#307 ようやく地デジ対応テレビ購入(前篇)

2010/03/22

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 5年くらい前から薄型テレビ地上デジタル化に対して文句を言っていた私であるが、先日ついに、地上デジタル放送いわゆる「地デジ」対応のテレビを購入したのでその顛末を少し。

 アナログテレビを見ていると突如として「アナログ放送は2011年7月までに終了します。詳しくはこちらまで」と出てきたり、クイズ番組などで「アナログ放送は何年何月に終了するでしょう」などという問題が出題されたり、画面右隅の「アナログ」の白文字が日に日に目立つようになってきたり、まあ3割くらいは被害妄想なのかも知れないが、とにかくそういうわけで地上デジタルテレビへの切り替えを要求するプレッシャーが増してきた2010年、ついに妻から「で、うちはいつ切り替えるの」などと言われてしまった。

 5年前の段階では「画質がまだまだ」「値段が高い」ということもあり、2003年に敢えて購入した25インチのブラウン管テレビも、とりあえずまだ壊れてはいないものの、かれこれ7年たっている。先日HDDレコーダだけは、デジタル放送対応のものを購入したので、それを経由してデジタル放送を視聴することができるようにはなったものの、ハイビジョンでもなんでもない水平走査線数525本の4:3の25インチのテレビでは、画面の上下幅が更に小さくなり、データ放送などを見るにはやはりつらい

 というわけで、さすがにこのテレビをアナログ放送終了後までひっぱるのは無理があるとは考えていたので、それまでのどこかのタイミングで買い替えなくてはならないのだが、年始商戦の電機屋の広告を見ていたら、32インチの地デジ対応の液晶テレビが6万円弱で出ていた。一つの目安として、今のブラウン管テレビを4万円弱で買っているので、それと同程度くらいの価格までおりてきたら買ってもいいとは考えており、例えば32インチなら5万円くらいであれば十分検討に値するとは考えていた。

 そういう意味では6万円というのはもう一声というところであるが、ご存じの通り、薄型テレビ・エアコン・冷蔵庫のうち省エネ基準を満たした製品の購入に関しては、政府がエコポイントという、各種金券等に換えることのできる疑似キャッシュバック制をとっており、特に還元率の高い薄型テレビの場合、例えば対象となる32インチ型薄型テレビの購入であれば12000点分のエコポイントがつくことになっている。正確には現金によるキャッシュバックではないため純粋な割引と比較はできないが、単純に考えれば5万円を切る計算になる。エコポイント制度は一応の期限であった3月末以降であっても、引き続き継続されるようであるが、4月以降は現行よりも省エネ基準が厳しくなり、地デジ対応テレビについては対象商品がかなり限られてくるとのことである。

 また一方で、テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機・衣類乾燥機の廃棄については、家電リサイクル法に基づくリサイクル料を廃棄する個人が負担することになっている。こちらも3千円近い負担が求められることになるが、広告主によれば、製造後7年以内のテレビであれば、下取り可能であると書いてある。下取りということになれば、こういったリサイクル料もかからないから、2003年購入のブラウン管テレビを無料で処分するには、ぎりぎりのタイミングであると言える。

 以上のようなことを、広告で商品を見つけてから1時間ほど考えた上、タイミング的にも今購入しておくのは悪くなかろうということで、購入に踏み切った次第である。

 決断してからは行動が早い。家族とともにその電機屋を訪れ、妻と息子に「これを買うけどいいか」と聞く。何しろテレビは買えば数年使うものであり、私よりもむしろ妻や息子の方が見ている時間が長い。特に液晶テレビの場合は製品によっては残像感が目立つものもあるので、実際の画面を見て気に入らなければ買うのはやめるつもりでいた。幸いにも家族にも好評であったので、即決現金(デビット)払いで購入した次第である。


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