#457 マイナポイント再び

2022/07/09

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 2年前に、キャッシュレス決済と紐づけて最大5000円分相当のポイントがもらえるという「マイナポイント」について、ここでもいろいろとディスりながらも私自身は家族の分も含めてしっかりいただいていたところであるが、(私が予測した通り)マイナンバーカードの普及が今一つ伸び悩んでいることを受けて、このたび政府は、マイナポイント第2弾を6月30日から開始したところである。

 マイナポイント第2弾は、第1弾の内容に加え、公金受取口座の登録と健康保険証としての利用を申請することで、それぞれ7500円相当のポイントがもらえるというもの。第1弾でもらえる5000円相当のポイントを含めて今回3つすべてに新たに申し込めば、最大20000円相当のポイントがもらえるというものである。第1弾の時は非常に面倒な手続きをした上で、もらえるのが高々5000円分のポイントだったので、それならまあいいか、という人も一定数いたものと思うが、合計20000円分のポイントがもらえる今回のキャンペーンは、物価高が言われる昨今、だいぶ魅力的に見えるのではないだろうか。

 ただし私のように、すでに第1弾で5000円分のポイントを取得済みの場合は、今回申し込めるのは公金受取口座の登録と健康保険証としての利用申請による計15000円分のみである。申請ができるのは、NFCによるマイナンバーカード読み取りに対応したスマホか、カードリーダを接続したPCか、ATMなどの手続きスポットである。

 第1弾の時は、ポイントを取得するために、20000円分の前払や買い物をしなければならず、その金額に応じての付与となったので、手続きが面倒な上にポイント付与にも時間がかかっていたのであるが、第2弾についてはそのような前提はなく、申請さえすれば比較的すぐにポイントが取得できるので、手続きとしてははるかに楽である。サービスにもよるが、QR決済のものであれば即日ポイントが付与されるものもあるし、一部のデビットカードなどの場合は、現金で還元されるケースもあると言う。

 一方で、第1弾の時に参加していたにもかかわらず、第2弾の時には参加していない事業者もいくつかある。その中の一つであるPASMOなどは、首都圏であればかなりの利用者がおり、クレジットカードなどの信用決済ができない未成年であっても利用できる汎用性の高いプリペイドカードであるだけに、PASMOが参加しなくなってしまったのは大変に残念に思う。また、第1弾ではマイナポイントに加えて申込者すべてに独自のポイント付与を行うサービスもあったが、第2弾では、あったとしても抽選による付与に限られている様子である。

 私の場合、今回はマイナンバーカードが読めるスマホが手許にあり、マイナンバーカードの読み取りもeTaxによる確定申告の際にさんざんやったので、今回はスマホを使って申請した。申請するための専用アプリを入手し、マイナンバーカードを読み取らせると、ポイントを申請するカードの情報などを入力するだけで、ものの5分ほどで手続きは完了した。私の場合、前提となる公金受取口座の登録と健康保険証としての利用申請はあらかじめ完了していたのでスムーズだったのだが、おそらくそれがまだだったとしても、これらの登録や申請もその場でできるような仕組みになっているので、さほどの手間ではないと思われる。

 私は第1弾の時に引き続き、買い物でよく利用するWAONで申し込んだのだが、申し込んで数日後にWAONステーションの操作で無事にWAONポイント15000円相当分をゲットしたところである。公金受取口座の登録と健康保険証としての利用を申請すること自体、大きな不利益があるわけでもなく、むしろ登録や申請をしないと今後不利益が生じる可能性があるし、何よりお上が税金を使って直接に還元をしてくれるものであるのだから、是非とも早いうちに手続きをして、もらえるものはもらっておくのが吉であると思う。


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