないととんでもないことになってしまう。できれば真空パックで小分けになっているものの方が、スペースを取らないし、一人で食べる時も少しずつ解凍して食べることができるので都合が良い。豚バラ肉だったら10000円くらいの寄付で4kgいただけるものもあったりする。

 お米も最近はよくいただいているところである。一人だとあまり多くても持て余してしまうので、無洗米を5kg単位でいただいている。寄付額はだいたい5000円くらいであろうか。だいたい1か月そこそこで消費している感じである。お米はいろんな市町村が返礼品としているところであるが、私自身は米の種類やブランドにあまりこだわらず、寄付後にすぐに送ってくれる自治体のものをお願いしている感じである。

 冬場になったら、比較的日持ちする果物類をお願いすることもある。とはいえ、10000円の寄付で10kgものりんごをいただいた時は、明けても暮れてもりんごばっかり食べている感じで、さすがに大変だった。当たり前だが、食べ物の返礼品をお願いする場合はきちんと(賞味期限までに)食べきれる分だけいただくのが基本である。

 簡易トイレとか備蓄食料とか、防災グッズなどをいただいたこともある。今のところ実際に使うようなことにはならないで済んでいるが、いざという時には命綱になりそうなものであるので、用意しておくに越したことはない。

 最近はいろいろとうるさいことを言われているので、所謂電脳ガジェット類の返礼品はあまりないのだが、かつてはWindowsMobileスマホとか、StickPCなどをいただいたこともある。前者はもうサポートもされていなくて単なる文鎮と化しているが、後者はNASに接続し、リモートでデータのやりとりを仲介するために使っており、意外と重宝している。

 そんな感じで1年間かけて、控除を最大限にできる上限額を睨みながら、年末になって慌てて寄付先や返礼品を探すようなことにならないように、ある程度計画的に寄付をしているところである。同じような寄付額で同じ程度の返礼品がいただける場合は、なるべく早く届けてくれそうなところを選び、それでも条件が同じであれば、過去に住んでいた場所にゆかりのある市町村に寄付するようにしている。

 こうした一連の寄付は、特に必要がなければ、なるべく決まった斡旋事業者(私の場合は「ふるさとチョイス」)を通じて行うようにしている。これまでの寄付履歴などを管理してくれる上に、今年からは年間の寄付履歴を記録した「寄付金控除に関する証明書」を発行してくれるので、確定申告の処理がe-Taxを使って税務署に行くことなくできるからである。

 サラリーマンの場合、都度の寄付は見える形でお金が出ていく一方、住民税の還付は税額控除という形での還元なので、お得感を実感しにくいかも知れない。しかし、マイナポイントと同様、税金で行われる政府の還付政策は、やらない理由がないくらいお得なものなので、是非実践して、少しでも生活を豊かにしていきたいものである。


<前目次次>